森のかけら | 大五木材


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20111226 1この時期の我が家の恒例行事となりつつあるのが、年末の0泊2日の東京演劇鑑賞強行軍!夜7時頃の夜行バスに乗って翌朝東京着。その日に演劇鑑賞をして、再びその夜のバスに乗って、翌朝松山に戻ってくるという、私からは信じられない弾丸ツアーです!今年から中学生になって部活をするようになった長女と私は仕事のある私は大人しくお留守番(仕事がありますから・・・)。仕事が無くてもこの強行軍では私の体がもちません。昨年までは、家内がひとりで子ども三人を連れて行っていたのですから、母は強し!

 

001強行軍の目的は、愛媛木青協で行っている『どうぞのいす活動』でご縁が出来た、『劇団・円』さんの子ども劇場のお芝居を観に行くためです。今年の演目は『宝島』。こども演劇などと侮ってはいけません、なにしろこれは、かの奇才・寺山修司氏による書き遺された幻の児童劇なのです!寺山修司の児童劇って!?それだけでも一見の価値があります。どんだけシュールな宝島なんだろうと勝手に妄想が膨らみます。一流の作家は、児童向けのモノを書いても一流です。本当はそれを見極めに行きたったのですが・・・。実は私、映画と同じくらい演劇も大好きで、今までにも数々のお芝居を鑑賞してきました。しかし松山にいては、一流の演劇を生で観られる機会は決して多くはありません。それで大量の演劇のDVDを購入して、台詞も覚えるほど観ていますが、舞台は生で観てなんぼ!舞台鑑賞の機会が少ないとフラストレーションが溜まります。

 

20111226 3こども芝居といえども、一流のお芝居は充分におとなの鑑賞にも堪えられるハイレベルなものです。積み重ねた練習の量が違います。ジャンルは違えども、一流のものに接する事でモチベーションが上がり感性が磨かれます。ご縁だって広がります。なんでもかんでも、これは仕事、これは趣味と割り切らなくとも、人もモノも同一線上にあって隣り合わせています。好きな事が仕事で活かれば、それがベスト!今日も全国のどこかで公演されている芝居の舞台美術で使われている木材だって、どこかの材木屋が納品しているはず。

 

20111226 4絶対に縁が無いなんて事は誰にも断言出来ません。むしろ弊社が扱っている「キワモノ木材」などは、普通じゃない場面の方が出番が多いかもしれません。固定概念を取り払えば、木が使われている場面は想像以上に多く、ちょっと変化を加えれば更にその活躍の場は広がります。「木」がキーワードになっている商品は、世の中に山の数ほどありますが、それがリアルな木で揃ったら尚面白いじゃないでしょうか。それこそ、木は夢の宝島。いつか、舞台の上で「森のかけら」たちにスポットライトが当たる日を願って!




20111225 1営業日はほぼ毎朝6時30分~45分には事務所を開けていますが、最近は真っ暗!空ではお月様が煌々と輝いています。今は夜?朝?時間の感覚が分からなくなりそうなのを正してくれるのは月様の位置と早朝ジョギングの人影。ほとんど明かりの無い中で、重たい鉄の門扉をガラガラ開けている傍を、何人ものランナーが怪訝そうな顔で通り過ぎて行きます。暗闇の中、響き渡る鉄門の軋(きし)む音は、静かな夜の帳を引き裂く不気味な雄叫びか?!その音は自分でも気が引けるほど周辺に響き渡ります・・・。

20111225 2ランナー達にとっても、視界の暗い中で聴こえる鉄門の響きは不気味に聴こえるのかもしれませんが、ほとんど足音も無く近づいて来て、気がつくと不意に後ろに気配を感じるランナーの姿だって充分に不気味なのです。「愛媛マラソン」が近づいてきて、コースの延長上にある弊社前の国道を走るランナーが急増しています。今年の申し込みもあっという間に受け付け終了だったとか、すっかり有名になった愛媛マラソン。今年も多くの県内外の知人達が走るようです。周辺の策略で危うく私も登録させられそうになりましたが、何とか無事回避?!

20111225 3同じような体型の友人も走っていますが、尊敬に値します。学生の頃はバスケットボールをしていて(今では笑える冗談だとまともに取り合ってもらえませんが、今より20キロぐらいは痩せていましたので)、あんなに軽快にコートを駆け回っていたのに・・・これが同じ人間の脚だとは思えません。そのバスケットボールのコートは、足の衝撃を和らげるために無垢のフローリングが使われています。アメリカのプロのバスケットボールチームNBAは、2mを越す巨人達が跋扈する都会のジャングル!

 

20111225 4彼らの巨躯を支えるには堅牢な材が求められます。適度な弾力と強度を持つ材として主に利用されているのは『ハードメープル』です。瞬時の方向転換が出来るように、シューズのストップの効きがいいウレタン塗装が基本で、巨人達の戦闘場に「温もり」や「肌触り」は必要条件ではないようです。これも『適材適所の理(ことわり)』。これこそがベストの方法というものはなく、それぞれの場面で用途に応じた弾力ある使い方こそが、木を活かす最大の道です。『ハードメープル』について詳しくは、いずれ改めて・・・




20111224 1次第に2011年の終わりも近づいてまいりました。今年1年もいろいろな「端材の出口」を探す放蕩材木屋でしたが、その成果(結果?)が倉庫の中、事務所の中にうず高く積み上げられています。出口の先に道があるとは限りません。開けたドアの先が絶壁だったという事もしばしば・・・。道が迷路のようになっていて迷子になった事もしばしば・・・。分かりやすく言えば失敗作ですが、何事も礎あってこそです!もうかなり整理したつもりが、【森のかけら】の希望たちがあちこちに・・・。

 

20111224 2そうです、回りくどいいいまわしでしたが要するに【森のかけら】になれなかった『夢のかけら』の事です。製作工程の関係で、どうしてもある特定の樹種に偏る傾向が強く、30種となるとB品といえども揃うようで案外揃いにくいものなのです。意識してB品を作っているわけではありませんので、いついくつ出来ると言う物でもありませんし、正直あまり出来てしまっても辛いのですが・・・。それでも、こういう形で商品化しなければ、世に出る事もなかった材たちです。そういう意味ではありがたい事です。

 

20111224 3あくまでB品キズや割れ、節、青染み、色ヤケ、虫穴、変形、収縮、欠損、加工ムラなどなど)ですから、実際に手に取って確認できないネット販売にはためらいがありました。しかし、来店出来ない県外の方からの強い要望でネット販売に踏み切ったところ、想定以上の反響があり、品質に対するトラブルもありませんでした。ご購入いただく方が、【森のかけら】の生い立ちについてもご理解のある懐の深い人ばかりだったのか(そういう方しか購入しないとも言えますが・・・)、好評のうちに在庫分を販売致しました。それでしばらくは30個のセットが出来なくなっていたのですが、きちんと整理してみると出るわ出るわ・・・。あっという間に10セット揃いました!今回は、商品としては問題なく仕上がっていたものの、解説書を各段階で泣く泣く候補から外したスーパーサブの樹種たちも幾つか入れさせていただきました。

 

20111224 4これで、しばらくは『夢のかけら』も出来ないと思うのですが(正しくは、出来て欲しくないと願っているのですが)、10セットをアップさせていただきます。申し訳ないのですが、各セットの細かな詳細につきましては割愛させていただきます。また樹種の入れ替えや、樹種の指定も出来ませんのでどうかご了承下さい。なお限定10セットですので、売れ違いの節はご容赦下さい。作り手にとっては嬉しくないB品が、どこかで誰かに楽しんでもらえるものになれればこのうえない喜びです。

 

10セット限りの商品です。追加注文にはお応えできません。商品番号と画像をご確認のうえ、ご注文下さい。商品代金¥4000(消費税・送料サービスです)。樹種の指定、取替えは出来ません




20111223 112月に入ってから無垢材、特にフローリングへの問い合わせが急増していて、ありがたい事です。県外の方や初めての設計士さん、工務店さんなどからもお声を掛けていただく機会が増えましたが、これもホームページのお陰。こういう人間、こういう会社、こういう商品を扱っているという事を分かった上で、お問い合わせいただくわけですから、こちらとしては相当楽です。ありのままの自分で対応しなければ、逆に違和感を与えてしまう事も・・・。猫をかぶる事も出来ません。

 

20111223 2どこまで本当の自分を晒しているかによりますが、ホームページフェイスブックの登場によって、営業のスタイルそのものも随分と変わってきているのではないでしょうか。購買者がいろいろな情報を手に入れ「自分で選択できる」という点においては、弊社のような超零細企業にとって、HPもFBも夢のような飛び道具です。中には、弊社の存在に気づいていただき過去のブログを一気見される猛者もいらっしゃいます!たまにアクセス数がとんでもなく上昇している事があるのでよく分かります。ありがたい事です。

 

20111223 3とことん読み込んで来られると、初対面でも旧知の友人のような感覚でついフランクに話してしまい、失礼もあるのですが、それも含めてそういう人間だとご理解していただいているのではと、都合の良い解釈をしてしまっています(反省)。それでも、これほど選択肢の広がった世界の中で、敢えて弊社を選ぼうなどというフロンティア・スピリットのあるチャレンジャーにはそれ相応の(私なりの)敬意を払わねばならないと思うのです。似たような感性をお持ちの方であれば、打ち合わせはもはや雑談の嵐!

 

20111223 4しかし雑談の中から互いの趣味思考が透けてきて、上手い具合に着地点が見つかるものです。なのでいつも打ち合わせは大騒ぎの雑談大会となってしまいます。だって図面とにらめっこしながら皆が深刻になっても楽しくありませんから。そのように直接お会いできる場合は問題ないのですが、電話だけ、メールだけの方の場合は結構不安も募ります。支払い等の問題ではなく(事前振込みなので)、本当にご理解いただけているかどうかという点。誰もがブログを熟読していただいているわけではありません。

 

20111223 5偶然目に止まって連絡したという方も多数いらっしゃいます。フローリングなどの商品については、商品紹介コーナーにアップすらしていないのですが、ブログの内容からそのカットサンプルを送って欲しいとお問い合わせをいただきます。ありがたい反面、いきなり物言わぬカットサンプルを送っただけでは、結局価格競争の土俵に逆戻りしてしまうのではないだろうか、その関係性において本当の信頼関係が得られるのだろうか、わずかな1ピースだけで判断して誤解を与えやしまいか・・・心配性なのでついつい余計な事まで案じてしまいます。わずか1枚の断面がそのもの全てを代弁してしまうカットサンプルというモノは、まさに両刃の剣であります。使い方を間違えるとこれほど怖いものはありません。いつもカットサンプルを送るたびに、孫悟空の分身の術みたいに、小さな自分をカットサンプルの間に紛れ込ませて送り届け、相手先で生声で説明させたいと切に願うのです。ただこれ以上髪の毛が抜けても大変なのでそれも断念・・・。嗚呼、カットサンプルかくも恐ろしや・・・。




20111222 1先日、愛媛新聞の「ザ・うれすじ」コーナーにて『木言葉書(きことのはがき)』を取り上げていただきました。「うれすじ」という言葉はあまりに恐れ多いのですが、こういう時は恥も照れもかなぐり捨てるのです。目だってなんぼの商売です。葉書として決して安くない商品(はっきり言えば数倍!1枚420/税込)ですが、それでも販売開始以来延べ1000枚以上の木言葉書が私の手元から巣立っていきました。もしも商品化していなければ、その材がどこかの誰かの手元に届く事はなかったはずです。

 

20111222 2森のかけら】の製作以後、もう少し薄い端材の出口についていろいろ考えていましたが、どうにかこれで『ひとつの小さな小さな出口』は開けられたのではないかという思いです。かつて外材全盛の時代があり、国産材復興が虚しく叫ばれていましたが、それも遥か昔の話。今や国や行政が一丸となって「国内の森林資源の新たな活用」の道を模索されています。しかし闇の中に突如大きな高速道路が現われるわけではありません。獣道がやがて大きな道の導きになるのだと思います。

 

20111222 3最初は獣が発見した命をつなぐ小さな小さな獣道でも、そこを多くの動物達が通っているうちに草は踏みしめられ、少しずつ道幅は大きくなり、いつかそこを人が歩きます。やがてそこは拓かれ、草は刈られ整備され多くの人が歩を進める道となるのです。誰もが相手にもしなかった獣道がいつか交通の基盤となり、多くの人や物を運ぶのです。最初から大きな道は無く、どこかでだれかが草をかき分け枝を払い、闇の中に小さな灯りをともすのだと思うのです。

 

20111222 4木言葉書』は、吹けば飛ぶようなか弱い灯りですが、闇夜の中でも蛍の灯りですらも頼もしく映るものです。建築・住宅以外の分野で、わずかでも木の魅力を発信する事、それこそが『森のかけら屋』に課せられた使命だと考えています。例えそれは小さな自己満足でも、遠くまで届く光になりたいと思っています。現在10種類の『木言葉書』ですが、今後更に種類を増やしていくつもりです。といってもすべての木が葉書に適しているわけでもありません。新聞の記事にも書いていただきましたが、製作にあたって幾つかの条件があります。まず文字を書くのにある程度の堅さと、薄い板材に加工した時に反りやねじれの出にくい素材である事、更に木言葉や木の物語との組み合わせ、そして一番重要なのはその「端材」を有している事。幾つかの条件をどうつなげて仕上げるか、まだまだ隠れた獣の足跡を探し出さねばなりません。




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