当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。
昨日までの映画のタイトルに関連しての話になりますが、ここに1冊の本があります。著者は斉藤守彦さん、1961年生まれの映画ジャーリストで数々の映画に関する著書がありますが、その斉藤さんが2013年に書かれた映画の配給会社の裏話。1970~80年代に、ワーナーやフォックスといったメジャー系に対して、ゲテモノ・キワモノから感動作まで手八丁口八丁の宣伝で戦いを挑んだ日本のインディペンデント系の配給会社の記録『映画宣伝ミラクルワールド』。
サブタイトルは、『東和・ヘラルド・松竹富士/独立系配給会社黄金時代』。冒頭のページに掲げられた「あの夏『メガフォース』を観て、怒りと失望のあまり、映画館の看板を蹴飛ばして帰った、かつての少年たちに、本書を捧ぐ・・・」という斉藤さん自身の言葉に惹きつけられて購入。本の内容は冒頭で書いた通りで、独立系の配給会社がいかに工夫して、仕入れてきたスター不在の名もなき作品や売り方の難しい作品をいかにしてヒットさせたか(あるいはコケたか)。
また、冒頭の言葉に引用された『メガフォース』とは、同世代の男子の映画ファンならば誰もが激しく共感できるであろういわくつきの1作。1983年の夏に公開されたアクション映画で、監督は前年に『キャノンボール』を大ヒットさせてハル・ニーダム。映画雑誌には、豪快に荒野を疾走する巨大な最新鋭のスーパータンクと躍動するスーパーバイク!最新メカが登場する豪快で迫力面店の格好いいSF大作、誰もがそう信じて疑いませんでした、だってそう描いてるし、そう謳っているし。
映画宣伝におけるパブリシティやアドバタイジングなんて言葉なんて知る由もない少年たちの『メガフォース』に対する期待は、無残にも打ち砕かれ大いなる失望が押し寄せ、もって行き場の無い怒りは大いなる偽りの映看板へと向けられることになるのです。パブリシティとは、観客を集めるために認知度や鑑賞意欲を高める作業。アドバタイジングとは、ポスターやチラシなどの宣伝材料や広告を作る作業。『メガフォース』においてはそのいずれもが逆効果、逆作用に働いたのです。
Category
- 1. 今日のかけら
- 2. 木のはなし・森のはなし
- 3. 木の仕事
- 4. 草と虫と鳥と獣と人と
- 5. 木と映画と舞台とテレビ
- 6. ひと・人
- 7. イベント・講演会
- 8. 気になるお店
- 9. ちょこっと端材
- WOODENTAG& 日本百樹札
- 「森のかけら」舞台裏
- えひめイズム
- おとなの部活動
- お酒にまつわる話
- かけら世界紀行
- かけら日本紀行
- アート&デザインのかけら
- オフセット・クレジット
- オンラインショップ
- キッズデザイン&ウッドデザイン
- スポーツと木
- ハードウッドとウッドデッキ
- パプアニューギニアL.M.H
- フルーツウッド
- メディアあれこれ
- モクコレ WOOD COLLECTION
- モザイクタイル
- モザイクボード
- 一枚板を見せていこう!
- 円い森・円き箱・木言葉書
- 媛すぎ・媛ひのき
- 愛媛のこと
- 愛媛木青協のこと
- 木と本
- 木のものあれこれ
- 木のものづくり+α
- 木のもの屋・森羅
- 木の家具
- 木の玉プール
- 木育のこと
- 未分類
- 森と生きものたちの記録
- 森のかけら玉
- 森のかけら36・森のかけら100
- 森のこだま/森のたまご
- 森のしるし
- 森のめぐみ
- 森のりんご
- 森の出口
- 森の砂・森の粉・森の羽
- 森の5かけら
- 無垢の家具
- 異業種&産官学
- 端材のこと
- 誕生木・12の樹の物語
- 道後温泉とかけら屋
- 都市林業とビーバー雑木隊
- Loopto in Ehime
Archive
Calendar
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 |