森のかけら | 大五木材


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今日は楽しい打ち合わせが出来ました。お相手は、ワンズ㈱の設計士・石村智子さんとお施主のM様夫婦。ワンズさんは、今までにも何度となく登場していただいていますが、更なるオプションで無垢の木を見てみたいという事で弊社まで来られる方は、ある意味で『そっちにいってらっしゃる方々』(いい意味で!)なので、最初に数分話させていただいて段階で、すうーっと打ち解けます。こういう住宅の決め事の話でも、特に木材についてはお互いの人間性をよく理解しあわないと懐に入っていけません。それではお互いが満足できるものに辿りつけないし、なにより面白くありません

20090907 打ち合わせ一生の人生で、これほど多くの時間を『木選び』に費やす事が果たしてこの先何度あるでしょうか。それを考えれば、この『木選び』を楽しまない手はないでしょう。楽しむためには、まずお互いを知り合うことだと思います。かの孫子も兵法でこう言っています、『地を知り、敵を知り、己を知れば百戦危うからず』と。この場合『敵』ではなく、相手ですが、相手の嗜好や趣味、考え方、年齢、性別、出身地、仕事、家族、名前・・・知れば知るほど、求められる素材や要望の輪郭がはっきり見えてきます。稀に、そういう事を訊ねると必要以上に教えたくないという方もいらっしゃいますが、それでは互いの距離は近づく事は出来ず、通り一遍の提案しか出来なくなります。

私は、『満足』の上に『大満足』や『感動』はあるのだろうけれど、それが振り切れた先には大きな『失望』や『不満』があると思います。ですから満足度を高めていくためには、その限界ギリギリの底にあるツボを刺激する必要があるのですが、それが一歩間違うととんでもない事になります!しかし、そこを押さなければ本当の意味で木の良さを理解していただけないし、ファンにもなっていただけないと思うのです。折角ここまで足を運んでいただき、蒸し暑い倉庫で木を見ていただくのですから、それなりの『お土産』を渡さなければ申し訳ないです。それはお金や物ではなく、ビビッと心が刺激される高揚感や充足感だと思います。

20090907 打ち合わせ3まだまだ私は未熟で、お客さんよりも自分が楽しんでしまって仕方ないのですが・・・。今日お話させていただいたM様ご夫婦は、まだお若いのですがご自分たちのライフスタイルに明快な軸を持っておられて、いろいろな事を話していただきました。基本的に、家造りに前向きでないと、この一生に一度あるかないかのビッグイベントを楽しめません。本日は、3者の感性がドンピシャ!話が弾み、素材選びというより全然関係ない木の話やご主人の趣味の話や、あれやこれやで盛り上がりました。気がつけば数時間が経過・・・心配ありません。折角の機会です、一度や二度で決めるなんて勿体ない!時間的な余裕さえあれば(なくとも)、何度でも足を運んでいただき、木を見て、木に触れて、木を楽しんでもらいたいのです。

初めて弊社に来られる女性の方の多くは、「素人だから木の事は全然分からないです・・・」とおっしゃいますが、数回来られた暁には、ほとんどの方が「これがブラックチェリー、これがオーク」とかネームシールなしで普通に識別できるようになられます。何も難しい事ではありません。数千万円もの自宅を作るための材料選びをするのです。真剣に考えればそれぐらいすぐに覚えます。ただ思いつめて悩んではいけません。例え他の部材はそうであっても、木材ぐらいは『真剣に楽しんで』いただきたいと思います。楽しむからこそ、真剣でなければ面白くないのです。適当に選んだ物の先に決して『感動』はありません。選んだ理由も分からないものを、大事にしていただけるとは思えないのです。是非、木の話を聞いていただきたい、木を見ていただきたい。そして、客と売り手の垣根を越えて『木のファン』になってから、一生付き合っていく木を選びましょう!それは楽しいですぞ!

30090907 ワンズ㈱M様ご夫婦はもう既にワンステージ・クリアです!更に更に『木の虜』になっていただきたいと思います。『木のファン』と『木を一緒に選ぶ』・・・これぞ材木屋の醍醐味です!お施主さんの資質は勿論ですが、工務店さんや設計士さんとのトライアングルが同調した時、家造りが面白くならないはずがありません!どうぞこのビッグイベントをとことん楽しんでください!




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