森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTUREこれは、少し前にある方から依頼を受けて作ったブラック・チェリードミノです。サイズはあくまでもご依頼のサイズに合わせたので、本来のドミノよりも少々小ぶりです。カットしただけで塗装もしていないので、色が淡白で従来のブラック・チェリーの赤身が見受けられませんが、オイル塗装すれば本来の深みのある美しい赤身が現れます。今回は無塗装での納品でしたが、それでもこの小さなドミノからでも本物の木の味わいというものは感じていただけたようで、依頼主にはこちらの想定以上にとても喜んでいただけました。

 

20141224 2日々、木に囲まれた環境で木に携わる仕事をしていると、どうしても木に対する感覚(または感情)が麻痺してしまい、とりわけスギヒノキなどの汎用性のある材や、ブラック・チェリーブラック・ウォールナットなどの高額な材でも接する事が多い木については、ついついその価値が材積と比重すると勘違いしてしまいそうになることがあります。つまり端材には端材程度の価値しかないと「諦めてしまう」という、モッタイナイ教の本質に背く悪しき思想

 

20141224 3この端材にはこれだけの価値しかないと、決めつけてしまった瞬間に端材の命運は決まるのです。誰かが言いました、『そこに使えない端材があるのではない。使えない脳みそがあるだけだ!』端材を、ゴミにするのも宝にするのも己次第。その事はいつも肝に命じているつもりでいたものの、あまりに小さなサイズについては、昔加工中に指先を僅かですが切断した事がトラウマとなって、「使えない端材」と分類していた自分がいまいた。このドミノの原材料もまさにそうやって「使えない烙印」を押してしまっていた端材。

 

20141224 4だからといって決して燃やしたりはせずに、いずれアイデアが浮かべば使おうとまとめて保管はしておくのですが、結局「使えない端材」とインプットしてしまうと、どこにどれぐらい置いていたかも忘れてしまい、その存在が無かった事と一緒になってしまうのです。今回はそんなサイズの端材を使ってドミノを作ってみたのですが、予想以上に反響があって、材の木取りにも柔軟性があり、かつボリュームも見込めそうな事から、今後いろいろな樹種での商品化に取り組んでみようかと考えています。世の中、捨てる神あれば拾う神あり・・・。




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