森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

今回、プチリニューアルしたのはオンラインショップコーナーだけではありません。トップページを開いてもらうと、幼子が木の玉プールの中で戯れているバナーがありますが、そこは家内が手掛ける木のおもちゃや木工クラフトなどを扱う『木のもの屋・森羅』のコーナーです。いずれ撮りだめした画像などを整理して張り付けようと思っていましたが、家内は私以上にパソコンの弱いので結局手付かずのまま。それが最近になってようやくインスタグラムが出来るようになったので、そこで撮った画像をこちらに連動させてもらうようにしました。


よく『木の玉プール』や『出張木育』などについてお問い合わせをいただきますが、それらはすべてこちらの『木のもの屋・森羅(しんら)』で管理しています。県の委託などを受けて、県内各地の保育園や幼稚園、施設などに赴いての木育活動の様子についてインスタグラムでアップした写真などを中心にアップしています。ご興味のある方は、daigomokuzai_kinomonoyasinraで検索してみてください。木の玉ピールのレンタルや木育活動の詳細については、いずれ気が向いたら何か書くかもしれませんが当面は写真のみとさせていただきます。

その中で「これは何?」と目を引くものがあると思うのですが、子供たちが上に乗ってユラユラしているRに曲がった謎の物体。それが、オランダで生まれた木製バランス遊具Wobbel(ウォーベル)』。最近日本に輸入されたそうで、家内が探してきて面白いと見込んで販売させていただくようになりました。最初は所詮こどもの遊び道具だろうと高をくくっていたら、これがシンプルながら驚くべき強度と性能!素材はヨーロッパ産のブナ(ヨーロピアンビーチ)で、薄く削ったブナを何層にも重ねて、高圧プレスで張り合わせて作られています。

裏面天然ウールフェルトが貼ってあって、ひっくり返しても使えます。使えるといってもこの商品に決まった遊び方、使い方があるわけではなくて、シーソーにしたり、滑り台にしたり、テーブルにしたりと、どう使うかは使う人次第というのも面白い。「これってどう使えばいいの?」なんて(買う気もないのに尋ねられていつもカチンと来る【森のかけら】の生み親としては、『使い方自由、自分で考えて』というスタンスは非常にシンパシーを感じます。私はもっぱらRを上に向けその上に背を乗せてストレッチ器具として使っていますがRの角度がちょうどいい。続く・・・




数字的には微々たるものですが、それでも倉庫の中で眠っていた端材が、全国各地のそれを求めてらっしゃる方に届けられる、それが何らかの形で生かされる、そういう機会が増えてきているのは私にとってはある意味で贖罪のようなもの。うちではうまく生かしてやれなかったけど、どこかでいい出口を見つけてもらいなという気持ちもあります。出来ることなら原料としてではなく、最終的な賞品にまでして販売したいというのが本心なのですが、自分としてはお気に入りの出口が出来たからと言ってそれがすぐにうまく機能する訳でもありません。

適正在庫』という解釈の幅の広い言葉のおかげで、ついつい「これぐらいは作っておかないと注文が殺到したときにお客さんに迷惑をかけてしまうから」と大見得を切って過剰に作り過ぎてしまうのはいつものこと。だっていろいろな種類の木があると楽しいと思うじゃないですか!棚卸の時なって、君はいつからそこに居るんだっけと数える時の申し訳なさ。出口は、そこを通って初めて出口として機能するのであって、それが開かずの扉になってしまっていては意味がない。ということで時々、仕方なく出口を広めに緊急開放することもしています。

本来は「セール」とか「値引き」なんてしたくはないのですが、時々は出口開け閉めしないと扉が錆びついてしまいますので。前置きが長くなりましたが、今回ホームページのプチリニューアルに合わせてアップした特価品がこちらの『森のりんご12種セット』です。11種はプレミア価格帯(ウェンジ、パープルハート、コクタン、キンモクセイ、チューリップウッド、ゼブラウッド、レースウッド、リグナムバイタ、アマレロ、ジンダイケヤキ、パオローズ。1種だけスペシャル価格帯の以上11種のスズカケノキ(プラタナス)という合計12種のセットです(丸太の台は含まれていません)。 

『森のりんご』も調子に乗って作り過ぎて、少しだけ過剰在庫(私の尺度だとギリギリ適正在庫・・・)になっていて、私の中に眠る「飽きっぽさ」が覚醒しないうちに少しだけ出口を広げておこうと思っています。詳細・価格についてはオンラインショップをご覧下さい。ブログ内で特別価格を提示すると、それが後から検索に引っかかってややこしい話になったりするので、ブログ内ではなるべく価格の提示はしない方がいいとか、そんな当たり前の事まで書いとかないといけないの!的な事も、実体験として痛い目に合いながら覚えているところ。どれほどの経験値を積めば一人前のウェブ木のもの屋になれるのか!?先は見えない・・・(だからこそやるのですが←懲りない💦)

※ 森のりんごは、店頭でも販売しております。インラインショップはこちら




森のかけら』のホームページは、松山市のデザイナー会社。パルスデザインさんに制作・管理してもらっています。日々のブログやオンラインショップの商品管理などは自分でしているので、私がパソコンに強い人間だと誤解されている人がいらっしゃいますが、それはパルスデザインさんから教えてもらった最低限のルーティンに従って機械的に操作しているだけで、パソコンはもとより機械系には滅茶弱いのです。それを機械系なんて言ってしまうことでもそのダメっぷりが伝わるのではないかと思います。なのでちょっとトラブルが起きるといつも大騒ぎ!

自宅ではそんな私ですら、小学生の頃の子供たち取っては「お父さんビデオ録画して~」、「電気製品の配線見て~」などと頼りにされていたものですが、今や高校生になった子供たちにスマホの扱い方を教えてもらっている始末。そんな私ですので、パルデザインさんには全幅の信頼を寄せています。このホームページも立ち上がってから10年以上経ちますが、何年かごとにこちらの要望に応えて少しずつ手を加えてもらっています。あまり大きく変えると私が混乱するので、基本的はところは極力変えたくない。私にとってはマンネリの安定感が最高!

ということで今のところはホームページを劇的に変えるつもりはなく、要所要所で小さなアレンジを繰り返していく予定です。それで先日もオンラインショップのコーナーを少しいじってもらいました。日々ブログやオンラインショップで、いろいろな記事や商品をアップしていますが、時間をかけて『更新』のボタンを押すと、一気に安堵感が津波のように押し寄せてきて、そのままろくに整理もせずに放置するという、『着ていた服を脱ぎ捨てて片付けできない症候群』に陥るので、後から見直すととんでもないことになっています。

妙にカテゴリーの分類とかにはこだわってしまうのですが(それも最初だけ)、やがて量が増えてくるとその仕分け作業に疲れてしまうという悪循環・・・。こうしてカテゴリーごとにキッチリ分類してもらえると非常に助かります。整理できないことを、ドン・キホーテのような雑多な陳列の中からお宝を自分で見つけるワクワク感を言い訳として乱用しているものの、やっぱり見やすいにこしたことはない。という殊勝な気持ちが果たしていつまで続くことやら・・・

 




今月の端材コーナーの特集である『ホルトノキ』について、200歳の老木の履歴やその名前の由来などについてはご紹介してきましたが、なにせ今回のホルトノキが200歳を越える特殊なケースという事で、材質についていえば、街路樹などとして植栽されている一般的なホルトノキとは一線を画しています。ネットで『ホルトノキ』と検索すれば沢山の画像が集まりますが、そのほとんどは街路樹や公園木、庭木など『樹木』としての姿で、ホルトノキの『材』としての画像はほとんど見当たりません。つまりそれぐらい、材としてホルトノキが利用されていないかという事の証明でもあります。

私もこの200歳のホルトノキに出会うまでは、ホルトノキがどういう材質をしているのかは、辞典の解説文でしか知りませんでした。『えひめの木の名の由来』(財団法人愛媛の森林基金発行)によれば、「辺・心材の境が不明瞭で、また城辺町(現愛南町)や九州でシラキと呼ばれるように材質が黄白色であることから、杓子を作るのに適するからであろう」と書かれているように、本来のホルトノキは清潔性を求められる杓子に使われるほど白っぽい木なはずです。少し前にホルトノキの若木を割ったら年輪は不明瞭ですがミズキのように白っぽかったので、杓子に使おうと思うのも納得。

本来のホルトの色合いと、すっかり変質して別モノになった200歳の老木を並べた写真を撮ってその比較を説明したかったのですが、なかなか比較できるぐらいの適サイズの健康的なホルトに巡り合えなかったのでそれが出来ていませんでした。それが今回特集として取り上げたことで、整理していたら200歳の老木の一部に、あまり菌に侵されてなくそこそこの幅の板が出てきました。部分的に『加齢の洗礼』は受けているものの、これぐらいの面積があれが本来の質感がイメージできるのではないでしょうか。この写真だけを見てこれがホルトだと断定できる人が果たして世の中にどれだけいるか?!

それが何の木なのか、材を見て分かるにこしたことはありませんが、材木屋の仕事は何も材の識別だけが仕事ではなくて、それをどう生かすか(または生かせる人につなげるか)という事だと思っているので、あまり「この木はなんだ?」的なクイズに興味はありません。ただ、それがどういう木でどういう特徴をしていて、経年変化でこういう風に変質するなどという事は知識として得たいと思っています。そういう基本的な事を若い頃からしっかり学んでおけばよかったと後悔ばかりですが、自分が材木屋としての現役を終えるまでの少しでも多くの木に出会い記録として残していきたいと思っています。

 




昨日の続きですが、端材目当てに来店される人からは、今までいろいろ探していたけど松山では広葉樹の端材を売っている店が無いので遠くにまで買いに行ったりネットで買っていた。もっと早く知っていたら、これからは通いたい、などという声を聞きます。そういえば私も若い頃は、いろいろな種類の広葉樹のサンプルが欲しくて東京の東急ハンズに出かけていたものです。当時はネットもなく、まだまだ木青連ネットワークも活用できてなかったので、広葉樹の端材を集めるってかなりの時間と労力を要することでした。

その頃から考えればボタン一つで世界中から欲しいものが届く便利な時代になったとは思いますが、私としては若い頃に木を求めて各地を訪ね歩いた時間も経験も無駄ではなかったと思っています。目的地に辿り着くまでに脳内で広がる妄想、少ない小遣いでどこまで買えるかという駆け引き、実物に出会える喜びとどれを選んでどれを諦めるかという葛藤。それは子供のころ地元に映画館が無くて、雑誌などを穴があくほど読み込んで、脳内劇場で自分が監督になり、きっとこういう内容に違いないと独り映画を堪能していた感覚に似ています。

来店される方の中には結構若い方もいらっしゃいます。若い方はSNSにも精通していてネットで端材を購入されているようですが、やはり実物を手に取って質感なども確認して購入したいはず。県外からも、いつか行きたいとか、休みを利用して行きたいので休みに店を開けて欲しいなどの声がかかるようになりました。そこで、若い方にもっと木のモノづくりを楽しんでもらいたい、木に触れてほしい、という事から端材コーナーに限り『学生はいつでも20%OFF‼』とさせていただきます。あくまでも端材コーナー限定です

こういう事をすると、必ず「精神年齢だけは学生」とか「頭の中は今でもあの頃のまま、中学二年」、「財布の中は学生並み」という『自称学生』が登場してきますが、それは認めません!一応学生証などで学生であることを確認させていただきます。それでも学生価格で購入したいという猛者は、どうしてもこの木を20%OFFで購入しなければならないという理由を、筆が折れるほどの筆圧で、心の奥から絞り出した言葉で、木への愛情を綴った原稿用紙20枚分の小論文『木と私』をご提出下さい。本物の学生さんと関所破りに挑む果敢な自称学生さん、お待ちしています(^^♪




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