森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTURE山一木材さんを訪問させていただいた本来の目的は、あくまでも『久万の地域づくりの団体』による地域資源の活かし方なので、熊谷有記さんには普通の材木屋が今に至る経緯や背景と、カフェの現状などについてもお話しいただきました。それを聞くために果樹園を経営する竹森洋輔君米農家の田村隆悟君たちも来ていたのですが、ついつい私も前に出て木の質問や木の話しばかりしてしまい、彼等には申し訳ない事をしたと今頃少しは反省もしております。

 

Exif_JPEG_PICTUREこれが逆パターン、例えば農家が面白い材木屋を始めたとかというケースだったら、どうだろうと考えてみたのですが、多分それだったら研修会などにも参加しないし興味も湧かないと想像するのです。やはり自分はつくづく木の仕事を生業としている人の事にしか興味がないなあと感じます。材木屋だから当然だろうと思われるかもしれませんが、材木屋でも他人の業には無関心な人もいれば、話をすることも嫌という方もいますので、材木屋も万流でございます。とかく経営コンサルタントの先生は、成功しているビジネスモデルに落とし込もうとされますが、そういう「常識的な枠」には当てはまらないからこそ生きていける先生方ではおよそ説明もつかないスーパーニッチという生き方、考え方もあるのです。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE私なんて相当な偏屈のへそ曲がりですから、そんな風に言われたらますます反発して絶対逆方向にアクセルを踏んでしまいます!しかし、世の中すべての企業が「理路整然とした説明のつくビジネスモデル」の中に生きているわけではありません。マニアック過ぎて商売にならない、なんて見方も現場を知らない人間の認識不足。商売としてもどのレベルを目指すのかは人それぞれ、幸福度の基準も人それぞれで、利益を上げる事だけが幸せな生き方ではないでしょう。

 

Exif_JPEG_PICTURE私ももうすぐ50歳を迎えます。その後どれぐらい現役でバリバリ働けるかという事もたまに考える事があります。私の場合は、どれぐらい木を担げるかがひとつの目安。それは自分の肩計りで、木の重さや、密度や、温度や肌触りやを感じ取ってきたから。自分がご飯を食べさせていただく元をの重みをしっかりと受け止めている時、感じている時、嗚呼自分は木の仕事をしているという実感があるのです。パソコンで発注書を書いても木は動くのですがそれは違う。

 

Exif_JPEG_PICTURE倉庫で木を担いでいると、木はいろいろなプレゼントをくれます。それは時に肉を裂く鋭いそげらだったり、丁寧に扱わないときにはわざとに滑って足の上に血豆を作ってくれたり、咳き込むほどの強烈な最後っ屁を匂わせてくれたり、脛や膝は打ち身で青アザとコブだらけ。しかしそれでもそれらすべてが、『自分はいま木で飯を食わせてもらっている』という実感のひとつ。こんな大きな木を動かすだけで大変でしょう~と、他人からは半ば呆れられるような無謀な事も勢いでやり切ってしまう「木を動かす現場の力」こそが材木屋の真骨頂!だから、巨木を動かし、削り、組む、こんな倉庫やらカフェやらを本気で作ってしまう、有無を言わさぬ山一木材さんの底抜けのパワーと本気度、そして材木屋として生きていくのだという強い覚悟と信念にただただ身が引き締まるのです




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