森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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20140717 1兵庫県の住空間設計Laboさんと共につくり上げた『誕生木(たんじょうもく)・12の樹の物語』ですが、弊社に住宅や家具の打ち合わせに来られる方から、「私の誕生木の木を使えますか?」なんて涙の出そうなお言葉をかけていただくこともあったりして(まあ、わざわざ弊社にお越しになるような方はそこそこマニアックな方ばかりなのでサイトなどもご覧いただいている方が多いのですが)、少しずつですが「知る人ぞ知る存在」になりつつあるのは嬉しい事です!   

 

20140717 2その誕生木にちなんだ商品『誕生木の出口商品』については、9月のホオ10月のクリ11月のイチョウ12月のモミで足踏み。その後、毎月新作を生み出すという強い負荷に押しつぶされてしまい、すっかり停滞してしまっていて情けないのですが、またそろそろ動き出す予定です。一方、Laboさんの方では着実に誕生木浸透プロジェクトが進行していて、既にその成果も現われています。その取組の一部がネットでもアップされていますが、改めてここでご紹介。

 

20140717 3愛知県、岐阜県を中心に産科医療のサービスを提供し、東海地方ではトップクラスの分娩数を誇る医療法人 葵鐘会(きしょうかい)さんが、今年の7月1日に名古屋市内に産科医療施設『キャッスルベルクリニック』を新設されたのですが、そこで出産後退院されるお母さんと赤ちゃんに贈られるのが、出産祝いのノベルティ誕生木 12の樹の物語』プロジェクトから生まれた「誕生木のたまご」なのです!12種類の木のたまごが、赤ちゃんの誕生月に合わせてプレゼントされます。

 

20140717 4生命の象徴である『たまご』の木の温もりを通して、かけがえのない大切な命が生まれた時の思いをいつまでも心に留めていてだきたい、自然素材に触れる事で豊かな感性や想像力を育んでいただきたい、やがて赤ちゃんが育ち大きくなってお話が出来るようになった頃、このたまごを触りながらその時の溢れんばかりの喜びや感動を語り合っていただきたい、そんな親子の思いをつなげるメッセージツールになればいいという関係者皆さんの思いが凝縮した『誕生木のたまご』なのです!

 

20140717 5身近で本物の木に触れる事の少なくなった都会の子供たちにも、幼き頃より本物の木に触れてもらいたい。それも何の木でもというわけではなく、世界中でもっとも木や森を愛する日本民族が古来より伝承してきたさまざまな木にまつわるエピソードに触れて、知って、楽しく使ってもらいたい。そういう意味でも、誕生月の由来や特徴や用途が背景にある『誕生木のたまご』は最適だと思います。何だかこんな華やかで素敵な舞台に上げていただいて、涙が溢れてきそう・・・




さまざまなおとなの事情でブログの更新が遅れておりますが、準備が整い次第順次更新していきます。ようやく6月ですが、6月の誕生木は『クスノキ』です。世界文化遺産である広島県の厳島神社の大鳥居に使われている事でも有名ですが、優れた耐水性を持ち、虫害や腐食に強い性質を持っています。その性質を生かして、弊社でも水回りのカウンターや造作にもよくクスノキを提案させていただいております。そこから、梅雨の季節の6月の誕生木とさせていただきました。

クスノキは、かの『となりのトトロ』の住処としても知られていて、木の事を語るうえで子供たちには鉄板ネタですが、その巨体を受け入れるにふさわしい大木に成長する木です。また変化のある樹形がそのまま造形として使いやすい木(絵になりやすい形とでもいいましょうか)なので、凹凸やカーブといった変化も、あればあるほど人気が高いという不思議な魅力のある木です。あまりの人気ぶりに一時期、弊社の倉庫からもクスノキがすっかり無くなってしまった事があったほど

それでというわけでもないのですが、たまたま適サイズのクスノキの丸太が市場に出ましたので、原木で購入。その丸太を先日ようやく製材しました。巨木一族・クスノキの中では、チビと呼ばれるサイズでしょうが、これぐらいのサイズが弊社としては扱いやすく汎用性もあります。どれぐらいのサイズの丸太を選ぶかは、それぞれの材木屋の個性。丸太をどう挽いて、何用で売るのかという1点に尽きます。何が何でも大きければいい、売れる、という単純なものではありません。

これは挽きあがったうちの一部ですが、思った以上にいい材が取れて大満足!これから桟積して長い長い乾燥の期間に入ります。次にこのクスノキが晴れ舞台でお披露目できるのは恐らく数年後・・・考えれば気の長い商売でございます。しかし最近、こうして製材時に発生した端材の生材を利用して作れる新商品が生まれましたので、大トロは寝かして赤身の部分から先に料理する事も出来る様になりました。乾燥材は乾燥材なりに、生材は生材なりに、無駄はございません

※『誕生木・12の樹の物語』、6月の誕生木『樟(くすのき)』の木言葉『忍耐』。




20140109 1.bmp11月の誕生木に続いて、これまたひ月遅れの紹介になりますが、『12月の誕生木』は『モミ』です。モミはマツ科トウヒ属の常緑針葉樹で、雪の中でも青々としてモミの姿は逞しい生命力を感じさせてくれます。12月のビッグイベント・クリスマスの主役クリスマツツリーとしてモミが12月の木とする事に異論は無いのではないかと思いますが、以前にもご紹介したようにモミは世界中で宗教とも結びついて神聖な木として崇められてきた長い歴史もあります。

 

20140109 2.bmpその根幹となるのが、ナチュラル・ヒーリングとして利用されるモミの樹液です。モミの葉にも疲労回復に役立つαピネンなどのテレピン油が多く含まれていて昔から薬用にも使われてきました。また北米大陸の先住民には、モミが災いから身を守る力を与えてくれるという迷信があり、成人式や思春期の通過儀礼としてモミを様々な儀式に使ってきた慣習もあります。そこで、モミのアロマの香りと身近で身を守る置物というキーワードをくっつけました。

 

Exif_JPEG_PICTUREそれで生まれたのが、この『スノーファーマン』です。ファーというのはモミの英名ですが、独名はタンネ。ちなみにファーもタンネも火の意味で、実際に発火具に使われた名残りとしてその学名がつけられたともいわれています。発火こそしませんが、雪ダルマの頭の中に仕込まれた透明の管にエッセンシャルオイルを数滴垂らすと、アロマの香りが楽しめるディフューザーになります。ブビンガ出来た赤い帽子が取り外し可能となっています。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREこのスノーファーマンについては、比較的早い段階から構想が固まっていて、サンプルも何度か作り直して形が見えていました。11月の誕生木イチョウの構想がなかなか「降りてこなかった」ので、発表もずれ込んでしまいましたが、今年は厳冬という事もあって、まだまだ雪が降りそうなので、スノーファーマンも間に合ったという事でご容赦ください。体は愛媛県産の1本のモミの塊から削りだし、目はブラック・ウォールナットを使っています。

 

Exif_JPEG_PICTURE9月から誕生木商品を作り始めて、たまたまですが材の特徴に合わせて2ヶ月ごとにまとまり感が出てきたので(9月10月は食関係)、11月、12月は『香り・匂い』と『可愛いキャラクターもの』というテーマに絞って商品を考えました。誕生木を決めた時には、そこまで考えていたわけではなかったのですが、素材を突き詰めていくことで、そういう共通点が見えてきたのは嬉しい喜びでした。といよりも、木にはそれぐらい簡単に結びつけてしまうぐらいの素材力がまだまだ沢山潜んでいたという事で、今までそれに気付かなかったことが恥ずかしいばかりです。まだこのスノーファーマンも一緒に販売するオイルのセレクトや首に巻いているマフラーの素材など今後小さな改良を加えていくつもりですが、とりあえず12月の誕生木商品として以後お見知りおきをよろしく!




人間にとって好ましくない匂いも、この世に存在する以上は、自然界において何らかの意味があるという事。そこで、木の匂いが心地よいという先入観を外して、その匂いの効果について再考してみました。この匂いを嫌っているのは人間以外で誰がいるのか?そこで思い浮かんだのが「シミ」の存在。古い書物などを開くと、手足の長い虫がササッと逃げるのを見たことはないでしょうか。それがシミという名前の虫です。

原始的な特徴を持った昆虫シミは、本を食べる虫として知られています。そのため漢字では「紙魚」と表されます。この紙魚がイチョウの匂いを嫌いことはよく知られていて、先人たちは大切な本を守るためにイチョウで作った栞を本に挟んでいました。鴨と紙魚から思いついたのが、鴨をデザイン化したブックエンド。本の中に潜んでいた紙魚を退治してきた、あるいは守っている鴨の親子という構図なのです。


キャラクターデザインは、勿論パルスデザインさん。立体造形は、こちらも誕生木の出口商品の定番JUNE STUDIO佐伯勇樹さん。懐刀でもある秘密工場(!)の技術力も含めて、自分の中で思い描いたものよりも数倍もいい出来栄えに仕上がったと満足しています。これだと、大きな材は必要なく、切り分けたブロック状の材料でも作ることが出来ます。また、その強烈な匂いが商品特性としても意味が出てきました。

デザインは、親鴨1匹(A)、親子2匹(B)、親子4匹(C)の3パターンがあります。親子4匹になると、本体170㎜+金物70〜90㎜と結構大柄なのですが、イチョウそのものは非常に軽いので取り扱いは容易です。独特の匂いを活かすため、今回はあえて無塗装としています。「匂い」で苦労したものの、最後はその「匂い」が助けてくれました。やはりこの世に存在するものに意味のないものなどはない!

イチョウの名前の由来である鴨(ダック)と匂いの効果から生まれたブックエンドですので、商品名は『ダックエンド』。英語的には問題があるのかもしれませんが、もうこの組み合わせしか思い浮かばなかったのでこれに決めました。とりあえずは完成したものの、細かな調整作業が残っておりますので、個別の価格などにつきましては、作業が終わり次第『誕生木』のコーナーにてアップさせていただく予定です。さて次は急いで12月の誕生木!!

 




材料が限定された中で、材の特徴を出来る限り活かして、その用途(なるべく身近なところで使ってもらいたい)や価格(12か月のそれぞれの商品にあまり開きがないように)などを考えながら毎月新作を作るというのは、私にとってはかなりの負荷のかかる命題なのですが、こういう事でもないと1つ1つの樹種に対して改めて掘り下げて考えることもないので、今となってはこの商品開発がいい機会だと考えています。

さて、『11月の誕生木・イチョウ』についてですが、その木言葉は「長寿」であり、秋の野山を鮮やかな錦繍に染める「黄葉」する木の代表格です。その絶対的な特徴は独特の匂いです。ギンナンの実を踏み潰した時の匂いは決して爽やかで清々しいものではないでしょうが、個人的には木そのものの存在をはっきりと認識させてくれるその自己主張は決して嫌いではありません。では、その特徴的な匂いを活かす方法はないものか?

今回の商品開発にはその匂いが大きな足かせとなりました。自分の中で、匂いを活かした商品を作るという大前提を先に掲げてしまった事で、思いもよらぬ時間を費やしてしまいました。その匂いそのものが決して歓迎されるものではないのですから、匂いを全面に出すことがアダとなってしまうのです。そこでまずは原点に返って、イチョウという名前の由来についてもう一度振り返ってみることにしました。

ほとんどの植物を死に追いやった過酷な氷河期を耐え抜いて、中国大陸から日本に伝来した貴重な植物なのですが、その名前について面白い逸話があります。葉が1枚であることから一葉(イチヨウ⇒イチョウ)に転化したという説もありますが、私が支持したいのは次の話。昔、中国ではイチョウの葉の形が、鳥の鴨の足の形に似ていることから、鴨脚を意味する「ヤーチャオ」と呼ばれていました。

鎌倉時代から南北朝時代に日本の多く僧侶が大陸へ渡ったのですが、彼らがその言葉を「イーチャウ」と聞き覚えた事から、帰国後に周辺に聞き伝えたものが後にイチョウに転化したという説。つまり、イチョウの葉の形が鴨の脚に似ていたことから、鴨の脚を表す言葉がその名前となったというのです。そこから名前の由来となる鴨のキャラクターが決まりました。次はそこにイチョウの材としての特徴を重ねる作業。

 




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