森のかけら | 大五木材


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20111018 1元来の汗っかきなので、1日に二度も三度も汗まみれになったシャツを着替えなければならなくなる夏は苦手です。ようやく朝晩が肌寒くなって、日中の屋外の作業でも額に汗が滲む程度まで涼しくなってきて、ホッとしています。秋が一番好きな季節です。秋は実りの秋。昔は盆月に家を建てるのを嫌ったものですが、昨今はそういう事を気にする方もめっきり減ったようです。8月末から9月に着工した物件の内装材や家具の仕事が舞い込むようになってきました。

 

20111018 2弊社に声を掛けていただくモノは、最後の仕上げ材が多いので、着工時期からは1、2ヶ月のズレが生じます。なので施主さんとの打ち合わせ段階から見積りしていた場合、ご注文を受けて納品さるまでに半年以上かかることも珍しくありません。時には1年かかる事もあったりして、「ああ、そういえばそういう見積りしていたっけ・・・」なんて思うこともしばしば。しかもその多くが特殊な材なので、うっかりしていると売り違いしてしまう事もあるので、気をつけていないと大変な事になります。

 

20111018 3見積りをしていた時は確かにあったんですが・・・そんな言い訳が通らないのがこの世界。まあどちらにもそれぞれに「大人の事情」がありますから、どうせやならければならない仕事は、グッと思いを飲み込んで(高倉)健さんになって寡黙にこなすしかないのです。汎用材であれば、近くの仲間の材木屋で融通し合えるのですが、そう簡単にどこにでも簡単に無いのが特殊材の宿命。その多くが県外(九州や東海、関東)から仕入れているため、不測の事態が起きると右往左往・・・!

 

20111018 4便利な宅急便のお陰で、まだ橋で本州と繋がってなかった頃のような不便さはなくなりましたが、むしろそのお陰で急かされるようになりました。ここまで流通が機動力を持ってなかった時代、汎用性のある木(一般的な羽柄材)以外は、今日頼んで明日手に入るものではありませんでした。それが暗黙の了解であり、業界のルールでもありました。それが近年の住宅の工期短縮、流通システムの画期的な変革などにより、信じられないほどスピーディに荷物が届くようになりました。とてもありがたい反面、流通によるエクスキューズが通用しなくなりました。本や日用雑貨品と違って、フォークリフトで荷卸せねばならないような木材の場合、必ずしも予定通りに荷物が届くとは限りません。過剰な便利さは、遊びやゆとりをすり減らしギリギリの緊張を強いるようになりました。行き過ぎた便利は、危険とも背中合わせです。

 

20111018 5個々の段取りだけでは克服できないほど皆さん急がれています。今日間に合わない事が、人生の一大事のように急かし日々が過ぎていくのは虚しい事ですが、そういう状況の中に身を置いているのも事実。誰しもの心に余裕が無くなって、誰もが「見えない誰か」に背中を押されているかのよう。歳を重ねたからというだけではなしに、1日24時間がドンドン短くなってきているように感じます。そんな今だからこそ、【森のかけら】ぐらいは自分のペースで歩みたいのです。




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