森のかけら | 大五木材


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そこでやっぱり気になるのが、地方球場で試合が予定されていたとして、例えば大型台風がその地方を直撃予定で、2日間とも開催がほぼ絶望視されていても関係者は移動せねばならないものか!?ちょっとして雨なら当然移動して試合に備えるでしょうが、関東の球団が四国や九州の地方球場で予定して場合、試合の可能性がゼロの場合、地方にまで行って(雨天練習場もなければ)ただ大人数で移動して食事してホテルに泊まって帰るということになってしまうでしょうが、それでも一応は行くのかどうか!?

そのあたりのリスクについてはちゃんと取り決めがあるのでしょうが、天候が微妙な場合は球団関係者も気が気でない事でしょう。なぜそれほど試合中止の経費云々の話が気になるのかというと、私も今までに木材関係をはじめいろいろな会の運営に携わらせていただきましたが、その中でも一番気をもむのが、講演などでお呼びしたゲストのアテンド。その昔、結構な人数の規模の大会で、関西の人気芸能人に講演をお願いしることにしたのですが、当日天気が荒れていてもしかしたら飛行機が飛ばないかも・・・!

もしも飛行機が離陸後、天候不良で引き返して会場に行けなかった場合でも当方の不可抗力なので、講演代の返金は出来ませんなんて言われて青ざめたりしました。結局飛行機は無事飛んで講演にも間に合って事なきをえましたが、講演料も結構な金額だったので冷や冷やしていました。それでも関係者数名が同行されていました。結局その人たちの時間も買っているわけですから、それなりの人を呼べばそれなりの経費は発生するもの。なので野球チームがひとつ動くとなるとそれに関わるひとの数も相当になります。

何の仕事にしろ、多くの人が関わる、多くの人に影響が出る仕事というのは気を使うもの。試合が中止なって、数か月前からチケットを買っていてファンはガッカリしたものの、貴重なビジネスの機会を喪失した業者も沢山いたはず。もしも自社が何かしらの立場でこういう場面で関わっていたとしたら。試合開催が決定した1年前あたりからソワソワしながらも万全を期すために何度も何度も入念に打ち合わせをし、その日のために備えていたものがパーになる。考えただけでもゾッとします。観る側でよかった・・・




随分前の話で恐縮ですが、今年は松山坊ちゃんスタジアム阪神VSヤクルト戦が開催(4/24,25)。2年ぶりに愛媛で阪神戦が観られるということで、当然2連戦分のチケットは手配していたものの、雨で1試合を流してしまいました。それでも1試合は観れたので満足。試合が観れなかったのは残念だったものの、零細弱小ながらも会社を経営している身として気になるのは、中止の際の経費。愛媛に限らず地方で試合を予定していて、例えば雨で2試合とも流したとなると主催球団側としてはかなりの痛手となるはず。

本拠地のゲームと違い、地方球場の場合は中止となってもその場所で後日振替試合を行うということはありません。貧乏性の私としては気になるのは、2連戦を予定していて、その2日間とも台風等でほぼ100%試合が無理だろうという状況の場合。普通であれば松山など地方球場の場合は、前日に当地に移動して翌日の試合に備えることになると思います。2試合ともナイトゲームの場合だと、試合終了後その日のうちに移動するのは難しいでしょうから、選手、監督はじめ関係者は3日間ホテルに宿泊することになります。

華やかな舞台の裏のしみったれた話だとは思いますが、プロ野球のチームが動く(地方球場で開催する)となると、それに関わるひと・モノはかなりの規模になります。まず主催球団は球場使用料を払わねばなりません。選手、監督、コーチ、同行スタッフだけで70~80人が動くそうなので、その移動費、宿泊費だけでもかなりの額。随分昔でしたが、仮にヤフオクドームでプロ野球を開催した場合の試算をしている記事を見ました。球場使用料が1日1300万円。証明費や空調費、駐車場などの費用がざっと500万円

他にも演出や食費などもろもろ合わせると、1試合開催するにに必要な費用はおよそ3500万円だそうです。これはあくまでも「ヤフオクドームでプロ野球を開催したら」という試算でしたので、実際はホームグラウンドの場合は球場使用料等は必要ないし、地方球場の場合は使用料も格安だとは思いますが、その分球場のキャパも小さくなるので観客動員数もかなり減ることになります。飛行機などで移動する場合は移動費はかさみます。ですので3日間といえどもかなりの金額が動くことになります。続く・・・




今ではほとんど見かけなくなりましたが、ひと昔前なら和風の家の玄関には欠かせなかった磨き丸太。愛媛の久万高原町はこの磨き丸太の製造が盛んで、冬場になると搬出された丸太の樹皮を剥いて、表面が割れないように背割りを入れて乾かせるのですが、生木なので気持ちいいぐらいにツルンと樹皮が剥けます。荒々しい樹皮の下から清々しい滑らかな丸太が現れる瞬間を見るのが好きでした。玄関ポーチの磨き丸太と和室の床の絞り丸太といえば和風住宅のお約束でしたが、今ではほとんど見かけなくなりました。

それも時代の変化で、それに対して嘆いてみても仕方ないのですが問題は残ってしまった丸太たち。鴨居や敷居のようなものであれば再割り加工して削り直して磨くなり塗装すればいかようにも転用できるのですが、背割りがガッツリ入った丸太となると、加工し直して使うというのも簡単ではなく、丸い形にこだわればこだわるほど用途が限定されてしまいます。なるべくならばこの形を活かしたままで別の出口をみつけたいところなのですが、今のところこれといった出口が見当たらず思案投げ首・・・。

直径がある程度小さければまだ用途も広がるのですが、残っているものが末口で直径5~6寸あってそこそこ大きくて逆に使いづらい・・・。だから結局売れ残ってしまったということなのですが、それにしてもこのままで置いておいても仕方ないので、何かしらの出口をひねり出さねばなりません。なんて考えている時が実は一番楽しかったりするのですが!そうこう言っていたら珍しく磨き丸太の注文が入ってきて1本売れてしまったのですが、こういう事があると「非情の決断」にも迷いが生じてしまうのです。

そういう予定外の注文とかに対する何の根拠もない甘えが結局この結果を招いているので、ここは迷ってはいけない。だからといって和建築の伝統である磨き丸太、絞り丸太に希望を持っていないわけではありません。数は減ったといえどもそれを使った現場もあるし、やっぱり家には丸太の1本も欲しいという方もいらっしゃいます。ただしこういう嗜好品は実際に見てみないとその良さが伝わりにくく、手に取って木肌に触れて体感してもらう場所が必要なのですが、松山だとそういう環境はほとんどありません。

高いものになれば数十万もする世界ですから、モノを近くで見る場所がなければ、写真だけとか電話のやりとりだけでは売るのが難しく、見れない→良さが分からない→だから使わないの悪循環に陥ってしまっています。そうなって初めて「今すぐに見せることが出来るモノがそこにある」という在庫のありがたさを実感しました。時すでに遅しですが、考え方を変えれば、これからここで作るものであれば、実際に見たり触ったりしていただく事も可能ということ。アイデアの調味料さえ見つかれば素材はそこにある




和風住宅にはなくてはならない大切なパーツであった敷居鴨居、廻縁、台輪、長押などの造作材ですが、ひと昔前まではそれらをどれぐらい在庫しているかというのが、いっぱしの材木屋かどうかのひとつの基準とされていました。今から30年ほど昔の話。弊社も高知や岡山、三重の木材市場に出向いて梱包で仕入れていました。倉庫にはさまざまなサイズの造作材が所狭しと並べられ、それが飛ぶように売れていたそんな夢のようだった時代から時は流れ、今では倉庫の中に当時の名残りはほとんどありません。

売れてなくなってしまったわけではなく、時期を逸してヒノキスギの無垢の造作材が求められなくなって売れ残ってしまったモノを、別の「出口」で販売したという事。その判断に踏み切るまでには長い時間がかかりました。またきっといつか需要が戻って来る、無くなってしまうと後で困ることがある・・・一度無くなってしまった需要は戻ってきませんでした。最初こそ泣く泣く鴨居や敷居を割り返して別の形に加工していたものの、結果的にはそうして売ったほうが、造作材として売るようにはるかに儲かったのです。

大きなものは大きく使うというのは材木屋としての矜持だとは思っていますが、それはある程度のサイズの巨木に対する考え方で、なんでもかんでもその言葉を持ち出すのはただの怠慢。本気で木の価値を高めて売る努力をしなければと気づいたのは【森のかけら】を作り初めてですから、相当に遅かったのですが、そこからは火がついてあれほどあった鴨居や敷居、廻縁は別のモノに形を変えて、みるみるうちに姿を消していったのです。今、稀にそういう注文が入ると、わざわざ1本とかを仕入れに行くような状態。

サイズによってまだ少しだけ残っているモノもありますが、それらも最終的に倉庫から出ていくときの名前は「造作材」ではないとでしょう。リタイアされた年配の大工さんがたまに遊びに来られて、倉庫を覗かれるとその品揃えの変化に驚かれます。しみじみと時代は変わったなあ~なんて仰いますが、30年前の私が見ても「これで何をどう商売するのか?」と驚くに違いありません。そう言う流れに取り残された形で「原型をとどめている」のがこの丸太たち。玄関のポーチ柱などに使われていた磨き丸太。続く・・・




以前からやるやると言っておきながら一向に進んでいない倉庫内の整理ですが、今回は本気モードになりまして、一気に端材の棚を整理しました。サイズや樹種ごとなど細かく分類しようとし過ぎて逆に整理できなかった過去の反省に立ち、ザックリと値段で分けることにしました。とりあえず200円、500円、1000円の3つに分類。何をどこに入れるかは私の独断と偏見と趣味嗜好。お~、このザックリとした分類だと仕事がはかどる、はかどる!あっという間にふたつの棚が端材で満杯になりました。

とりあえず並べる分だけは並べたものの、キャパオーバーとなったので、残りは別の棚を補強してから。先に棚を補強してからすればいいものを、着地点が深い霧にかすんでいるため、泥縄式に衝動で動いていてなかなか先が見えず・・・。それでも結構な量の端材が整理できました。よくしたもので、整理を始めたら来店してこのコーナーで木探しをされるお客さんも増えてきて、少し隙間が出来たら補充、また売れて隙間出来る、また補充、その繰り返しで徐々に端材が売れていっています。

ザックリしたサイズで分類しているので、樹種は結構豊富。なるべくスギやヒノキのようなありきたりの木は並べないようにしています。ホワイトオークブラック・チェリー、ハードメープル、ヒッコリー、ブラック・ウォールナットのような北米産広葉樹からカランタスホワイトセラヤなどの南洋材、パドック、ブビンガ、ゼブラウッドなどのアフリカ材、クリノグルミ、ケヤキ、ミズナラ、ヤマザクラ、カツラ、イチョウなどの国産材。【森のかけら】には含まれないような樹種まであれやこれやいろいろ。

県外の方や遠方の方からは、オンラインショップでも販売してほしいとの問い合わせもあるものの、オンラインショップにアップするのってサイズ計ったり、写真撮ったりとそれなりに手間暇かかるので、あなまり小さな端材までアップしていると大変なのです。なのでこれらの棚の端材は、わざわざご来店してくださった方へのささやかなサービスです。また電話での取り置き等にも応じておりませんので、ご興味のある方は是非足をお運びください。かかった時間に見合うぐらいのお買い得感はあると思います!




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