森のかけら | 大五木材


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20160115 1本日はスプルースの補足で、数あるスプルースの種類の簡単な説明。実際に取り扱った事があるわけではないのですが、樹種としての特徴は似たり寄ったりなので、ここでは情報として名前の由来などをご披露します。まずは、シトカスプルースと並んでメジャーな、『エンゲルマンスプルース(Engelmann Spruce)』。これは、ドイツの植物学者で、ロッキー山脈など北アメリカ西部の植物を研究したジョージ・エンゲルマン(George Engelmann)の名前にちなんでいます。

 

20160115 2アコースティック・ギターの最高品質材ともいわれる『アディロンダック・スプルース(Adirondack spruce)』。これは、北米のアパラチア山脈から出材される、いわゆるレッドスプルース(Red spruce)種の中の1つのブランドで、ニューヨーク州の北部にあるアディロンダック山地で採れる良質なスプルースを指しています。かつては飛行機の合板の素材にもなりましたが、とりわけ響音特性に優れていることからギター用材として注目され、価格も高騰しています。

 

20160115 3また主たる産出地域が北米大陸の北東部に位置することから、『イースタンレッドスプルース(Eastern red spruce)』とも呼ばれることもあります。次に北米大陸以外で生育している代表格に、ヨーロッパに分布する『ヨーロッピアンスプルース(European spruce)』があります。この種は、他にもオウシュウトウヒ(欧州唐桧)、ドイツトウヒ(独唐桧)、ジャーマンスプルースなどその呼び名も多彩。ドイツと名前がついていはいるもののドイツ産というわけではなく、広く欧州一帯を指しています。

 

20160115 4更に日本に目を向ければ、トウヒ属の中には北海道を代表する木のひとつである『エゾマツ(蝦夷松)』もありますし、中国には『雲杉』と、北半球の各地で勢力を拡大し、その有用さは人間の暮らしを支えてきました。ゆえにその名前も多彩で、私もきちんと整理できていません。【森のかけら】でトウヒの仲間を絞り込み時にも、あまりに似た特徴であることもあって相当に頭を悩ませました。いずれ実物を含めてきちんと整理できた時に改めてトウヒの仲間についてはご紹介したいと思います。




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