森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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20111221 1先日、愛媛銀行さんの『合同姫だるま会・忘年会』がひめぎんホールで盛大に開催されました。私は始めて参加させていただいたのですが、あまりの人数に驚き!その数およそ500人!政治家の決起集会か、著名人結婚式かと見まがうほど。愛媛銀行の各支店ごとで1,2テーブルが割り振られていて、松山周辺の各支店がお得意様を連れて来られていました。松山では誰もが知っている企業の方ばかりで、はなはだ肩身が狭かったのですが、折角のチャンスです、遠慮などしていられません。

 

20111221 2まさに大結婚式のような席次表がこちらです。会場に入るまで何の予備知識も持っていなかったので、自分の席が探し出せません・・・。人混みの中から、地元・鴨川支店洲之内支店長同じ歳の丙午!)を発見。どうにか自分の席まで辿り着けました。皆さん席では、この500人の中から知り合いの方はいないか、目を皿のようにしてチェック。少し前に遠近両用眼鏡に換えた効力が早速発揮されます。木材・住宅・建設関係の方も結構いらっしゃいました。

 

20111221 3以前ならそちらの分野だけの繋がりでしたが、お陰さまで異業種の皆様とも盃を酌み交わせるようになったのはありがたい事です。建築資材だけに特化していたのでは、永久に知り合えなかったであろう異業種の方と「木」というキーワードでこんなに気軽にお話が出来る日が来ようとは・・・。席を立ってご挨拶に廻っていると、どちらの支店長さん?と思いきや、㈱和ガレージ立川賢一郎君!おお、少し会わない間にえらい変貌ぶり!それこそ、お仕事が順調な証しでしょうな~。三津で頑張っていらっしゃます。

 

20111221 4皆さん銘々が席を離れられてお酒を注ぎに廻られるので、なかなかお目当ての方にお会いできない中、ようやく久し振りの再会を果たせたのが、㈱ピーエスシー相原輝夫社長(昭和41年の丙午!)。医療システム・医療ネットワークシステム専門のソフトウェア開発集団として、革新的な医療アプリケーションの開発を行い、東京・大阪にも支店を開設され、その業界では大注目の企業で、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのある会社の社長です。そんな相原さんは、設計士の顔もお持ちなのです。

 

20111221 5相原さんと初めてお会いしたのは今から10数年前。いち材木屋といち設計士という立場でお会いさせていただきました。丁度相原さんがご自宅を建築されていた時で、内装に使われる材を探されていました。私も無垢材の内装に目覚めて、全国の産地行脚の最中でした。当時、全国から無垢の内装材を紹介している材木屋は少なく、会って少し話しをするとすぐに意気投合。ご自宅には福島県産の『津くりのフローリングなどを採用してもらいました。その後も何度か相原さんの設計されたお家で材料を使っていただきました。無垢材の使い方も斬新で、私も相当刺激を受けました。当時からソフトウェアの開発にも関わられていて二束のわらじを履かれていましたが、その後は医療システムの開発に成功されて、その分野で大活躍をされています。すっかり雲の上の存在になられましたが、久し振りにお会いできてとても嬉しかったです。数少ない丙午生まれのサクセスストーリーを贅沢な酒の肴にさせていただきました。ますますのご活躍を祈念しております。




20111220 1それでは昨日の続きで、「楽しいノベルティグッズ」の出来るまで後半戦。今回作らせていただく総数2000個。ノベルティグッズの必要絶対条件は、「廉価である事」とそれが「本来の趣旨に即して意味のあるもの」である事だと思います。今回は、愛媛の循環型資源の活動を広くPRという目的ですから、無垢材を使った手軽なマグネットという事で2つの命題はクリアしていると思います。それがクリア出来たら次に乗り越えなければならないのは「納期」という高いハードル。「ノベルティグッズに納期なし!」これも欠かせない条件のひとつかも。

20111220 2昔の弊社であれば、想像も出来ない仕事ですが、【森のかけら】の製造以来こういう木製の細かな商品製作にも何とか対応出来るようになってきました。こういうモノって「慣れ」と「コツ」だと思います。往々にして、やり終えた頃に上手くなっているというのはよくある話です。人間がやる事ですから、コツを掴んで慣れるまである程度の経験が必要になってくるのは仕方ありません。それが、似たような商品を作っていると体が順応しやすくなるのだと思います。

 

20111220 3面取り作業も、スタンプ押しも、ビニールケースの袋詰め作業も、数をこなすほどに飛躍的に能率が上がってきますが、それが目に見えて分かるのは面白いものです。『適材適所』の教えはこういう時こそ役立ちます。工程的に得手不得手はありますから、そこはチームプレーです。仲間の力も借りながら「納期」というハードルを乗り越えていきます。案ずるより産むが安し。追い詰められると人間の能力は突然開花したりとんでもないパワーを発揮するものです。

 

20111220 4心配していたスタンプの乾燥時間も、速乾性黒肉で問題解決。ビニールケースへの袋詰め作業も、家に持ち帰って子供たちに競わせればあっという間。出来ない理由を言っていたら何も出来ません。こういうモノって終わった頃に慣れてくるものですが、終盤はまさに皆職人の境地に到達。もう終わり?なんて一抹の寂しさを感じたりして・・・まあ、無事に納期をクリアしたからこそ言える言葉ですが。どこかに丸投げして、納期だけ確約させればもっと楽が出来るとアドバイスしていただく方がいます。確かにそうかもしれません。ノベルティグッズを専門にするのであれば、そういう手法も有効でしょう。でも弊社は、その専門店でもありません。何もせずピンハネで楽をするよりも、時間や手間がかかっても、その仕事に自分達が関わった足跡を残したいし何より丸投げしたらツマラナイ!

 

20111220 5学生の頃、大量のコピーを皆が並んでページごとに重ねて製本した記憶の残像でしょうか、単純作業を長時間皆で繰り返す事で生まれるある種の連帯感に妙に心惹かれたりするのです。もともとが超アナログ人間ですので、そういう作業が身についていて、全然苦ではありません。むしろ、その時間を共有する事で生まれる仲間意識が、そのモノをより魅力的にする。いや、こういう行為があってこそ完成するのだなどと思っていたのです、今でも。モノが生まれるに要する時間ってとても大切なんだと思うのです




20111219 1この『エコプロダクツ2011』のイベントでは、もうひとつ嬉しい僥倖がありました。ブース出展された「えひめ先進環境ビジネス研究会」さんは、現在えひめ発農生産品のカーボンフットプリント制度を活用した「CO2見える化」、県内森林吸収型オフセットクレジットを活用した商品企画などに取り組まれています。そのPRのために会場で配布されるノベルティグッズを製作させていただきました。実は、木製のノベルティグッズの開発は弊社としても長年の課題でした。

 

20111219 2その下準備として、【森のかけら】関連商品などに利用できないサイズの多種多様な端材を集めていましたので、素材の用意は完璧。後はどういう調味料をふりかけて、どの晩餐会に出すかだけという状態でした。ところがその魔法の調味料は、「スズメの巣」並に険しい場所にあるので、なかなか手に入れる事が出来ませんでした。それが今回ありがたい機会を得る事が出来ました。ご縁は案外身近なところにあるものです。一緒に出展した久万郷さんの『杉結箸(すぎゆいばし』の隣にあるのがそのノベルティグッズの木製マグネットです。

20111219 3そのノべルティグッズは、ブナで作った直径40㎜の長い丸棒を厚さ10㎜でカットし、それを1個ずつ丁寧に面取り加工をして、このプロジェクトのロゴマークを押印します。愛媛新聞にも掲載されていたこちらのマークは、エコな愛媛を広げようという趣旨で愛媛県が独自に作った、愛媛県産CO2削減 オフセット・クレジットのロゴマーク『つながって丸』です。愛媛のEと循環型資源の連鎖を表わす円と矢印を組み合わせたデザインです。こちらのマークをデザインされたのはパルス・デザインさん、つながっています!

 

20111219 4本当は、木との相性が最高のレーザーを使いたいところなのですが、低価格の大量生産がノベルティグッズの宿命と課題。なので今回は『スタンプ』を選択。当然スタンプ押しも手動です。 ノベルティグッズといわけではありませんが、同じ作業を繰り返すという意味では【森のかけら】も同じ事で、ネームシールや識別、梱包作業になれている弊社女性スタッフ中心にコツコツと作業が進んで行きます。それでも1000個単位となるとなかなか・・・。スタンプの押されたマグネットは何やら幾何学模様の如き面白さ!さあ、完成までもう一歩。




20111218 1今月の15日から17日まで東京ビッグサイトで開催された『エコプロダクツ2011』に弊社商品も参加させてただきました。愛媛県産業経済労働部産業支援局長の川上局長が会長を務められている「えひめ先進環境ビジネス研究会」さんがブース出展されたのですが、その一角に弊社商品も展示させていただきました。まるっきり『観るもの』であったビッグサイトの展示会に年の複数回も出展出来ようとは、ご縁とはありがたい!確実に自然素材に向かって大きな風が吹いております。

 

20111218 2残念ながら私は会場には伺えませんでしたが、我が子(商品)たちが多くの方の目に触れたという事でした。HPなどを通じて情報は発信させていただいているつもりですが、やはり自然素材の商品は直接触って五感で楽しんでいただくというのが原点だろうと思います。限られた商品数ではありましたが、実際に視覚と触感と嗅覚で感覚を楽しむ機会を与えていただいた事に感謝するばかりです。従来の材木店というスタイルに留まっていたのでは体感できない事が続々と眼前に現われて不思議な気分です。

 

20111218 3今回展示させていただいたのは、愛媛県の木材を中心に製作した『森の5かけら』シリーズと、『木言葉書』です。前回ここビッグサイトで開催された『ギフトショー』の時に、感度の高いお客さんに商品の説明をさせていただく快感を味わっていただかせて以来、わざわざこちらの土俵に上がってくださる人(既にこの商品を知っている、または直感的に興味を持って来られる方)と対面でお話する事に渇望しております。一歩足を踏み入れると抜け出すことの出来ない蟻地獄、中で待つこちらも真剣勝負の命懸け!

 

20111218 4知り合いの方と気兼ねなく木の魅力を語り合う楽しさは、日々大いに満喫しておりますが、まったく正体の分からない県外の他人と、【森のかけら】などを通じて一気に旧知の知人のように話せる醍醐味には身震いします。感覚が似た者同士というよりも更に一歩進んで、【森のかけら】を受け入れてもらう「懐の深さ」という部分で強く共鳴するのだと思います。「ああ、よくこんな(馬鹿らしい)モノを作りましたね~」、「ああ、よくそんな(馬鹿らしい)モノに興味を示されますね~」・・・ニヤニヤ。




20111217 1昨日に引き続いて「脂(ヤニ」の話ですが、底知れぬ脂壺の深さ以上に深いのはヤニの物語。到底その核心に触れることなど力及びませんので、ひとりの材木屋とヤニとの葛藤の日々の一片をご紹介致します。フローリングやパネリングの場合、脱脂乾燥やヤニ部分を取り除く事でしっかり対応出来ていますので、問題になる事はほとんど無いと言って言いと思います。問題は自社で荒材を加工する場合。いくら乾いている材でも、ヤニは出てきます。昨日もアップしたこの『ピーラー』、15年以上前に挽いた材です。

20111217 2上記の写真のヤニの先にある割れている部分が『脂壺(ヤニツボ』です。この奥にたっぷりとヤニが詰まっていて、爪楊枝など先の尖ったモノで脂壺を少し探れば、奥から奥からヤニが溢れ出てきます。製材後数年も経過すると、経年変化と汚れで、荒材の状態ではヤニの存在が確認出来にくいものもあります。その時点で脂が吹き出ている物は、当然使ったりしませんので、その方が判断しやすいのですが、困るのは削ってから出て来る「隠れヤニ」。荒材では僅かな痕跡しかなかったのに・・・

 

20111217 3削るとドンドン脂壺が巨大化して、恐怖の鉱脈を発見してしまう事があります!それがまた、目の詰まった高齢木ほど出てきます。代替が効くものであれば、当然こちらもリスクは回避したいので、もう一度加工し直しますが、そういう時に限ってそのサイズの在庫が無い・・・というのも世の常。材の厚みがあって、壺の湖底が測定できないものについては諦めますが、脂壺の懐が見切れた材についてはオペを断行!勝てる勝負しかしません!さあ、それでは20数年の現場経験で鍛え上げたドクター・ウッドの執刀開始です。

 

20111217 4まず脂壺から出来うる限りヤニを取り除きます。さすがに15年も経過すると、ヤニも表面が乾いて薄皮出来ていたりします。粘度も増しているような・・・。ヤニを全て取り除くと、そこには空洞が出来ます。場合によってはその周辺も少し一緒に切除します。その後、シンナーで綺麗に拭き取り、空洞にオリジナルブレンドの魔法の粉を入れて業務用接着剤で固めて土台を作ります。それ何度も繰り返し、少し盛土にしてサンダーで余分な分を削ぎ落とします更に磨いて穴を完全に塞ぎます。これで無事にオペ終了。年々執刀時間は短く、オペは増えているような・・・。




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