森のかけら | 大五木材


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決して救荒植物として植えているわけではないのですが、倉庫の裏の敷地に植えているの木に今年も沢山実がつきました。クリと人間の関わりは深く、古来より用材としても、食料としても人間の暮らしを支えてくれた大変有用な材ですが、実が食べられる木というのは何だか得した気分になったりするもの。しかしその分、栄養は実にとられてしまうのか、クリの木の隣には同時に植えたものの、樹高はおよそ倍以上もあろうかという槐(エンジュ)が天に向かってすくすく伸びています。今日はそんなクリの話です。

先日ナラの幅広のフローリングの塗装をしていた時のことです。弊社では基本的には無塗装のフローリングを購入して、自社で塗装して納品しています。塗装賃でも儲けたいのかと思われるかもしれませんが、実際には自社で塗装するよりもメーカーで機械塗装したものを仕入れる方が安いのです。ただそうなると箱を開封することもなく右左で商品を動かすことになってしまうため、何だか『関わりしろ』がなくて寂しいというかモッタイナイ。勿論塗装賃(人件費)で少しでも利益を出すという狙いもあります。

材木屋としてそれで少しでも関わりたくて塗装をしているのですが、塗装する前に梱包を開けてまずは検品をします。一枚ずつばらして、節やジョイント部分などに問題がないかを目視で確認します。何か問題があれば塗装前に補修して、それから塗装するのですが、その工程で女性スタッフが発見したのが、ナラのフローリングの中に混入していたクリのフローリング。通常ではまず考えられないことですが、確かにそこにはクリのフローリングが!しかも1枚や2枚ではなく、数えると20数枚も混入していました。


もともとはナラが入っていて、ほおっておいたらいつの間にかクリに変身していましたなんて話はないわけで単純な仕分けミスだと思います。たまたま在庫量と納期に余裕があったので事なきをえましたが、あってはならないミス。納期がタイトな現場ならメーカーに怒りの電話のひとつでも入れるところですが、120幅の無節のクリのフローリングってナラの節ありよりもある意味貴重だったりするので、まあよしとするか・・・で結局出番がなかったりするのですが、これもご縁。

恐らくその工場ではナラやクリなど多くの広葉樹のフローリングを作っているので、本来あってはならないことですが、選別する工程で混ざってしまい気が付かなっかのだと思われます。選別されていると思い込んでいると、無塗装なので色目は似ているため見過ごしてしまったのかもしれませんが、困惑よりも女性スタッフがめざとく見つけてくれた事に感心。【森のかけら】などの商品の塗装や検品にも関わってくれているので、知らず知らず目が肥えてきたのだと思うのですが、これも日々の地道な作業の成果!




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