森のかけら | 大五木材


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パンフレットにあるように作業効率は圧倒的によくて、仕上げについても馴れれさえすればスムーズ。変形した虫穴にうまく充填出来るようにさえなれば、かなり役立つと実感しました。色もパインからブラック・ウォールナットや黒まで20種類近くバリエーションがあるのも心強いです。特に今回は相手がクロガキだったという事もあり、木粉ではいかに同じ木を削って採集した木粉を使ったとしても、墨汁のような漆黒の黒色を作り出すことが出来ずに、その部分だけ妙に浮いた仕上がりになってしまいます。

その点ではクロガキの自然の漆黒に負けない「黒点」で埋めることが出来ました。角欠けにも有効でしたが、硬化後にサンダーをかける際、ベルトサンダーを使うと回転の摩擦熱で再び軟化したりと、まあこういうものは実戦をこなして体で感覚を覚えることが大事。それでもこのリペアスティックのお陰で想像よりはるかに早く仕上がることが出来ました。裾広がりの形状だったのも幸いして、シンメトリーのクロガキというかなりレアなカウンターが仕上がりました。

後から現場でL型のカウンターと繋いで完成ですが、現場が新居浜市という事もあって完成後の写真は取り損ねましたが、普通見ることのない個性的なカウンターとなってお客様にも喜んでいただけました。同時期に仕入れたクロガキがあと数枚残っていますが、これだけ全身に黒味が現れて、柄が整ったものはありません。以前は関東の木工所などからも何度かお問い合わせをいただいて画像を送ったりしたものの、やはりこういうものは実物をご自分の目でご覧いただかないと不安。

特に高齢木や老木になると、部分的に脆くなっているところあったりして、それがその人にとっての許容なのかどうなのか、また虫穴や染み、傷、割れ、節など、言葉や写真ではどうしても伝わらないことがあって、後から互いが嫌な思いをしないですむように、そういう材については極力ご来店いただき実物を見て、触っていただくようにしています。カワリモノを扱う店にとって、必要なのはカワリモノを面白いと愛でてくれる変わり者の客。カワリモノ(木も店も)は変わり者に愛される!




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