森のかけら | 大五木材


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20140516 1家内が積み木遊びのイベントに持っていくために座敷に置いていた童具館さんの積み木『WAKU-BLOCKシリーズ』。カバの木で作られたこの無垢の積み木は、和久洋三先生が考案された大人気商品で、非常に優れモノの積み木です。45㎜の基尺に基づいて、その2倍体(45×90㎜)、3倍体(45×135㎜)やその半分の厚みのものなど、一定の基準サイズに従って作られているので、無造作に重ねても自然に高さのバランスが取れるように出来ています。

 

20140516 2ピッタリとつなげられるように、あえて角の面取りもしていないので一見すると武骨にも感じますが、それも積みあがった際の密着度などと、隙間なくピッタリと木が引っ付く仕上がり感をこども視点で計算された上での心憎い設計。そんな『WAKU-BLOCK』を使って夕食後に、息子が黙々と木を積み上げていく音が、書斎に居る私の耳元にも聞こえていました。昼間、家内の手伝いにイベントに行っていたので恐らく余韻が残っていたのでしょう。

 

20140516 3しばらくすると座敷から「来て~!」の声。行ってみてビックリ!最近息子は三国志にはまっているのですが、その前の時代に秦の始皇帝が天に届けよと建てた阿房宮のように、天井までもう少しの高さまで積み上げられていました。そこから先は椅子を2個積み上げても届かないので、肩車をしてくれとの誘いでした。まあよくぞここまで一度の倒壊もなく積み上げたものだというわが子のバランス感覚に敬意を払い、肩車で気が済むまで積み上げさせてやりました。

 

20140516 4株取引の有名な格言に『人気は必ず衰える。木は天まで届かず』というのがありますが、こちらのタワーは最後まで微動だにせず遂に天(井)にまで到達!2450mmのタワーが完成しました。とりあえず高さを計測する、とメジャーを持ってきて高さを測り満足げの息子。どちらのDNAを受け継いだのか・・・思えば私もこういう子供でした。それがやがて大きくなって【森のかけら】を生み出していくのですから、ものづくりの原点はこういうところにあるのかもしれません。よくイベントでこういうタワーの「崩壊現場」に遭遇しますが、ため息と歓声が交錯する中、積みあげられた「時間」が一瞬で崩れ去っていく瞬間の空気は何とも複雑なものがあります。それこそが次なる挑戦へのエネルギーとなるのですが・・・。阿房宮の喪失感、初夏の夢のごとし。

 




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