森のかけら | 大五木材


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20160112 1さてスプルースの本題に入ります。取り扱いにも細心な注意が必要なほどに軟らかいスプルースですが、しっかり乾燥してしまいさえすれば、米栂(ウエスタン・ヘムロック)と同等程度の硬さはあると思います。最近、すっかり気持ちが広葉樹にいってしまっているので、久し振りの針葉樹になりますが、スプルースは米松(ダグラスファー)米栂(ウエスタンヘムロック)、米杉(ウエスタンレッドシーダー)などと並んで北米大陸を代表する重要な針葉樹の1つです。

 

20160112 2スプルースは『トウヒ』と訳されるのですが、トウヒ属は世界中に40数種類の仲間があるのですが、その多くが似たような特徴を持っていて、色合いも全体的に黄白色で雰囲気もよく似ていて、小さな部材になってしまうと区別するのさえ難しいほどです。【森のかけら】は、加工段階で樹種を絞り込んで区別しているのですが、稀に似た特徴の材が混じってしまうことがあるのですが、さすがにこのサイズになるとトウヒ類の仲間は容易には見分けがつかなくなってしまいます。

 

20160112 3木を見分けるポイントは木目、触感、匂い、重さ、質感等いくつかありますが、イチョウクスノキなどのように極端に匂いに特徴があるとか、黒檀などのように見た目だけですぐに判別できるものばかりではありません。中でも特に難しいのは、東南アジアのラワン系トウヒに代表される白黄色の針葉樹。そもそも色合いも重さも質感も似ている木なので、わずか35mm角の世界の中に混じってしまうとこれを見分けるのは、ルーペを使って識別するにしても至難の業!

 

20160112 4スプルースがトウヒと訳されるため、混乱もあって、北米大陸を代表するスプルースも『ベイトウヒ(米唐桧』とも呼ばれます。ヨーロッパにもスプルースは分布していて、ヨーロッパスプルース、あるいはオウシュウトウヒ(欧州唐桧)、ドイツトウヒ(独唐桧など呼び方もいろいろあるうえに、たまたま弊社周辺では取扱量も少なかったことから、馴染みが薄くて私自身もスプルースに対しては知識も実体験も乏しいので、『今日のかけら』で取り上げるのも今頃になりました。




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