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市場で木材を仕入れる場合、『勇気ある撤退』か『勝負を賭ける』かの選択があると書きましたが、材木屋にもいろいろなタイプがありますので、あくまでもこれは私の主観。弊社はもともと高級銘木を扱うような王道の商売とは別の、邪道を行く材木屋なので、一枚で百万円もそこらもするような高級銘木とは無縁。銘木をそれなりの値段で仕入れてそれなりの値段で売るには、それなりの資本も店の格も必要で、いい材さえ持って入れば誰でも簡単に木が売れるというわけではありません。
私にはそんな資金も店の伝統もありませんし、銘木に対する経験も知識も希薄で、王道で勝負する道はとっくの昔に断念して、あぜ道・獣道を進む方向に舵を切ったので、高級銘木を競り合うなんてことはまずありません。全国に名だたる老舗の銘木屋さんが市場で高級銘木を競り合う姿は、業界にとって大切なものです(大トロが売れてこそ、裾モノも売れる)が、私にとってはそれは別世界の話。名もなきマイナーな木を探したり、それらを仕入れてまだ見ぬ魅力を探る方が性に合っています。
その考えこそが、世界中の木を見てみたいという【森のかけら】製作のコンセプトとなるわけで、ものづくりの根っこは繋がっています。マイナーな木といっても、全国的にみればそういう木を扱っている専門店もいるわけで、ヒノキやスギなどのメジャーな木に比べれば相対的に認知度が低いというだけで、それぞれの木の背景には長らく関わってこられたプロの材木屋たちがいらっしゃいます。その人たちのお陰で、240種もの木を揃えることができるわけで、それは弊社の生命線。
ところがその生命線たるネットワークにも次第にほころびが見え始めました。倒産は少ないのですが、特殊な木を扱うがゆえに専門的な知識が必要になって、それを受け継ぐべき後継者がいない等の問題で会社を閉められるところもあって、今後ますます多樹種を集めていくのは難しくなっていきそうです。そういうマイナーな木こそ弊社のような偏屈材木屋がご紹介すべきで、『今日のかけら』で1種ずつ説明していきたいのですが、マイナーゆえその出口も険しく足元も薄暗い・・・
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