森のかけら | 大五木材


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20150409 1能登ヒバ』を際立たせる特徴のひとつにその香りがあります。1936年に野副鐵男博士により、ヒノキの精油成分から『ヒノキチオール』という芳香物質が発見あれました。それまで自然界では存在しないと言われてきたもので、その発見は化学史に残る偉業とされたそうです。『能登ヒバ』にもそのヒノキチオールが含まれていて独特の香りを放ちます。『青森ヒバ』にも勿論含まれていますが、その成分の中には殺菌性がある事で腐食にも強く、耐水性に優れているという特徴を形成しています。

 

Exif_JPEG_PICTUREこのヒノキチオールという成分は、その名前からしてヒノキには当然含まれていると思われがちですが、ヒノキには『ヒノキオール』という成分が含まれていて、ヒノキチオールの方は含まれていません。というのが、『不思議な木の話』のネタの1つで、私もかつてはよく引き合いに使わせていただいていましたが、最近の研究では『木曽ヒノキ』からも、ごく微量ながらもヒノキチオールが発見されたという研究報告があり、残念ながらこのネタも封印せねばならなくなりました。

 

20150409 3 私が初めて『能登ヒバ』の匂いを嗅いだときの印象は、「青リンゴのような甘酸っぱく清々しい香り」でした。本家の『青森ヒバ』にも共通しますが、鼻腔の奥を刺激する凛とした爽やかな感覚は、それまでの私の中で確立されていた『スギやヒノキの針葉樹の匂い』とは一線を画するもので、何とも上品で慎ましやかなものに感じたものです。この香りにはリラックス効果があることも認められていて、カットサンプルを車に積んで走っていると天然の芳香剤に包まれているような感覚になります。

 

Exif_JPEG_PICTUREその葉っぱにも抗酸化作用があることから、能登では刺身などの下に能登ヒバの葉っぱを敷く習慣もあると聞きました。またダニやゴキブリなどに対する忌避効果も検証されています。またアトピー性皮膚炎に対する治癒効果も期待されています。その事からも、能登ヒバのパネリングを脱衣室やトイレなどに使ってきましたが、匂いの強い木というのは相性の合わない人(特にこども)もいますので、使用前に問題がないかどうかカットサンプルを持ち帰ってもらい、身近な所で反応をみてみるなどの配慮も必要だと思っています。続く・・・




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