森のかけら | 大五木材


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20150418 1長らく倉庫の奥で眠らせていた『北海道産楡(ニレ』の耳付き板を引っ張り出して、選別作業中。乾かせるために寝かせていたのではなく、たまたま出番が回ってこなかっただけなのですが・・・。こちらが強く営業してこなかったということもあるのですが、どの木が使われるのか、どの木に声がかかるのかって本当に巡り合わせで、ある樹種に声がかかってもたまたまその樹種を持っていなくて、いくら探しても適性サイズが適正価格で見つからない場合は、樹種が変更されてしまう事もあります。それが不安で多様な樹種を持っているというわけでもないのですが。

 

 

20150418 2設計士さんやデザイナーさんの中にもそれぞれマイブームがあったり、今はナラの流れとか、今はブラック・ウォールナットの時期とか、なぜかやたらと使いたい樹種が偏る事って結構あります。それらの個々の嗜好が集まると、大きな流れが出来て、家具には明るめの広葉樹が好まれるとか、やや暗めの落ち着いた色合いのフローリングが人気とか、時代の流行やら潮流というものを作っていくのだと思います。まあ、弊社の場合はそんな大河の流れに逆らうようなひねくれ偏屈材木屋ですので、あまり世間様の流行とは無縁なところではあるのですが・・・。

 

 

20150418 3ニレ』という木は、そういう流行にはあまり影響を受けない安定感のある木だと思いますが、逆を返せばあまり個性が際立たない、癖の少ない定番の木と言えるかもしれません。木目も明瞭でしっかりしていて、ほどほどに杢の妙味を楽しめて、耳付きでも使えるし、適度な硬さもあってしかも値段もそれほど高くは無いという汎用性の高い木なのですが、弊社にお越しになって木を選びたいという奇特な方々にとっては、素直すぎてもの足りなく映ってしまうのかもしれません。そういう事もあってか、長らく倉庫の住人になっていました。

 

 

20150418 4割れ止めのために北海道の製材工場で小口に貼られた新聞紙の色褪せ具合が、その長い倉庫暮らしの哀愁を物語っているではありませんか。さすがに『昭和』時代ではありませんが・・・。こういうのって、部屋の掃除をしていたら昔の新聞とかが不意に出て来て、懐かしさのあまり片付けの手を止めて読み込んでしまうという感覚。しかも普段見慣れない北海道の新聞という事で文字を追って見ていると、日付が残っていてそこには『2001年』の文字が!なんと14年もお眠りになっていたのです。春はあけぼの、今年こそは眠りから覚めていただきましょう!




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