森のかけら | 大五木材


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20160114 1さて、スプルースの話もこれで最後ですが、こちらはたまたま見かけた製材中のスプルースの画像。先日、その代表的な用途としてアコースティック・ギターなどの楽器をご紹介しましたが、製材されていたのは建具用材。楽器用材となると、徹底した乾燥や品質管理も含め、特別なルートで流通されるため、このあたりで目にすることはほとんどありません。個人的な趣味で作られるというような場合は別ですが、私の周辺で流通しているのは主に造作用、建具用材です。

 

20160114 2同じ建築の中でも、建具分野となるとこれまた特殊で、一般的に木工所とか家具屋の看板を掲げていても、家具と建具は分かれていて(どちらも手掛けられるところもありますが)、更にその中でも無垢材と合板専門など細分化されていたりと、専業化が進んでいる業界です。大手ともなれば部門制に分かれていて総合的に受注されるのでしょうが、私がお付き合いしているのはほとんど個人の職人さんなのでほぼ仕事内容が特化されていて、昔からほとんど建具屋さんはいません。

 

20160114 4建具の場合は、肌目が精で寸法精度の安定した針葉樹が好まれるためスプルースやノーブルなどの材が好まれるのですが、建具屋さんとご縁のなかった弊社としては、建具材としての取り扱いはありませんでした。建具にはいろいろなサイズがあるので、節があってもカットして使えることから、その多くは原木を板挽きされるケースが多く(材の色目や杢目も揃うこともあって)、私の周辺では製材所から直で建具屋さんに材を収められるケースが多く見受けられました。

 

20160114 3なので、久し振りに製材直後のスプルースの耳付き板を見たのですが、昔ほどに食指が動かなかったのは、立ち位置がかなり広葉樹に寄っているからでしょうか。失礼ながら柾目の通直な木に対してあまり興味が湧かなくなってきているというには、相当に根性も性格もひん曲がってきているからなのかも・・・。多少まとまな感覚も持っておくためにも、たまにはこういう素性のよい木も扱って微調整、修正もしておかないと、心の中にも『アテ陽疾)』が出来てしまいそう。




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