森のかけら | 大五木材


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20130421 1最近増えている木の需要が、店舗の看板です。無垢の木を使って、ナチュラルな雰囲気にしたいというご注文を沢山いただいております。耳付きの材をそのままワイルドに使ったり、丸や変形に加工したりと、その表わし方はそれぞれお店の雰囲気に合わせてですが、共通するのは『木の力』を利用したいという事。数10年の時を刻んできた木という素材だからこそ、黙ってそこに飾っておくだけでも醸しだす雰囲気、生きている素材の滲み出て来る生命力というものがあります

 

 

20130421 2先日は、耳付きの『クスノキ』を看板に使っていただきました。クスノキ独特のゴツゴツした鬼皮もそのまま使いたいというご要望でしたので、皮を固定して削らせていただきました。左の画像の向かって左に縮み杢、上部に赤身、右手に鬼皮と、1枚で3つの要素が楽しめる面白い仕上がりになりました。そのクスノキの板にお店のロゴが見事に収まりました。鮮やかなレーザー加工は、グラフィックデザイン・プランニングを手掛けられるブロー㈱岡田和彦さんのお仕事です。

 

 

20130421 3倉庫の中で眠っている時は、変哲の無い端材のように見えたこの板も、磨いて彫りが入り随分格が上がりました!結構深めの彫りが入ったので立体感が際立ちます。お店は、愛媛の歓楽街・三番町の『ラウンジ・ルナ』さん。静かな小料理屋で日本酒をチビリチビリ派の私には縁遠い店ですが、お店に飾られているとこだけ確認に行こうかしら・・・。クスノキは『彫り』との相性がいい木で、彫材として重宝されています。木目は緩いのですが、たまに現われる縮み杢などの杢の変化が花を添えてくれます。

 

 

 

20130421 4今回は室内看板で、木の素材感を出せる植物性オイル仕上という事でしたので、レーザー彫刻後に塗装。深い彫りの峡谷の中にオイルがたっぷりと溢れます!これをしっかり拭き取っておかないと、乾燥後にネチャネチャになってしまいます。ウエスの先を細めて拭き取ったりしてましたがうまくいかず困っていると、学校から帰っていた息子が綿棒を持って来て応援に!綿棒を器用に使って拭き取ってくれました。こういう細かな作業が得意なようで無事塗装も完了。

 

 

 

20130421 5看板という用途は昔からの定番ではありますが、最近は変化のあるモノ、人工的に手を加えてより意匠的なモノとしての要求が多くなってきています。以前は墨文字で仕上げるという要望が多く、どうしても生地が白っぽいもの、淡いものに限定されていました。その代表格が、ヒノキであり、ケヤキでした。それが最近は、このレーザーなどを取り入れる事で、色目の濃い広葉樹や硬質材などにも門戸が開かれるようになりました。穴開き材や変形木もドンドン活用していただきたいところです。

 

 

 

20130421 6一方、ありふれた素材ながら、その圧倒的なボリュームと技術力で魅せる看板もあります。こちらは、先日松山市内のロープウェイ乗り場付近でオープンされたばかりのアウトドアショップ『T.MOUNTAIN』さん。存在感抜群の看板は、DC3の山田徹さんがプロデュースされ、井部健太君が久万の杉材を運び、チェンソーアート世界チャンピオンの城所ケイジさんが彫り上げられました。杉もここまでくるともはや別物!情熱を持ったセンス溢れる人たちの手にかかれば、何でも光り輝くというお手本のような看板です。素晴らしい~!!




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