森のかけら | 大五木材


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20121101 1耳付き板の場合、もっとも気をつけなければならないのは「」の被害。まあ本来は虫たちの住処である原木を退去勧告や断りも無く勝手に伐ってきているわけですから、文句を言うのは筋違いの話ではあるのでしょうが、こちらも生活がかかっているので悪いなあとは思いながらも強制退去していただかねばなりません。私は食パンの耳よりは中身派ですが、虫の好物は外耳のすぐ裏側の甘皮部分。本日は、カフカ小説「変身」の主人公グレーゴル=ザムザの虫視点で・・・

 

20121101 2木がまだ森に君臨していた頃、甘皮の柔らかなベッドに「私」は産みつけられました。物心ついた「私」の廻りには、まだ歯のない子供にも食べやすい食料・甘皮がびっちり!母は、私が目覚めた時に独りでも生きていけるようにと、豊饒な食料のある場所を選んで産んでくれたのです。「私」はまだ見たこともない母親の愛情を感じながら、一心不乱に甘皮にしゃぶりつくのです。食べねば大きくなりません。「今のあなたの仕事は食べる事よ」、そんな母の声がどこからか聞こえてくるようです。

 

20121101 3「私」は無我夢中で胃袋を満たしていくのです。食べては寝て、食べては寝ての日々。近くにも兄弟たちがいるようで、耳を澄ませばカリカリと元気に食事をする音が聞こえて来ます。兄か、弟か、はたまた双子だったりして!妄想は膨らみます。いつ会えるだろう。このトンネルの向こうに待っているキョウダイ達。その時を夢見て今日もしっかり食べて大きくなるぞ~!そう思って朝の食事をひと噛みしたその時、大きな衝撃がおうちを襲いました!おうちがこ、こ、壊れる~!

 

20121101 4おうちの屋根がもの凄い力でベリベリと剥がされたかと思うとそこには見たこともないような巨人族の姿が!何を言っているのかは理解できないけれど、もの凄く怒っていうような荒々しく動揺した雰囲気が伝わります。そのうち、物陰に潜んでいた幼虫の姿に気がつき、悲鳴が・・・!おうちを粉々に壊され叫びたいのをこちらのほうです。「私」が何か悪いことでもしたのでしょうか?「私」に何か咎(とが)がありや?嗚呼、あちこちで巨人に襲われうキョウダイたちの断末魔の叫び声が聞こえてくる・・・!この続きは明日へ!




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