森のかけら | 大五木材


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20151130 1材木屋として私が『』という言葉からイメージするのは、青々とした常緑樹が茂る緑の山、あるいは紅葉で錦秋に彩られた秋の山。いずれも私ども材木屋の生きる糧である木の有るところ、棲むところなのですが、そういう風にイメージされない方もいらっしゃるようで、山といえば人をも拒む極寒の冬山、落葉した木々が寒々しく立ち並ぶ荒涼とした風景を想起される方々がいます。そう登山家と呼ばれる人種の方々。そんなヤバ過ぎる連中が世界最高峰の雪山に挑んだ映画を鑑賞。

 

20151130 2その映画のタイトルは「エベレスト3D」。文字通り、雪山の極限状態を臨場感溢れすぎの3Dで描いた作品で、1996年に実際に起きた山岳遭難事件を基にしたサバイバルアドベンチャーという事。どこからどこまでが実写で、どれがCGなのか判別もつきませんが、制作スタッフ・俳優ともに実際に山に登って、本当に映画の内容と同じような過酷な環境で撮影されたという事ですが、保険会社の保険がきくギリギリ限界まで登って撮影したとか裏話がやたらと勇ましい。

 

20151130 3実際の遭難事故がベースという事で、当然雪山には雪男もUFOも現れず、ただひたすら凄まじい荒行のような現実が問答無用で押し迫ってくるばかりなのですが、私からすれば「だから言わんこっちゃない」的な気持ちを脱しきれず。これが、『』のような遭難救助とかでもいうようなシチュエーションならいざ知らず、ただ己の欲望と栄光のためだけに行った結果として起きた現実については、すべて自己責任だと思うし、冷徹ですが理解や同情の余地すら湧き起こらず。

 

20151130 4そもそも危険は百も承知のはずで、死に至らずとも凍傷で手足を失うことだって日常茶飯事。そんなリスクを超えるだけの素晴らしいものが、あの雪山の頂にあるのだと言われても、私の心には響かず。雪山で遭難した際のヘリの救出にどれだけ税金がつぎ込まれるのかが気がかりなんて人間は、無鉄砲な登山家たちに腹が立つばかり。雪山登山の描写など映画としては素晴らしく、観ているだけでも冷気を感じ震えそうになるものの、命知らずの野心家の魂はインドア派には届かず。

 

20151130 5この映画に限りませんが、アメリカ人ってどうしてこうも動くなと言っても動くし、止めろと言っても止めないのか。衝動的身勝手行為が厄災を連れてくるのはハリウッド映画の導入定番ですが、観ているこちらはイライラ!まあ、そういう極限状態に置かれた時ほどヒーローは魅力を放つという立ち位置で作られているのだから仕方がないのではありますが、ゴリゴリの利己主義が他人に迷惑をかける構図に辟易する日本人も多いのではないでしょうか(私だけ?)

 

20151130 6当事者達にすればお互い好きでやっていることなので後いもないのでしょうが、少しは自制してチームプレイに徹しろよ~と、この手の映画の登場人物たちの身勝手さに怒りすら感じてしまうのは、日頃から現場で極力他業者の方に迷惑をかけないようにと慎重にも慎重を期して作業をしている習慣かもしれません。ひとの言う事を聞けない奴は、サメにでもエイリアンにでも勝手に食われてろ~!ただし他人に迷惑かけんなよ~!あ、それじゃあ映画にならないか・・・。




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