森のかけら | 大五木材


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鳥谷選手の退団と同じく残念だったのが、阪神タイガースの投手陣の屋台骨を10年の長きにわたって支え続けてくれた剛腕ランディ・メッセンジャー選手の引退です。毎年ほぼ200イニング近く投げながらも故障知らずの剛腕は、大の日本好きで遠征に行った各地のラーメンを愛した大和魂を持ったナイスガイでした。今年は開幕から我慢の投球が続いて、ファームでの調整もしながらの投球でしたが、全盛期の勢いは取り戻せませんでした。ランディがいるうちに優勝してほしかったなあ・・・

ほぼ2mの長身のランディと173㎝の梅野選手との身長差30㎝の凸凹バッテリーがもう見れないと思うと寂しい。その梅野選手が、ランディの引退に寄せて語った、「(ランディとバッテリーを組んで)成長させてもらった。感謝しています」の言葉も胸を熱くします。引退試合前の練習ではチーム全員が揃いのランディの背番号54の入ったシャツを着て引退に花を添えましたが、いかにランディがチームメイトから愛された選手だったかが分ります。嗚呼、本当なら鳥谷選手の引退試合も甲子園で壮大にしてもらいたかったなあ・・・

最後の試合後は、家族も呼び寄せて奥様とはグランドでアメリカ人らしく熱い抱擁をして、最後はチームメイトと集合写真。ランディには4人も子どもがいるのですが、引退といったってまだ38歳ですから子どもだってまだ幼い。野球選手としてはひと区切りですが、人生はまだまだこれから。スポーツ選手引退のニュースを見て、その年齢が自分より全然若いのに、と思い出してから随分経って、今はその世代が監督までしているぐらいなのですから。そういえば当初は同じように高身長体型のスタンリッジと見分けがつかなかったことを懐かしく思い出しました。

引退と言えば、敵ながら偉大なプレーヤーであったジャイアンツの阿部選手の甲子園での最後の打席は感動しました。ほぼ同世代の阿部と藤川球児選手のストレート対決にはしびれました!1級ごとに湧き上がる大歓声。うなる豪速球、全身全霊のスイング!グランドに流れるふたりだけの凝縮された時間。故障や挫折を乗り越えた互いのチームの看板選手だかたこそ、そに一挙手一投足にファンが思いを寄せるのです。ふたりが背負ってきた重圧やプライドが交錯する素晴らしい対決でした。勝つ野球も大事ですが、見せる野球も大切。ランディも阿部選手もお疲れ様でした。次のステージでの活躍も期待しています。




私は阪神タイガースのファンクラブ歴も長いのですが、会員には名前の入った会員証がもらえます。そこには自分の名前や会員番号の他に、タイガースのユニフォームの絵があってその背中に自分で選んだ任意の背番号をつけられます。私は入会した時からずっと1番を選んできました。最初に購入したユニフォームの背番号は1番。そう阪神ひと筋の鉄人・鳥谷敬選手です。4年前に鳥谷選手がメジャー移籍するのではと騒動になった時にもこのブログで鳥谷選手への思いを綴りましたが、早いものでもうあれから4年。

メジャー移籍は断念して、そこからまた4年間タイガースの選手として頑張ってもらいましたが、若手への切り替えと年齢のことなどもあり、今年は出場機会も減り主に代打での登場となりました。残念ながら代打でも期待された数字はも残せませんでした。しかしそれでも甲子園で、「代打、鳥谷敬」とアナウンスされた時の歓声はいまだにどの選手よりも大きく激しい。背番号1番をつけたユニファームを着ている観客のなんと多い事か。それだけ多くのファンが、甲子園で鳥谷選手を観たいと思っていることの証です。

しかし、江夏、田淵、掛布とかつてのミスタータイガースと球団の軋轢の類に漏れず、鳥谷選手も最後は不本意な形での退団となってしまいました。長年応援してきたファンとしては実に残念。長女と観た試合は最終戦ではありませんでしたが、凡打に倒れても場内からは拍手が送られていました。そしていよいよ阪神での最終戦、球場では観ることが出来ませんでしたが、代打で登場するともの凄い歓声に包まれ異様な盛り上がり。その後もショートの守備に就いて、阪神タイガースの選手としての鳥谷敬の姿は見納めとなりました。

仲間からの胴上げの誘いに対しても、引退するわけじゃないんだからと拒む姿も鳥谷らしい。ベンチに引き上げた後も無人のグランドに響く鳥谷コールに1度だけ現れ、軽く帽子を脱いで会釈するクールっぷり。そして鳥谷がベンチの奥に引き上げたいよいよ最後、オーロラビジョンに『今までも、これからもずっと、君がヒーローだ。鳥谷 敬』の文字が・・・。それを見た瞬間、涙が溢れそうになりました。ありがとう、不屈の名ショート、鳥谷敬。私の中ではずっとずっと君がヒーローだ!!




今年も阪神タイガースにはたくさん楽しませてもらいました。最後の奇跡の6連勝ちで滑り込み3位。CSは残念でしたが、私の中ではペナントレースで終わっているのでそこから先はおまけ。またドラフト会議では、1~5位までまさかの高校生指名というロマン溢れる決断で、将来が大いに楽しみです。思えば1年前に、大阪ガスの近本選手を1位指名した時に、声高に1位指名選手にふさわしくないだの、失敗ドラフトなどと吹聴した人は、己の目の節穴さ加減を恥じているところでしょう。『自分監督』好きなことが言えるのもプロ野球の楽しみではありますが。

大木だって種の時には将来のその姿など想像もできませんので、今年指名された選手たちも雨に打たれ風に耐えて頑張って大成してもらいたいです。それと今年はファンクラブのプレゼントで、応募していたものが2点も当たりました!阪神タイガースのファンクラブってなんと約18万人(雑誌で阪神のファンクラブ担当の方がインタビューで答えられていたので間違いない。しかも無料会員も同数ぐらいいるらしい)もいるので、毎回全員が応募するわけではないとしても、そこで年間2階も当たるというのは天文学的数字なのではないかと思います!?

当選したのは、夏に開催される『ウル虎の夏』イベントの期間中に甲子園に来場した人にだけ無料でもらえるウル虎の夏ジャージ(開催日がすべて平日なので毎回悔しい思いをしていたのでメチャ嬉しい~!)と、もうひとつはシーズン終盤のヤクルト戦の内野席のペアチケット!長女が神戸のホテルにパテシエとして就職して神戸に独りで住んでいるのですが、その事を話したら、野球にあまり興味がなかったものの行ってみたいということになって、初めて長女と二人で甲子園でナイター観戦することが出来ました。長女も甲子園の雰囲気に大興奮!

野球のルールもよく分かっていませんでしたが、甲子園の雰囲気にすっかり魅了されました。また来年も来たいと言ってくれたので、ウル虎のジャージは娘にあげました。素敵な時間を与えてくれて本当に感謝です。お蔭様で香川でのファームの1試合も含めると、今年1年間で阪神タイガースの試合を10回も生で観ることが出来ました!既に来年の日程が発表されていますので、もうしっかりと予定を組んでいます。来年はうまくいけば最大で14試合観れそう!これそのままいくと年間シートに手を出してしまうかもしれなくて怖い(笑)その一方で寂しい話もありました・・・




数日前の事ですが、とあるご縁から香川県高松市川西木工所さんご一行がご来店いただきました。今回初めてお会いしたのですが、川西木工所さんは、社長の川西明祥さんが、1981年にコタツの製造を主とした木工所として創業。2000年には手作り家具製作開始され、現在ではふたりの息子さんとともにオーダーの手作り家具を手掛けられています。お会いするのは今回が初めてだったのですが、聞くと岐阜の木材市場にまで仕入れに行かれているということで、もしかしたら今までに市場でお会いしたことがあったかもしれません。

木の世界って広いようで狭いですから、辿っていけば共通の取引先に行き当たるなんてことは少しも珍しくはありません。特に広葉樹の世界はさらに狭いので、特殊な見積もりだとその図面が全国を飛び交うなんてこともしばしば。なので面識はなくとも、名前ぐらいは聞いたことがあるっていうぐらい数も少なくて特殊な業界なのです。だからそういう世界にこだわって生きてこられた方というのは腹に一家言持っておられて、話を聴くだけでも面白いし勿論とても勉強にもなります。こういうご縁は本当にありがたい。

とはいえ、弊社の場合はここで家具を作ったりしているわけではなくて、あくまでも家具職人さんたちとチームを組んでの取り組みなので、技術的なモノは何もお見せできるものはありません。在庫と言っても樹種数こそ多いものの、たいして量があるわけでもないので、プロの人から見れば食指が動くなんてもののないと思われます。まあ、マニアックな路線ならばいくらかお見せするものはありますが・・・。ただし技術はなくとも、木のことを喋れる口はあるので、木のお話ぐらいはできます。武器はそれしかありませんが(笑)

【森のかけら】の事や、都市林業や端材の事などこちらが一方的に話してばっかりで、すっかり時間も経ってしまい川西さんのところのお仕事の事をほとんど伺えませんでした💦なので今度は香川に行った際に工房を訪問させていただこうと思います。若い頃は私も全国各地の工場や会社を訪ね歩いて勉強させていただいたのに、最近すっかり出不精になってしまっていて猛省中。見たり聞いたりして学んだことが生かせれるうちに、行きたいところには早めに行っておかねば。油もささないと心が錆びついてしまう。

 




この秋、松山市二番町にオープンした居酒屋『蔵と炉』さんに先日お邪魔させていただきました。飲食店のカウンターやテーブル、内装材など少しでも関わらせていただいてお店には、完成後なるだけ客として伺わせていただくようにしています。弊社が木材を現場に届けさせていただくのは、工事の初期から中盤なので、それからどういう風に仕上げられたのかを見ておきたいという興味もありますが、わずかながらでもご縁があったお店は繁盛していただきたいものです。わずか一人でもファンが増えて悪い事はないでしょうから。


工事を請け負ったのは『すずかけ商会』さん。東京で飲食店で修業をされたオーナーが、松山市内でお店を出されることになり、お店の顔でもあるカウンターやテーブルなどの材を求めて弊社にやって来られたのは数か月前のこと。住宅と違って商業店舗の仕事はとにかく速いので、この間材料を持っていったと思ったらもうオープンしてたなんてことはよくある事。今回もオープンしたらすぐに行こうと思っていて、少し油断してたらもうオープンして1週間以上も経っていました。ちょうど会議があって町に出たのでとりあえずご挨拶だけでも。

開店直後の時間帯だったのでまだお客さんが少なかったので、了解を得て店内の写真を撮らせていただきました。カウンターには私が削って仕上げさせていただいた3mモノの一枚板の『ユリノキ』がL型に組まれてお出迎え。大五木材を出たときはまだ無塗装の白肌のままでしたので、どのようになるのだろうと思っていましたが、キッチリお化粧を施してもらって麗しい姿に変身しておりました。大きな流れ節のある木で、少し心配していましたが、それがかえっていい感じにアクセントとなって、ナチュラルな雰囲気を醸し出していました。

材木屋ゆえ、地の色を引き出すオイルのクリア塗装をに執着することが多いのですが、こういう事例を見るとケースバイケースだなと思います。どの材もカウンターに十分な硬度や質感が備わっているというわけではありませんから、それに少し色を足すとか、硬度を高めるとかの工夫は必要かなと思います。そうすることで、そのままでは使い切れなかった場面にも使えるようになるという意味では店舗屋さんは発想が臨機応変で合理的。意固地になって木の出口を閉ざしてしまっては本末転倒。ビールの蒲色がカウンターに溶け込んでいました。

写真では分りづらいですが、棚などにはスギ米栂中国栂などが使われています。弊社に来られた際に、オーナーが長野県のご出身という事を耳にしたので、ここは『長野県の木』をご提案したかったのですが、生憎長野の木はカラマツのパネリングぐらいしかなかったので私の方が勝手に断念(笑)。不思議なものでちょうどその頃に、別の現場で長野のカラマツのフローリングのご注文が入っていたり、長野の方から板材のご注文をいただいて材料の段取りをしていたりと大五木材が長野県と縁づいていました。これも引き寄せの法則かも?!


そういえば、お店の棚には、先日ブログでご紹介した日本酒『城川郷』も並んでいて、ますますご縁を感じました。お店の売りは炭火でじっくりと焼き揚げる原始焼き!本当はそれを味わいたかったのですが、その日は後の予定があったので原始焼きは次回のお楽しみとさせていただくことに。それでもからし焼きは絶品でそれだけでビール2杯いけました。炭火の温もりが恋しい季節になって来ましたのでまた近々、お邪魔させていただこうと思います。木でつながったご縁からひともつながることができるのも材木屋の特権

原始焼き酒場 蔵と炉 KURATORO

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