森のかけら | 大五木材


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本日もアサメラについての話。木の名前についてですが、多くの別名がある木の場合、どの名前が定着するのかどうかは、その木を引っ張ってきたシッパーや商社の影響によるところが大で、口伝えに名前が語り継がれますから、全国的にはあまり認知されていない名前でも、ある特定の地域においては、マイナーな原産地の名前や、学名、俗名などが一般的になるケースもしばしばあります。アフロルモシアは、学名の属名に基づいているのでこれも誰かの影響によるところでしょう。

さて、そんなアサメラですが、チークの代用とされるのはその色調によるものです。ただし、色調は似ていても、チーク独特の脂質の触感はなくて、乾燥するとサラサラした触感です。とはいえ気乾比重は0.70~0.80ですので、かなり硬くて重い方に分類されます。ちなみにチークはのそれは0.68ですから、重さだけでいえばチークよりも重たいということになります。特徴はチークに似て、収縮はかなり小さくて、しっかり乾燥してしまうとほとんど変動はないようです。

本日加工したアサメラは、意に反して(?)長期間倉庫にて乾燥しきったものですから、材の安定度は抜群でしたが、乾燥には時間を要します。ということで、今年仕入れた耳付きのアサメラについては乾燥機のお世話になりそうです。以前であれば、天然乾燥でいけるぐらい我慢力もありましたが、少しは材の回転率についても考えるようになったのと、【森のかけら】や『森のりんご』をはじめとする端材のクラフト商品づくりに必要という切迫した問題もありますので。

 

アサメラについては、その材そのものよりも経年変化後の色調の例えとしてよく使ってきました。アサメラ自身も経年変化で少し黒ずみますが、同じアフリカ産のマメ科で鮮烈な赤みを持つ『パドック』の経年後の姿として、アサメラをよく例えにしてきました。削りたてのパドックの鮮やかな赤身も、時間が経つと急激に色褪せて茶褐色になるのですが、「どんな感じ?」と訊かれて「アサメラみたい」と伝えて相槌を打ってくれるとしたら、かなりの木材通ということになります。続く・・・




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