森のかけら | 大五木材


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20151105 1昔、映画のキャッチコピーは『惹句(じゃっく)』と呼ばれていて、それを考え作る人の事は『惹句師(じゃっくし)』。惹句とは用語解説によれば、「人の心をひきつける短い文句。特に広告文などで、誇張して謳い上げた文句」とあります。今でこそ、英語名の本題をそのまま英語表記で邦名にしてしまう味気のないことをする作品ばかりになってしまいましたが、かつては各配給会社の宣伝マンたちが頭をひねってはセンス溢れ、機知にとんだ邦名タイトルをつけていたものです。

 

201501105 2 その中にはトンデモナイようなモノも沢山ありましたし、「愛」やら「夢」やら「哀しみ」、「青春」なんて凡庸な言葉の積み重ねで、折角の素晴らしいテーマや内容が駄目になってしまうことも多々ありました。本題を超訳して作品のテーマを暗示し成功した例としては、最近大ヒットした『アナと雪の女王』。本題は『Frozen』(凍結や凍ったの意)。『スタンド・バイ・ミー』、本題は『the body』(死体)。『遊星からの物体X(THE THING)などなど。

 

201501105 3または、主人公の名前だけのシンプルな本題を思い切って超訳した例として、『ランボー』の本題は『First Blood』。古くなりますが『明日に向って撃て!』(Butch Cassidy and the Sundance Kid)、『俺たちに明日はない』(Bonnie and Clyde)、キューブリックの『博士の異常な愛情』(Dr.Strangelove)など。また、トリュフォーの遺作『日曜日が待ち遠しい!』(土曜を逃げろ)や、香港映画『恋する惑星』(重慶森林/主人公たちが暮らすマンションの名前)などなど。

 

20151105 4古い映画ばかりで恐縮ですが、そこには宣伝マンたちの目立たせて気を引いてヒットさせてやるぞという強い意志や軽妙な遊び心が感じられます。そして何よりも映画そのものに対する強くて深い愛情と尊敬の念が溢れているように感じられます。こうした邦題のネーミングも、私が商品に名前を付ける時に大いに参考にさせていただきました。駄洒落や言葉遊びのようなことをしても決して商品や素材そのものに対する愛情や敬愛の気持ちを忘れてはならない、人を不快にするものであってはならない




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