森のかけら | 大五木材


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20090920 平等院鳳凰堂4今回の京都の旅は、家内が『木のおもちゃの勉強会』に参加している間(10:00~16:30)、私は子供三人と適当に京都で遊ぶという『時間と目的に追われない旅』です。とは言いながらも、既に【森のかけら】を生み出した好奇心の芽がムクムクと・・・。朝一の『伏見稲荷大社』の後は、開始前の時間を使って『平等院鳳凰堂』へ!さすがに『世界遺産』だけあって、すでにこの時間から長蛇の列が・・・!子供達にははっきりどういう場所かを伝えていなかったため、「えぇ~、またお寺?」という大ブーイングの中、10円玉の画という事で無理やり引っ張ります!

20090921 平等院雲中供養菩薩自分も子供の頃は、こういう物を観ても全部同じに観えて面白くなかった事を思い出します。しかし、この機会を逃すわけにはいきません。更に「こっちに面白い物あるよ」と『平等院ミュージアム・鳳翔館』に誘い込みます。ここには初めて入りましたが、さすがに世界を冠する歴史の遺産だけあって子どもをも黙らせます!どれもこれも今更恐れ多くてどうこう言うようなものではありませんが、私は楽器を演奏しながら舞い踊る『雲中供養菩薩』がお気に入り!不謹慎かもしれませんが、こういう同一テーマのシリーズものといえば、コレクター魂の炎に油が注がれます。これなんか今風のCI、キャラクターデザインですね!平安のデザイナーも粋で遊び心があります。これのピンズバッチとかあれば売れるのに・・・と思っていたら売店にありました!菩薩さんが演奏されている楽器のミニチュアまでありました。恐るべし京商人、何でも商売にしますね~。とりあえず私はポストカードとファイルケースを購入してしまいました。すっかり時空を超えた平安+平成のデザイナーズ・コラボの術中にはまってしまいました。

20090920 宇治9この後は、宇治川を渡って宿泊先に移動。車を置いて家内は『キッズいわき・ぱふ』さんへ。私達は4人は自由時間となります。私的にはまだ寺廻りをしたかったのですが、さすがに子供達はバテバテ。ジュースやクリームを餌に引っ張ってきましたがもはや限界か!それでもひたすら歩きます。知らない街に来て、車でビュンと通り過ぎるにはあまりに勿体ないです。車だと、宇治川の幅の広さや、案外早い流れにも目を留めることがなかったかもしれません。さすがに宇治茶の里だけあって、『宇治茶』や『抹茶』などの看板が軒を連ねます。正直、来てみるまでは『宇治』といわれても宇治茶くらいしか浮かびませんでした。『宇治茶』の刷り込みが強すぎて、見るものすべて『宇治茶』に絡んで『抹茶色』に見えます。愛媛に来たら、全てがオレンジ色にデザインしてありました、と印象を語られるのと同じようなものだと思います。お互い意識してそれを武器にしているとはいえ、相当大雑把なイメージですが、それでも県のカラーがはっきりイメージ出来るというのは素晴らしい事です。

20090920 宇治15それにしても世界に名だたる観光地だけあって、仏像から建物まで使われている素材も『本物の木』がほとんどです。着色して耐久性を高めているなど工夫もありますが、時間の流れまで計算に入れると、建物の持つ風格や存在感がもっとも際立ち、歴史的にも評価される素材が『木』ということでしょう。仏像は、桧や欅が多いようですが、尋常ならぬ経年変化で一般的な木材との比較は無意味です。ここまで本物が多くて、子供の頃から親しんでいると、かなり目が利くようになるのではないでしょうか。名作品を支える素材も立派でしょうが、ここまで使いこなせる技があってこその素材です。京都はどこまでも深いです。




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