森のかけら | 大五木材


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20151108 1映画宣伝話としてだけでなく、この考え方は木材の販売についても大いに参考になるものです。例えば世界に名だたるスピルバーグやリドリー・スコットなどの巨匠が、数百億円もかけて作った超大作などの場合、配給会社としては当てる(大ヒットさせる)事は至上命題。そのためには相応の宣伝広告費をかけて、テレビやラジオ、メディアで総力戦のようなパブリシティを行わなければなりませんが、宣伝コストをかけたからといって必ずしも期待しただけの効果が得られるとは限らない。

 

作品そのものに魅力がなくては、いくら宣伝で煽ったところで好成績には結びつくはずもないの。超大作であればあるほど、ヒットさせて当たり前とされ、予想に届かなければ嵐のような批判にさらされるわけで、そう考えればむしろ安い製作費で作られた小作を、手練手管でヒットさせる事の方が宣伝マンとしての醍醐味を味わえるというものかもしれません。これを木材市場で考えてみます。世間一般で高い評価のあるケヤキなどの銘木の木材は、当然ながら人気もあって仕入れも高額

 

20151108 3テーブルや座卓に使えるようなサイズで杢目の美しいものとでもなれば、セリでも競争激化は必至。競争相手が多ければ多いほど価格も高騰し、希望仕入価格を大きく上回ることあります。そうなった場合に、それでも追いかける(競り上げる)か撤退するかは、仕入れる側の材木屋の判断と状況次第。どうしても差し迫って仕入れなければならない状況の場合は引くわけにもいきませんが、在庫として仕入れる場合には『勇気ある撤退』とするか、『勝負を賭ける』を瞬時に判断せねばなりません。

 

ある程度のサイズで名の通った木の場合は、売れる値段にも大体の相場感が出来ているので、高く仕入れたからといっても高い価格で売れるとは限らず、得られるはずだった利益を圧縮してしまうこともあります。逆にほとんど無名の木(流通量が少ないとか、認知度が低い)の場合は、それなりのサイズがあっても、手頃な価格で仕入れることもできます。しかしその分、希望価格で売れるかどうかはまったくもって不明。果たしてそれは己の営業力次第ということになるわけです。




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