森のかけら | 大五木材


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20130413 1昨晩の地震は驚きましたが、幸いなことに自宅・会社共に一切被害はなく安堵しました。しかし、地震が発生した際に脳裏をよぎったのは、倉庫に木材が散乱した修羅場!2001年に発生した芸予地震の際には、倉庫に立て掛けてあった4mの材が両壁から折り重なるように倒れてしまい、動かそうにも容易には動かせず、特に集成の造作材などは傷まみれになり使い物にならなくなってしまったという辛い過去がありましたので、今回も・・・と不安になったのです。

 

20140313 2しかも間が悪い事に、その日の夕方から加工場において乱尺のフローリングの塗装をしていたので、倉庫の中には短尺のフローリングが二本の桟の上にタイトロープ状態でズラリと並んでいました。乱尺というのは、文字通り長さが不揃いという意味で、最低450㎜から1000㎜程度の長さまで数種類に分かれていて(1箱にはおよそ半坪分入っています)材の四方に本実加工がしてあり、現場で1枚1枚の木柄や色合いを調整しながら貼っていくタイプのものです

 

Exif_JPEG_PICTURE一般的には、工場で短いものをつなぎ合わせて一定の長さに仕上げたユニフィンガージョイントが一般的です。乱尺のフローリングは非常に手間暇はかかるものの、針葉樹のように通直に成長しない広葉樹においては、材を有効に活用できるだけではなく、施工する大工さんの感覚でバランスの調整がされることで、より無垢材の味わいが強調されます。それぞれのパーツに強い個性があるので、貼り方ひとつで雰囲気も随分変わってきます。特に幅広サイズに有効です。

 

20140313 4その乱尺のフローリングを工場一杯に広げて塗装し乾かせていたので、絶対に散乱して傷まみれになって使い物にならなくなっていると愕然とした気持ちで、翌朝倉庫の扉を開けてみると・・・!なんと1枚も落ちてはいなかったのです。120㎜幅のオークの乱尺フローリングでしたが、よくぞ耐えてくれたものです。安堵しました。施主さんがこだわって選んでいただいた商品が、喜んで使っていただけるか、廃棄しなければならなくなるかの大きな境目でした。

 

20140313 5しかし、改めて見直せば倉庫には高く積みあがった商品のタワーがあり、一歩間違えばすべて使い物にならなくなるところでした。場所が狭いのでついつい上へ上へ積み上げてとしまうのですが、今回の事を踏まえてもう少し低く積み直そうと決意。多少の傷がついても削り直せる無垢材ならまだしも、フローリングなどはわずかな傷が致命傷となりかねません。直せるものは直してつかうがモットーですが、まずはそうならない事をせねば。皆さん、ご心配おかけしました。




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