森のかけら | 大五木材


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20121113  1年明けにはDVDも発売されるというこの時期に、全国の流れとは大きくずれて、もの凄く地味~にいつの間にかひっそりと短期間だけの単館上映された映画『遊星からの物体X・ファーストコンタクト』。もう松山での上映はないと諦めて、DVDの予約をしておいたのですが、まさかこのタイミングで上映とは・・・。とりあえずこれは観に行っておかねば敬愛するカーペンター師匠に申し訳ないと、何とか時間をやり繰りして映画館へ。薄々予感はあったものの、やっぱり「たったひとりのロードショー」。

 

20121113 2人混みの嫌いな私的には好ましい状況だったのですが、映画館サイドの気持ちになると電気代やら暖房代やらなんだか気の毒。週末が勝負とはいえ、収支が心配になってしまいます。さて、肝心の映画の方ですが、いつもの通りストーリーの核心には触れませんが、このブログにも何度も登場した82年のカーペンターの『遊星からの物体X』の前日譚。『プロメテウス』といい、映画界は前日譚という新たな商売のタネを見つけたようですが、見境がないとオリジナルの名を汚すことになります。

 

20121113 3カーペンターの作品そのものも、51年のハワード・ホークス版『遊星よりの物体X』のリメイクではありますが、完成度からしてもこれはもはや別モノ。高校時代にスクリーンで前作と衝撃の出会いを経験した者としては、観る前から「絶対に前作には適わない!」という圧倒的な自信(?!)を持ち、わざわざそれを確認するために本作と対峙し、やっぱりそうだろうとその出来栄えに逆の意味で溜飲を下げるというひねくれた心理状態での鑑賞。語るほどにカーペンターの賛辞の言葉しか出てこない・・・。

20121113 4CGなどの技術面がいくら飛躍的に進歩しようともカバーできないものがあります。また、そんなもので簡単にカバーできてはいけないものが映画にはあります。南極基地という極限空間での窒息しそうな閉塞感も、凍えるような吐息と汗ばむ恐怖、誰も信用出来ない疑心暗鬼の孤独、一切余計な台詞もカットもない緊張感溢れる演出と、不安感を煽るエンニオ・モリコーネの絶品のスコア。敢えて私はカーペンターの作品をオリジナルと呼びますが、オリジナルの偉大さを再認識させられたという点では意義があったかも。誰が何と言おうとも、愛すべきB級SF映画にしてまぎれもないカーペンターの最高傑作!!『ファーストコンタクト』、挑んだ相手が悪かった。

 

20121113 5南極基地と言えば、今月下旬から来年の3月下旬にかけて、新居浜市にある総合科学博物館専門学芸員の川又明徳さんが、第54次日本南極地域観測隊のメンバーに自治体職員としては初めて選ばれました。川又さんの専門分野である地衣類調査をされます。川又さんには、以前同施設に展示するための『森のかけら・スペシャルコンプリート版』をご購入していただいた際に大変お世話になりました。『森のかけら』にも大いに興味を示していただき、『モッタイナイものづくり』とは別の研究者の視点の鋭さ、熱意には大変感銘を受けました。

20121113 6川又さんはとても情熱のある方で、きっと南極でも大きな成果をあげられえる事だと思います。無事ご帰還の際には、是非その栄誉を讃える記念の『南極のしるし』を作らせていただきたいところです。そのためにもどうか、川又さんには、氷河の下に巨大な未確認物体を見つけても決して油断せぬように進言を申し上げます。奴等は10万年前からそこに潜んでいて地球征服を狙っております。くれぐれもお気をつけて、まずは『遊星からの~』で事前勉強をなさっておいて下さい。!それではご活躍祈念しております。




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