森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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家内が【森のかけら】のB品である【夢のかけら】を使ってこんな物を作りました。かけらの裏面にマグネット・シールを切り貼りして、マグネットボードに自由自在に引っ付けられる【かけらマグネット】です!先日の『マイホームフェスタ』で初お披露目しました。紙やメモを挟むという日曜的な使い方でも構いませんし、保管方法としても面白いかも。

 

 

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上の画像には余計なものがいろいろ付いていますので、それを外すと左の画のように弊社のキャラクターマーク【だいごちゃん】の登場です!顔の輪郭には、【のかけら】ではなく、桧の30㎜角で作った【桧のつぶ】を使っています。なかなかいい感じです!この【だいごちゃん】は、左の画でボードを持っている娘(小5)が生まれた時に、私が娘をモデルにデザインしました。男の子か女の子か分からないような中性で、木の大好きな赤ちゃんのイメージです。結構自分では気に入っていたのですが、昨年【森のかけら】ブランドを統一させた時に、名刺などからはとりあえず「引退」させましたが、忘却の彼方に追いやるには愛着があり過ぎて、今でもときどき自由気ままに登場させています。シンプルなので子供にも書きやすく、娘や息子達にも人気があります。こんな顔をしていた赤ちゃんが、こんなに大きくなったと思うと感慨深いものがあります。

 

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こうすれば文字も作れます。【森のかけら】に関しては、自分がゼロから作り上げたので思い入れが強すぎて、大胆なアレンジには二の足を踏むというか強い抵抗感があります。企業の創業者が、設立時のロゴや会社名を変えたくないと思う気持ちに似ているのかもしれません。確かにこれはこれで面白いと思うのですが、A品である【森のかけら】を使うのはやっぱり抵抗があるので、【夢のかけら】を使って商品化も少しは考えているのですが、シール=名前をどうするかで踏ん切りがつきません。シールなしでもいいといわれる人もいますが、う~ん・・・。

もし商品化したら、心の整理がついたと思ってください。【森のかけら】も多くの皆様がご購入いただき、当初のこちらの思惑以上に用途が変化してきています。こだわる事も大切なのですが、変化に対応出来ずに滅んだ恐竜になってもいけません。ありがたき悩みです。

CA343722ところで、【森のかけら】が今月号の『タウン情報・まつやま』に掲載されました。48ページの『NEWS&TOPICS』に、【円き箱】とか【円い森】などが紹介されました。ちょっぴりプレゼントもさせていただいております。以前にも掲載していただきましたが、その時にも意外な方面から「見た」というお声をかけていただきました。かなりの層の方が購読されているようです。一般の消費者を対象とした商品にとって、注目を浴びるのは大切な事です。雑誌のコンセプトや立場、切り口によって【森のかけら】もいろいろ違った風に見えるものです。




CA343788久万銘木㈱さんの『銘木祭』で嬉しい出会いがありました。松山市内の雄郡小学校の三年生の少年です。お母さんと一緒に、弊社のブースで【森のかけら】を熱心に見ていました。その並みならぬ気配に声を掛けてみると、何と『木、大好き少年』だったのです!少年は木の事が大好きで、様々な本や図鑑を読み漁り、実際に山でどんぐりや落ち葉も拾い、実地の知識もしっかり身につけているのです。葉っぱを見れば大体の木の名前が分かるという、尋常ではないレベルです。針葉樹、広葉樹の判別もしっかり出来ます。これは・・・只者ではない!そう見抜いた私は、持参していた【森の5かけら】で少年にクイズを出しました。おお、その【森の5かけら】も次々に正解していくではないですか!しかも嬉しそうに!この少年の瞳に嘘はない、心の底から木の事が好きで好きでたまらないというのです。

CA343784興味を持った私が詳しく訊けば訊くほどに、まさに僥倖としか思えない出会いでした。少年は、私の生誕の地・西予市野村町で生まれ育ち10年を過ごしていたのです。それが最近、お父さんの仕事の関係で、家族で松山に戻ってきたというのです。少年は野村の大自然に抱かれ、ごく自然に木への造詣を深めていったのです。今でもよく野村には行くようです。野村が良かった~と話す少年の目は本気です。これは真性の木マニア、まさに【木の童】です。知識という物は、『好き』という土壌の上でこそ豊かに積み重なっていく物だと感じました。彼の将来の夢は植物学者になることだと語ってくれました。素晴らしい、立派です。更に少年のお母さんは私と同じ歳で、野村の小学校で通っていた時の友達の親も、私の高校の同級生でした。思わず鳥肌が立つような出会いでした。

 

 

CA343786たっぷり木の話をした後、丁度1時から久万銘木の井部社長と私で『銘木講座』をすることになっていたので、少年にも声を掛けました。井部社長は銘木の話を、私はいつもの『木の名前クイズ』をさせていただきました。少年は、私の子供たちと一緒に一番前の席に陣取りました。本当に木が好きでたまらないのでしょう。右の画像は、井部社長が『銘木の歴史』などを熱く語っているところです。まだ少年が席に着く前に撮りましたので、写っていませんが、こんな形でお話をさせていただきました。後半の私の話の時、少年はこの一番前の席に陣取りました。

木の名前クイズ』でも、大人を差し置いてほとんどの名前を答えていきます、器が違います!木材界の菊池雄星といったところでしょうか。木の話を始めると、見る見るうちに瞳が輝きだします。松山では、大好きな木の話を出来る友達もいなく、その驚異の知識を披露する場もなく、周囲の友達とも温度差があるようです。悲しいというより何て勿体ないことでしょう。少年、そんな事気にするな!リレーで早く入れる子供よりも、うまく英語が発音できる子供よりも、難しい計算がスラスラできる子供よりも・・・無数の木の名前を知り、どんぐりの種類を判別でき、木の名前の由来を知っている君の方が、おじさんには何倍も何倍も光り輝いて見えるぞ!君は格好いい!君は素敵だ!迷うことなく、自分の大好きな道を究めるのだ。同じ歳の子供に理解してもらわなくたっていいじゃないか、話し相手が欲しければおじさんの所にやって来い。

野村の大自然はここに一人の木童(きどう)を産み落としたのです。木を愛する人は未来を愛する人。君の前途洋洋たる輝かしい未来に幸多からんと祈ります。立派な植物学者になってください!素敵な出会いをありがとう、また木の話、しようね!




本日と明日は、アイテムえひめで『マイホームフェスタ』のイベントに参加しています。愛媛木材青年協議会は、『木とふれあうコーナー』を担当させていただいています。弊社は、それとは別に【森のかけら】関連商品y無垢の内装材などでブース出店もしています。この数年、この『マイホームフェスタ』と久万銘木さんの『銘木祭』が重なっており、弊社はどちらにも掛け持ち出店させていただいております。まずは、『マイホームフェスタ』のイベントのご紹介から。

CA343765いつもは、【木の球プール】を出して子供たちの喜んでもらっているのですが、あいにく別のイベントに出張中です。また、家内は久万銘木さんの方に付いていて、木のおもちゃはそちらの方に出しています。なので愛媛木材青年協議会コーナーには、【かまぼこパズル】と「木製すべり台」と「トンカチ広場」というラインナップです。少し寂しいと思っていたところに心強い助っ人が加わりました。会員の井上剛さん(㈲マルヨシ代表取締役)が製作している【積み木のお風呂】です!以前から新聞などでその活躍ぶりは知ってはいたのですが、初めて実物を見ました。想像以上に迫力があります。わざわざ八幡浜から持ってきていただきました。枠材も持ってこられて、組み立てていきます。その工程をきっちり画像に収めましたので、その全貌を公開!

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まずは杉の板で囲いをして、中に杉板を敷き込みます。マルヨシさんの社員の方の手際がいいです。

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その中に、いろいろなサイズの積み木を入れて完成。枠からはみ出さんばかりのボリューム。およそ20分。

 

CA343756木の球プール】とは違った存在感があります。現在およそ9,000個あるという事です。材料は、井上さんの会社で製材されるから作られています。形もいろいろあります。すべて手造りで丁寧に面まで取られています。桧は心材も多いのですが、その分子供たちが触りまくってピッカピッカに艶が出ています。桧のヤニもいい感じに出ています。中に入ってゴロゴロ遊ぶ【木の球プール】に比べて、【積み木のお風呂】は、中に入るというよりは枠の外に出して、どこまで高く積み上げられるか積み上げたり、お城やロボットを作ったりして【作る】遊び方が向いているようです。

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この【積み木のお風呂】、明日は井上さんたちが八幡浜で第4日土曜日に行っている『てやてやよろずマーケット』に移動です。子供たちが虜になる理由も分かります。角の面は取ってありますが、子どもたちが触ってどんどん丸く滑らかになってきているようです。

業界の人間はこういう物を見るとすぐに、幾らで加工が出来るのか?とか、これで(採算が)合うの?とか、夢のない事を訊いてきます。それを訊いてどうするつもりなのかと思いますが・・・。行動しない人ほど、批評家になりたがります。世の中、打算と計算ばかりでは進めない道もあると思います。【積み木のお風呂】は、柱や土台以上に木の魅力を雄弁に語ってくれます。お母さんの、「もう帰りますよ」という言葉に、「もっと遊びたい」と駄々をこねる子供の表情がそれを物語っています。明日もきっと、【積み木のお風呂】の周りには無邪気な笑顔が溢れる事でしょう。その笑顔が、木枠から溢れ出し、ますます木は滑らかに艶やかになっていくのです。




CA343683数日前の「愛媛経済レポート」の1面に、『愛媛の地場産業を世界にウェブ発信』という記事が掲載されました。読まれた方もいらっしゃるかもしれませんが、これは、愛媛銀行に新しく設置された感性価値創造推進室(三宅室長)という、およそお堅い銀行らしからぬ名前の部署が(失礼!)プロデュース役となって、世界的企業のブランドやキャンペーンウェブサイトを手掛けているイギリス人のトム・ヴィンセント氏とコラボしたポータルサイトを通じて世界に広く発信していくというものです。要は愛媛の面白い物を、トムさんのノウハウを借りて世界に売り出そうということです。

20091007 愛媛から世界へ具体的には、年内にサイトを立ち上げて愛媛県内の5社の企業の、それぞれの面白いものをセレクトし、エスデザインスタジオ佐野勝久さんがトムさんとの仲介役となり、発信していくという事になっていて、今はその細かな打ち合わせなどを進めている段階です。その5社は、㈱有高扇山堂(四国中央市)、㈲大西陶芸(砥部町)、中岡建設㈱(内子町)、㈲ハマセ商店(今治市)と弊社で、東から西まで地域性に富み、職種も様々です。大西陶芸さんは、先日ブログでもアップしましたし、中岡建設さんとは広島のオリエンタルホテルの『森のかけらと五十崎和紙展』以来のお付き合いです。今までに蒔いた種が成長して、複雑に強く絡み合って大きく幹を伸ばし始めました。数種類の種がまじっていますので、気候の変化や病気にも強そうです。まさかこういう形で皆さんとコラボするようになるとは夢にも思いませんでした。不思議なありがたい縁を感じています。

銀行さんとはもっぱらお金を貸していただくお付き合いでしたが(預けるお金はありませんので)、最近は金融以外のお付き合いが増えてきましたが、ちょっと昔では考えられない事です。会社も人も柔軟な変化が出来ない者は取り残されていくという事でしょうか。進化というほど仰々しいものではありませんが、確実に変化は感じます。伊予銀行さんとはオレンジ会で、愛媛銀行さんとはこの感性価値で、愛媛信用金庫さんとは久万郷で、それぞれにご支援、ご協力をいただいています。アプローチの方法やスタンスはそれぞれですが、共通しているのは単なるうわべのお付き合いではなく、真剣に関わっていただいているという事です。決して不況は喜ばしい事ではありませんが、バブルの時代には絶対考えられない事です。我々のような零細企業が地力を付けて生き抜くには、こういう時代の方が合っているのかもしれません。

20091010 トム・ヴィンセント2海外ウェブの件については、細部を打ち合わせ中なので詳しいことはまだ公表できませんが、【森のかけら】シリーズの商品をWebにて販売していくにあたり、解説書の英語版なども視野に入れています。トムさんとは1年ほど前に初めてお会いしました。有名な大企業の仕事を手掛けられていますが、決して偉ぶる事もありませんし、好奇心旺盛の陽気で変なイギリス人です(失礼!)。縁があって【森のかけら】を見てもらう機会があり、大いに興味をもってもらったので、それだけでも変人の素質充分です!【森のかけら】が外国の方にも受け入れていただいた事は感激でした。我々のような零細企業が万人に喜ばれる商品を生み出すという事は、砂丘に埋もれた宝石を探し出すようなものです。それよりはむしろ、100人に一人が熱烈に指示してもらえる『変わった物づくり』に徹した方が、漆黒の闇の中でもわずかな光りを放てるのではないかと思うのです。

20091007 愛媛から世界へ4そのわずかな光りを感知してもらったトム・アンテナには大いに感謝してはおりますが、結局商品そのものに魅力がなければ明かりもやがて消え失せてしまいます。今回の事は、『変な物づくり屋』に廻ってきた千載一遇のチャンスだと思っています。更に商品に磨きを掛けて、世界に眠る『変な外国人』を発掘し、彼らの琴線に触れるようなものに進化させていきたいと思っています。世界に一人でも多くの【木のファン】が増える可能性が出来た事も嬉しいですが、また美味しいお酒の飲める仲間が増えたことも嬉しいです。トムさん、愛媛銀行・感性価値創造推進室の三宅さん、佐野さん、そして共に世界へ飛び出す4社の皆さん、愛媛の面白いものを世界へ送りましょう。そして春には歓喜のお酒を飲みましょう!英語版の解説書の次はハングルだ~っ!




★今日のかけら・プレミアム01 ダオ】 Dao ウルシ科・広葉樹・パプアニューギニア産

プレミア・ダオ

 

 

 

 

 

 

CA343651この聞き慣れない名前の木は、PNG(パプアニューギニア)、フィリピンからインドネシア、フィジーなどに分布する高木の広葉樹です。直径2mに達する大径木になる物もありますが、辺材部が多いのが特徴です。辺材部は虫の害も受けやすく、見た目にもあまりパッとしませんが、その分心材部分の縞目模様の個性が際立ちます。【ゼブラウッド】や【ベリ】のような黒褐色の芸術的な杢目にはドキッとします。その色調が【ブラックウォールナット】に似ていることから、『ニューギニア・ウォールナット』の別名があります。

まあ物の印象というのはおおよそ主観的なもので、名前もそれぞれの思い込みや地域性、文化などに立脚する物なので異論を唱えるつもりはないのですが、私にはどうして『ニューギニア・ウォールナット』の名前が付いたのか解せません。どうしても縞模様の印象の方が、色調に勝ってしまいます。右の画像は加工前の荒材ですが大径木ではありません、小振りな材です。

CA343705本日は、この【ダオ】をカウンターに加工した物を納品させていただきました。左側の画が、加工して植物性塗装をした状態です。オイルを塗ると、全体的に濡れ色になって更に縞模様が強調されます。2枚の板の幅が狭かったので、壁に飲み込ませる部分に材を足して仕上げました。こうする事で材を無駄なく有効に使えます。この辺りではほとんど流通するこのない材ですが、地域によっては家具や建具などに使う事もあります。しかも着色して仕上げる事もあうようで、所変われば品変わるです。何がプレミアムかも、人によってそれぞれです。 

CA343707柾目も上品な雰囲気があっていいのですが、杢目が激しく交錯した部分のダイナミックな木味は迫力があります。【ゼブラウッド】のような緻密な杢とは違って、縞模様に濃淡があって深みがあります。よく乾燥した材を仕入れることが出来たのですが、生材ですと乾燥時に反ったりねじれることもあるようなので注意が必要です。

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左の画は長さ1m程度のサイズのカウンターです。端はRに加工しました。白太部分と赤身(黒味)のオイルの透水性が違うので、全く別の木を貼り合わせたように見えるのですが、こちらはこれで1枚板です。豊富に在庫を持っているわけではありませんが、ちょっと使っただけでもかなりインパクトがあるので、うまく使えば結構面白いと思います。この【ダオ】だけではなく、全般的にウルシ科の木は、個性的な表情を見せてくれます。使いすぎるとくどくなるかもしれませんので、何よりもバランスが大切だと思います。なお【ダオ】は、240種の通常のリストには含まれていません。地域によっては入手しやすい木であるかもしれませんが、私にとっては大切で貴重な【プレミアム36】の『限定かけら』です!




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