森のかけら | 大五木材


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20140505 1私は数値やデータに弱い人間で、木の話をする際にも数値よりも民間伝承や逸話などを紐解き、本当のような嘘の話や嘘のような本当の話をする方が好きなのですが、公共工事や住宅など長い期間にわたり安心・安全を担保する場面においては数値やデータという裏付けが重要な意味を持ってきます。カラマツの持つ驚異の耐久性や摩耗性などについては、多くの産地や研究機関でも実験・検証がされていて、だからこそこうしてカラマツが土木資材・建築資材として全国に普及しているわけです。

 

20140505 2そういう背景があるからこそ私も自信を持ってカラマツを薦めることが出来るわけですが、情報としてのデータ以上に確信を持てるのは実際に自宅で使って体験・体感しているという事。それと数十年にわたり、ものづくりの現場でカラマツに携わらてきたプロフェッショナルなオッサン達の熱意と誇り。ああ、私が惚れ抜いたこの人たちがそこまで言うのなら、もう何も言うまい!そこまで熱くなれるものを私も持ってみたい、と思いながら関わり始めたカラマツとも20数年の仲になりました。

 

20140505 3先日ご紹介した木工枠は、一部ではその姿形からゴリ枠、ゴリ檻(つまりゴリラをいれておけるほど強固で頑丈という意味!)とも呼ばれているそうですが、そんな事を耳にしてしまうと、ズラリと居並ぶ木工枠の中に咆哮するゴリラの姿が見えてしまうではないですか〜?!そういえば、映画「猿の惑星」で、サルたちに捕まえられたチャールトン・ヘストンが閉じ込められていたのは木の檻(ゴリ檻)ではなかったかと思い調べてみましたが、残念ながら鉄製。日本が舞台ならゴリ檻だったことでしょう。

 

Exif_JPEG_PICTUREそのカラマツですが、経年変化で美しい飴色に変身するフローリングとしてだけでなく、優れた耐久性や水にも強いという特性を活かして、外部の壁板としてもよくご利用いただいています。こちらの画像はワンズ㈱さんで使っていただいたもの。 マホガニー色に着色してあります。外部に使用する場合は、耐水性に優れた樹脂分を残すためにあえて天然乾燥にこだわっています。本来もっと早い時期に『今日のかけら』で触れておきたかったカラマツでしたが、ようやくその思いが叶えられました。

 

Exif_JPEG_PICTUREその分、異例の長期になってしまいましたが、私に無垢内装材の面白さを教えてくれたのもカラマツであり、ものづくりの背景やそれを作るひとの思いなどについて深く考えるようになったのもカラマツがきっかけでしたので、思い入れもたっぷりありました。今にして思えば、20年前のあの日、木童の木原さん南波さん、そして長野のカラマツとの出会いがなければ、今こういう形態の材木屋になってはいませんでした。愛媛でひとりでも多くの『南波カラマツ』のファンを増やすことが私なりのご恩返しだと考えています




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