森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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昨日ご紹介したカフェ、凸凹舎さんの入っているのは フレッシュリーブスという6階建てのビルで、かつては弊社の商品等のデザインを手掛けてもらっているパルスデザインさんや、お弁当作家にして大五木材の社外ショールームとしても活躍していただいている尾原聖名(ミナ)さんなども入居されていました。立ち代わり入れ替わり友人・知人が入居されるなど、ご縁深いビルなのですが、そのビルのオーナーである青葉土地コーポレーション田中啓文社長は、愛媛のものづくりに対しても非常に理解が深いお方。

かなり早い時期に【森のかけら】もご購入いただいておりましたが、何と『森のかけらフレーム289』まだご購入いただいているのです。先日、凸凹舎さんの秋田杉のテーブルのメンテナンスに行った際に、隣にある田中社長のオフィスにもご挨拶に伺いました。するとオフィスのベストポジションに『かけらフレーム』がドーンと鎮座ましましておりまして、しかも289あるマスの中央部分36個のみを使って、『プレミアのかけら』だけを展示するというなんとも贅沢でお洒落な使い方をしていただいておりました~!

こういう展示スタイルは初めて拝見しました。田中社長も「こういう使い方もいいでしょう」と悦に入っておられましたが、私の中にはこういう発想はなかったので軽い衝撃でした。かけら屋の本能というか、マスが空いているとそこを埋めたくなってしまうのですが、あえてそこを空けておくというのも面白い使い方です。貧乏性の材木屋からは出てこない発想で勉強になります。この『かけらフレーム289』は、弊社のオンラインショップでも販売しています。289個の詰まったフルセットで¥210,000(税別)です。

フレーム単体(中身のかけらは含まれません)でも¥55,000(税別)します。素材はブラック・ウォールナットのオイル塗装。そんなマニアックな高額商品がネットで売れるの?と思われるかもしれませんが、少し前に売り切れてしばらく欠品していました。世の中には奇特なもの好きな方が沢山いらっしゃる!それでしばらく欠品状態が続いていましたが、先日発注していた分が入荷しましてようやく欠品解消。今回は通常の289マスの他に100マスなどのミニ版もあります。田中社長のような斬新な使い方の報告もお待ちしてます。




折角長い時間の中で刻まれた証なので、無くしてしまうのは忍びないし、この趣や味わいが好きだというオーナー夫婦のご意向で、表面の削り直しなどはせずに、全面の再塗装を施すことにしました。カウンターとテーブルに使っているには目の詰まった『秋田杉』ですが、たまたまその当時に秋田杉に強い材木屋とご縁があって、まとめて仕入れていたというだけで特別に秋田杉の仕入れに強いとかそういうルートがあるというわけではないのですが、長くて幅広の良質な大径木が揃うというのは魅力です。

その後、なかなか秋田杉とのご縁がなくて今は大きな秋田杉の板は入っていません。場所が場所ですから運送費だけでも結構な金額になってしまうので、余程ご縁がないと巡り合いは難しいかも。その当時、ブログでも秋田杉について触れています。自分でも当時の記憶を手繰り寄せながら読み返してみると、秋田杉の転換点は関ケ原であったと・・・。関ケ原に戦いに加わらなかった常陸の佐竹義宣が秋田への国替えを命じられ、それまで手つかずであった秋田杉の開発に着手。江戸城の改築などにも多く使われました。

その後、良質な秋田杉は秋田藩の財政を支えていくのですが、無計画な乱伐の影響で天然林は徐々に姿を消していきます。そんな中で将来を憂いた秋田藩九代目藩主佐竹義和は言います、「いま杉の苗を植えても茂木になるまでには少なくとも四、五十年後。急場の救いにはならぬ。しかし目先のことにのみとらわれていては、当藩百年の大計は成らぬ。余の代に役立たずともいつか”国の宝”となるときがくる。」と。そして本格的な植林に取り組み、日本三大美林(青森ヒバ、木曽ヒノキ)に数えられる礎を築くのです。

そんなドラマチックな背景を持つ秋田杉は、通直で節がなくて杢目が整っているといった特徴を生かして天井板などに活路を見出したものの、バブル崩壊後高級材が売れなくなり、再び秋田杉は大きな岐路に立たされています。そんな事を書いてから9年、秋田杉だけでなく日本の木材を取り巻く環境は大きく変わりました。当時はまだ声の小さかった『非建築分野の開拓』がすべての木に対して至上命題となりつつありますが、凸凹舎さんの新たな顧客の開拓にこの秋田杉たちが一助となれば幸いです。

凸凹舎 〒790-0003 愛媛県松山市三番町5丁目3−8 1F  営業時間 : 11時00分~20時00分 定休日:木曜日 電話: 089-986-6638 https://www.facebook.com/decobocosha/



その河端里香さんがご主人とふたりで、この地で新たにカフェを開くことになったのですが、ご縁はまだまだ続いており、そのご主人が市内の祝谷にあった『CAFE NEW CLASSIC(ニュークラシック)』のオーナー・高橋 良平さんだったのです。メンテナンスをさせていただきにお店に行った時に河端さんに紹介されて気がついてのですが、そういえばカフェでもお会いしたような・・・。そのCAFE NEW CLASSICさんがオープンされる時に、カウンターに弊社の『モンキーポッド』を納めさえていただいていたのです。

堀江町の異業種交流会『オレンジ会』のメンバーでもある前道後タクシーの社長の石丸雄貴君がバンドを組んでいて、よくCAFE NEW CLASSICでも夜に演奏しているという話も聞いていて、人気があるお店だったのですが、借地契約等の関係で確か2,3年前に惜しまれつつ閉店されました。その後どうなったのかしらと気になっていたのですが、河端さんと結婚されていて、お二人で新たにここでお店を構えることになっていたとは・・・世間は本当に狭いものだと思います。そんなお二人の新店の名前は『凸凹舎』。

店名の由来は二人を映したこの写真がすべてを物語っています。まあ、仕事の前にそういうご縁やら背景をたっぷり伺いまして、仕事に取り掛かりました。9年ほど毎日のように活躍した秋田杉ですが、藤山さんはじめ歴代のオーナーの皆さんが愛情もってお手入れしていただいたお陰でそれほど目立ったようなダメージはありませんでした。ありがたいことです。だからこそ新しいオーナーもこのカウンターやテーブルをそのまま使おうと決めてもらったのだと思います。塗装しているといろいろな事が思い起こされます。

私もまだ40歳代で、商業店舗の仕事は数多く経験していたものの、【森のかけら】やHPを立ち上げた直後で、会社の方向をどういう風に変えていくべきか、相当に悩んでいた頃でもありました。そんな中で藤山さんとは、単なる発注主と納品業者という関係を越えて、経営のこと、異業種のこと、松山のこと、などいろいろな事を学ばせていただき、今に至るまで良好な関係を続けさせていただいております。すおいえば、それが私の中での本格的な異業種との経営者たちとの交流の始まりだったように思います。明日に続く・・・




いつ頃のことだったかなと自分のブログを見返してみると、それは2009年7月の事でした。松山市駅の北側の三番町に『the blue marble』がオープンしたのは、もう今から9年ほども前のことになります。思えば、【森のかけら】にデザインの息吹を吹き込んでいただいた、『森のかけらの育ての親・佐野勝久さん(エスデザイン・スタジオ)』に、友人が新たにカフェを出すので、そこのテーブルを見積もってもらえないかと相談があったのがすべての始まりでした。それからもう9年・・・あっという間でした。

このホームページを開設したのが2008年の年末の事でしたので、まだ日々何を綴っていいのか、ネタになる現場はないかとカメラを片手に走り回っていた頃でした。佐野さんに、店のオーナーである藤山健さんをご紹介いただき、いろいろと相談した結果、『秋田杉』の長さ4m幅600㎜、厚み80㎜の大きな節ありの耳付板を、カウンターに1枚とテーブルに2枚使っていただくことになりました。その当時、たまたま秋田杉の大黒柱や耳付き板をまとめて仕入れしており、その中の一部を使っていただいたのです。

尺角を越える4mの秋田杉の大黒柱15、16本と、長さ4mで幅広の耳付きの秋田杉の一枚板が10数枚ありましたが、このthe blue marbleをはじめ数多くの店舗や住宅に使われ今ではすべて売り切れました。それらの中でも、ここの秋田杉がもっとも多くの人の目に触れ、沢山の掌でさすられた幸福な一枚だったと思います。そんなthe blue marbleが、諸般の事情で惜しまれつつ閉店され、その後業態を変えながら別々の方がオーナーとなり営業を続けられるなど紆余曲折を経て、このたび新たなお店として生まれ変わることに。

秋田杉のテーブルやカウンターはそのまま使っていただくことになったのですが、長年の勤続で少し疲れがみえていたので、この機会にリフレッシュさせたいということになり弊社にお声をかけていただいたのですが、声の主は新しいお店のオーナーであり、以前にthe blue marbleでも勤められていた河端里香さん。the blue marbleを辞められて、 オーガニックスウィーツのお店『羽歩』をオープンさせた時にも、お店の看板を求めて弊社にやって来ていただいたのですが、ありがたいことにご縁は巡りつながっております。




ホームページにオンラインショップを開設して以来、全国各地から沢山ご注文をいただいているのですが、その中にさまざまな端材を販売する『ちょこっと端材』というコーナーがあります。それとは別に、ちょっとレアな木材については『ちょこっと銘木端材』というコーナーがあって、そこではレースウッドゼブラウッド、バーズアイメープル、パープルハート、サッチーネなどの端材を販売しています。その中でも特に人気の高いのが、人工的に作ったのではないかと思うほどに強烈な色合いのサッチーネ!

材の特徴については『今日のかけら』で紹介していますが、『ブラッドウッド(血の木』という別名を持つほどに真っ赤っかで、製材でもすれば製材機周辺は惨劇の現場に変貌。左の写真は、そのサッチーネを削った際に出た大鋸屑ですが、写真で撮る目視で感じるブラッド感は伝わりにくいかもしれませんが、結構な赤身。弊社に入っているのは、サッチーネを板に挽いたものや加工したものだけなので、サッチーネの丸太を見たことがないのでどれぐらい白太が含まれているのか分かりません。

板やデッキサイズに加工したものは全身赤身なので、挽いたり削ったりしても大鋸屑もサンダーの削り粉もすべて真っ赤っか!通常、濃い赤身の木でも少しは白太部分が混ざっているものなので、挽いたり削ったりすれ赤い大鋸粉の中に多少は白い大鋸粉が混ざるものですが、サッチーネの場合は全身赤身ですので大鋸屑とて貴重。ということで、この真っ赤な大鋸屑も草木染めの原料として販売することにしました。とりあえず現在準備中で、サッチーネだけでなく色合いの強い木の粉を集めているところ。

いずれオンラインショップでも販売するつもりです。今は大鋸屑や大鋸粉でなく材のみの販売ですが、最近特に人気が出ていています。販売しているのは小さなサイズなので、恐らくその色合いを生かしてクラフトや寄木細工や柄、器具などに使われているのだと思いますが、この木を入手した10数年前には「こんな色の強い木は建築では使いきれないか売れない」と相手にもされなかったことを思うと、時代は徐々に変わってきているのか、ようやくそういうステージに辿り着いたのか、いずれにしてもこれから増々人気の出る木です!




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