森のかけら | 大五木材


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20121125 1さあ、それぞれの特徴を詳しく説明しましょうと思ったら、「後はもういいから」と、説明も拒まれてお三人だけで相談。設計士さんも工務店さんも木に対して造詣が深く、私の出る幕もありませんでした。当時は私自身も未熟で経験も知識もなく、お手伝いできる力も見識もありませんでした。それでも私なりに、今持てる力でお手伝いをさせていただきたかったのですがそれも適わず。結局、材は気に入っていただきご購入いただいたのですが、材木屋として何の力にもなれない情けない体験でした。

 

20121125 2その事が自分にとっては大きな機転で、自社の倉庫にある材を、自分よりもお客さんの方がよく知っているなどという屈辱だけは味わいたくないという一心で、ものの本読み、人に聴きました。理解した事、知った事は『適材適所』などを通じて発信し、最低限材木屋として土俵に上がれるだけの「技術」を身につけたいと訓練を重ねていたら、あらぬ方向にも進んできましたがそれもよし!あれから20数年が経ち、最近になってようやく自分の土俵で勝負に挑めるようになってきたかなあと思います。

 

20121125 3ならば次にすべき事は、こちらの土俵にもろ手を上げて上がってきた方をいかに気持ちよく転がしてあげられるか。この辺りまでお付き合いいただいている方の中には「お客さんを投げ飛ばすなんて!」などと野暮な事を言う方もいらしゃらないでしょう。お客さんを投げるのではありません。木のファンを、木材の深遠に向かって投げるのです。投げ飛ばされる事もファンへの特権!そう、自ら進んで頬をぶたれるアントニオ猪木のビンタ、あれこそが究極のファン心理なのです。そこを目指さねば!

 

20121125 4弊社のような零細企業が価格競争などしても意味がありません。巨大な相手の舞台に立って戦って勝てるはずがありません。大舞台の脇にある獣道に引きずり込んで、地を這うゲリラ戦に持ち込むしかないのです。そんな私の仕掛けた罠に意気揚々とおいでいただいた明石住建軍団の皆様、こちらも本気で挑みます。「木言葉吊り出し」や「かけら投げ」、「森の伝承落とし」などの技を繰り出し、豪快に転んでいただきましょう!折角なので少しでも楽しんでいただかねばと、先方のお話もろくに訊かずに張り切って一方的に喋りまくりましたが、ハードルを軽々と越えて兵庫県から二度もご来店された剛の者・明石住建の皆様方、わずかな時間で「森林原語」をご理解いただき、尋常ならぬ関心を示していただきました。さあ、これから楽しい事になりそうです!価値観を共有できる人との仕事は、木のモノ屋の本懐でございます。




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