森のかけら | 大五木材


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20130408 1時間が合えばときどき見ている番組、NKKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』。以前に高知県のデザイナー・梅原真さんが取り上げられていた時も偶然観ていて後日ご本人とお会いする事になったので、その丁寧で熱い番組作りには、かつての同局の『プロジェクトX』のような印象を持っています。先日たまたまチャンネンルを合わせた時が脳神経外科・坂井信幸さんの回でした。何の予備情報もなかったので、漫然と観ていたのですが、途中からグイグイと引き込まれ・・・!

 

20130408 2年間で400件をも超える手術をこなす坂井先生は、1日の睡眠時間2、3時間という過酷なスケジュールの中、手術不可能と言われた重症の患者の命を救ってきた、全国でも屈指の脳神経外科だそうです。阪神タイガースをこよなく愛し、いついかなる緊急オペにも対応できるようにと、病院のすぐ近くに住み、病院に宿泊する事もあるという情熱のひと。医療の事については全く無知ですが、ひとりのプロフェッショナルとして、その口から発せられるひと言ひと言に重みがあります。

 

20130408 3あなたにとってプロフェッショナルとは?という問いに対して、「レベルを超えたところの知識や技量を持っていて、それをどう発揮したらいいかを模索している人」とさらりと答えられる坂井先生は、30代の頃血管内治療の手術で患者を亡くされた事があると。手術そのものは成功したものの、自分で「いける」と判断したわずかな施術によって、治療後患者の指先にわずかなしびれが残り、精細な手先の仕事の職人であった患者はそれを憂いて自ら命を絶ってしまったという事でした。

 

20130408 4そういう話を隠すこともなく話される先生の覚悟、「思いだけで、願いが通じるとは思っていない。結果を出す事がすべてだ。そうでないと、本当の意味で患者さんや家族の願いを考えられる医者じゃないと思う」。実践者の言葉は深く、職種や世代を超えて心に響きます。失敗=死につながる重い責任感のある仕事の中で、「恐れを超えて最善に挑む!」そのチャレンジ精神にただただ敬服、圧倒。翻って我が身のいかに軽薄空疎なことか・・・材木屋のプロフェッショナルの道、まだまだ遥か・・・。




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