当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。
少し前の近所の風景ですが一面の菜の花。この季節、桜の薄紅色と菜の花の黄色の鮮やかなコントラストが目を楽しませてくれます。桜は材もさることながら、その花で私達の目を楽しませてくれる『愛でる木』の代表です。私は木(立木よりも材としての木)には異常に興味があるものの、花についてはほとんど知識もなくて、恥ずかしながら自分の庭に咲いている花の名前もよく分かりません。菜の花ぐらいはなんとか・・・。
木の名前同様に、花の名前にもそれぞれの由来がありますが、材としての用途(あるいは樹皮や染料など)を主な由来とする木に対して、見た目の印象や特徴を由来とする花の名前にも面白いドラマが潜んでいるはずです。森の中を歩いていて、出会う木の名前を次々に言い当てられるのが理想なのですが、原木を扱わない材木屋としてはハードルが高く、生涯修行!こればかりは、実際に触れてみないと家の中で図鑑と睨めっこしても身に付きません。
さて、菜の花の事をブログでアップしようと思っていたら、たまたま次女が小学校の音読を聴いてと、持って来た教科書にその情景を見事に詠った素敵な詩がありました。長女が小学生の時にも音読は聴いていましたが、その時の教科書にも載っていたそうですが、どうやら聴きそびれていたようです。その詩のタイトルは『風景 純銀もざいく』。偶然の出会いでしたが、そのタイトルに『もざいく』が付いているのはもはや運命なのかも?!う~ん、純銀もざいくとは言い得て妙!
作者は山村暮鳥(ぼちょう)。1884~1924 詩人・作家。詩集に『聖三稜玻璃』、童話に『鉄の靴』などの作品があります。私はこの教科書の詩で初めてその存在を知りましたが、暮鳥といういかにも詩人のような名前はペンネームで、本名は土田八九十(つちだ はくじゅう)。本名も充分に作家らしいものです。40歳の若さで結核により病死しています。初めてこの詩を聴いた時、近代詩かと思ったら、大正時代に書かれた詩です。なんとリリカルでしなやかな詩でしょう。
この詩は、3つのセンテンスに分かれていて、「いちめんのなのはな」というフレーズが24回も繰り返され、各センテンスの中に違うフレーズが1つづつ混じっています。「いちめんのなのはな かすかなるむぎぶえ」、「いちめんのなのはな ひばりのおしゃべり」、「いちめんのなのはな やめるはひるのつき」。繰り返し読めば読むほど、眼前に広がるいちめんのなのはなが春の匂いとともに鮮やかに浮かび上がってきます。木の表現方法ももっともっとしなやかであらねば!
Category
- 1. 今日のかけら
- 2. 木のはなし・森のはなし
- 3. 木の仕事
- 4. 草と虫と鳥と獣と人と
- 5. 木と映画と舞台とテレビ
- 6. ひと・人
- 7. イベント・講演会
- 8. 気になるお店
- 9. ちょこっと端材
- WOODENTAG& 日本百樹札
- 「森のかけら」舞台裏
- えひめイズム
- おとなの部活動
- お酒にまつわる話
- かけら世界紀行
- かけら日本紀行
- アート&デザインのかけら
- オフセット・クレジット
- オンラインショップ
- キッズデザイン&ウッドデザイン
- スポーツと木
- ハードウッドとウッドデッキ
- パプアニューギニアL.M.H
- フルーツウッド
- メディアあれこれ
- モクコレ WOOD COLLECTION
- モザイクタイル
- モザイクボード
- 一枚板を見せていこう!
- 円い森・円き箱・木言葉書
- 媛すぎ・媛ひのき
- 愛媛のこと
- 愛媛木青協のこと
- 木と本
- 木のものあれこれ
- 木のものづくり+α
- 木のもの屋・森羅
- 木の家具
- 木の玉プール
- 木育のこと
- 未分類
- 森と生きものたちの記録
- 森のかけら玉
- 森のかけら36・森のかけら100
- 森のこだま/森のたまご
- 森のしるし
- 森のめぐみ
- 森のりんご
- 森の出口
- 森の砂・森の粉・森の羽
- 森の5かけら
- 無垢の家具
- 異業種&産官学
- 端材のこと
- 誕生木・12の樹の物語
- 道後温泉とかけら屋
- 都市林業とビーバー雑木隊
- Loopto in Ehime
Archive
Calendar
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |