森のかけら | 大五木材


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20140308 1森のかけら】で240種もの木をリスト化していると、その中であればどんな木でもいつでも好きなだけ揃うと勘違いされて弊社を訪れられる方もいます。35㎜角の【森のかけら】サイズの端材はそこそこストックしておりますが、それらはあくまでも弊社で使う素材。また、シンプルなキューブという形状だからこそ240種もの素材で対応できるだけで、これが床材や壁材ともなると到底無理な話。それぞれの木には特性があり、どの用途に適しているかという適性もあります。

 

20140308 2しかし、そうは言っても【森のかけら】で様々な色合い、木柄、触感の違いなどを知ってしまえば、自分のお気に入りの木で部屋を造りたい、飾りたいという気持ちになるのも人情。最低限の適性はご理解してもらったうえで、出来ることならばご要望にはお応えしたいのもの。ただ市場流通性の極めて低いもので、作ろうとすると相応の価格になってしまうので、雰囲気の似た汎用性の高い材に誘導することもしばしば。どのあたりでバランスを保かというとこが腕の見せ所。

 

20140308 5そんな中、最近はしっかりと樹種までこだわりをお持ちの方も増えてきました。本日はブラック・チェリーをご希望されるお施主様のために、キッチンカウンター、巾木、出隅、腰パネルすべてをブラック・チェリーで製作させていただきました。特にチェリーの赤身がお好きという事で、カウンターにはやや広めの赤身部分を使い幅を剥ぎ合わせました。腰パネルについては、一般に流通していませんので弊社で製作。小幅の板の厚みを割って、本実目透し加工で仕上げました。

 

20140308 4あれば使う、なければ作る』というのがモットー。幸いにも周辺に頼りになる職人さんたちが沢山いるので助かります。オリジナルサイズで必要数量だけを作るので、規格商品に比べて割高と思う方もいるかもしれませんが、そもそも弊社で作るという事はその樹種の規格商品が無いから作るわけで、比較する相手はありません。違う樹種の同等サイズと比べてどうこう言うのはナンセンス。あくまでその木で作ったものが欲しいという要望にどこまで応えられるかが肝要

 

20140308 3しかし実際に製作する場合、当然思惑通り作れることばかりではありません。削ってみたら白身が出たとか、虫穴が出た、反りやねじれが強く希望サイズに収まらなかった等々。自然のもの相手ですから机の上で考えるように完璧にコントロールすることは不可能。それで少しは生産ロスが発生しますが、それとて世の中には使っていただける場所や用途はあるはず!それを見つけるのもまた密かな愉しみ。その心構えがなければただ多くの廃材を作ってしまうだけですから。




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