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| 『森の出口』を考える際に重要なのは、その木についてどれだけ多くの情報を持っているかという事だと思っています。材質や質感、産地、名前、由来などは勿論ですが、色合いや香りも大切な手掛かりとなります。特に最近注目しているのが木の色。赤い木は削れば当然赤い削り屑が出ますし、黄色い木からは黄色い削り屑が出ます。個性的な削り屑が出たものは、それをふるいにかけて選別して『森の砂』という商品まで作っています。中でも赤い色の削り屑って一般の方はなかなか目にする機会が無いので、珍しがって興味を持っていただきます。 | ![]() |
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イチイの場合は大径木が少ないため、どうしても辺材の白太が混ざってしまうため、なかなか赤身だけの削り屑を集めるのに苦労するのですが、機会があるごとに少しずつ集めいます。そんなイチイの色については先人たちもしっかりと目をつけいられていたようで、赤身部分の紅褐色の抽出液は染料として利用されてきました。紫のくすんだ赤色のことを『蘇芳(すおう)』と言い、昔は位の高い人しか使えなかった高貴な色ですが、繊維を蘇芳色に染める時にはこのイチイの染料も使われていたそうです。 |
| 長々と芥川龍之介の『河童』の疑問について書いてきましたが、もともとは『日本の文学の5かけら』という商品について説明しようと思って書き始めたのですが、すっかり寄り道をしてしまいました。『河童』における水松がイチイだと分かった(あくまでも私の脳内では)のですが、私が気持ち的に引っかかったので、ここまで捜査網が広がりましたが、物語の中においてはわずかに1度だけその言葉が出てくるだけでテーマに深く関わっているのでもないので、それで〔河童=イチイ〕と連想させるのはさすがにこじつけが強すぎる。 | ![]() |
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まあ「河童」に関しては、最初に「物語に登場する木ありき」ではなく、何かしらの形で木が登場しないかしらという下心で聴き始めたので、無理にこの作品を木につなげる必要はないのです。それでもたぶん今の小説なら、イチイとかブナとか特定の樹種名まで描かないと思うし、それ以前に若い作家さんって木の名前って知っているのかしら?イメージしやすいサクラなどはよく使われていますが、身近にある木の名前すら分らなければ、その背景にある物語も分らないわけで、それではモチーフにはなりえないでしょう。 |
| 『森の5かけら』は文学に関わらず、われわれの身近なところにある木のモノ、無意識のうちに普段から使っている木のモノなどを改めて見直してみませんか、という意味合いもあります。そうすればさまざまな種類の木が、それぞれの特徴を活かして無数の用途に使われている(いた)という事に気づくと思うのです。もう一度そんな暮らしに戻ろうなんて声高に叫ぶつもりはありませんが、気づいてもらう、知ってもらうことでもしかしたら少しでも木に関心を持つ人、木のモノを使う人が増えてくれると嬉しいと思うのです。 | ![]() |
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ということは北海道ではイチイは水松と呼ばれていた?木の図鑑や辞典では、「イチイを水松とするのは誤用」という記述がありますが、どうやら北海道芦別市では古くからイチイは水松と呼ばれて親しまれていたようです。その理由について、北海道においては、スギやヒノキといった針葉樹が少なく、針葉樹といえばトドマツやエゾマツ、アカエゾマツなど圧倒的にマツが多いので、針葉樹全般をザックリと「マツ」と呼ぶ習慣があって、そのためイチイもマツと呼ばれたのではなかろうかというのが核心のようです。 |
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イチイといえば、赤身と白身のコントラストを巧みに活かした飛騨の一刀彫が有名です。昔、飛騨に行った頃私もイチイのタイピンを買いました。彫刻に適するぐらいですから決して硬い木ではありません。警察の警棒と言えば硬くて折れにくいカシ(樫)の木と相場が決まっているのですが、なぜあえて折れやすいようなイチイを使ったのか。人間の世界よりも進んだ河童の世界では、言葉こそ高圧的でも力でひとを押さえつけようとする国家権力の強行は行わないのだよという皮肉としてイチイを用いたのでしょうか。 |
| ということで、ラクウショウ(落羽松)をヌマスギ(沼杉)と呼ぶことは納得したのですが、ここで話を芥川龍之介の『河童』に戻します。なぜ河童の持っている棒を水松(イチイ)と書いたのかという疑問です。さてそもそも水松とは何かという事です。ラクウショウは落羽松を音読みしたものですが、水松も同様に音読みするとスイショウになります。それでスイショウを調べてみると、中国南部(福建省、広東省、江西省)を原産とするスギ科の落葉針葉樹と分りました。こちらもマツのような葉をつけることから水松とも呼ばれているのだとか。 | ![]() |
| それで念のため調べておこうと思って、文章で確認しておこうと小説をみてみると、意外な事実が分かったのです!原作では、「・・・巡査は右手の棒をあげ、( |
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