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先日田舎に帰った際に、家内の実家にあるウッドデッキのメンテナンスを家族でする事になりました。ウッドデッキは8年ほど前に弊社で施工させていただきました。当時はウッドデッキの材料として、オーストラリア産の『オーストラリアン・ハードサイプレス(豪州桧)』を主流として使っていましたので、床材にはハードサイプレスを使用。防腐剤を塗布しなくても土台に使える耐久性の高い木です。まずは表面の汚れを水洗いして綺麗に拭き取ります。
以前は表面に凹凸のあるリブ加工のデッキング材を使ったりもしていましたが、ここではフラットのモノを使用。リブ加工のあるものは、その凹凸がアダとなって長期使用した場合、凸部分が削られて小割れからささくれなどが出る事が多かったので、途中からフラットの形状に切り替えました。滑り止めの効果やデザイン性があるリブデッキには根強いファンもいますが、自分の経験では後々のメンテナンスも考えるとフラットの方がお薦めです。
凸の溝部に溜まったゴミや汚れが取りにくい事もあります。ウッドデッキのメンテナンスについては、中性洗剤を使ってデッキブラシで磨けばいいのですが、何年も手入れもせずに放置しておくと汚れを取るのも容易ではありません。定期的なお手入れをお薦めします、自戒の念も込めて・・・。さて綺麗に汚れを取った後は、よく乾かせてから塗装をします。その間に、古くなった木製ベンチも一緒に塗装しようという事になって、水洗いします。右の写真は水洗いする前の状態。かなりくたびれてしまっています。
デッキとベンチの2班に分かれて、子供たちと一緒に塗装作業。塗料は ドイツの植物性オイル・オスモカラーです。突然思い立った作業だったので、作業用の服も用意していませんでしたが、裸足になって裾をまくりみんな嬉々として塗装作業。恒常化した作業となると大変ですが、稀に家族でやると塗装作業もある種のイベントのようなものです。これを自分の家でもやれるといいのですが・・・。人海戦術で一気完了。見違えるような美しさが蘇りました!
これでひと晩も経てば塗料も乾きます。表面はかなり汚れてはいましたが、ハードサイプレスそのものは朽ちていたわけではないので、表面塗装だけで済みました。もし大きなクラック(割れ)が発生してもその部分だけ取り替えれば事が足ります。メンテナンスが容易な事も、無垢材の特徴のひとつです。無垢材において、『メンテナンスフリー』というのは、手入れが不要(フリー)という訳ではなくて、『手入れが自由に出来る』という意味です、お間違いなく!!
昨年の秋に引き続き、今春も成龍酒造さんの酒蔵解放イベントに出展させていただく事になりました。4月14日の日曜日、AM10:00~PM16:00、西条市周布の成龍酒造さんの酒蔵にて開催されます。前回初めて参加させていただきましたが、飲食関係だけでなく、雑貨や工芸商品を扱われるお店も多数出展されていて、大変賑やかなもので驚きました。お客さんのお目当ては、お酒の試飲ばかりにあらず、小さい子供さん連れのご家族も多くて、お酒のイベントといよりも、酒蔵で地域のイベントが行なわれているという雰囲気で、日中お客さんが絶えることなく盛況でした。成龍酒造さんが地域でどういう存在であるのかという事がよく理解できました。車の運転がありますので残念ながらお酒は控えておりましたが、思ったほどお酒の香りはなくて誘惑に負けることはありませんでした!
最近はすっかり夜の街に出ることも少なくなって、家ではほとんどアルコールを飲まないので(1ヶ月に缶チューハイを家内と二人で3,4回飲む程度)、もの凄く健康体で調子がいいのですが、何だかビールがあまり美味しく感じられなくなってきて、もっぱら日本酒をチビチビいただいております。若い頃は相当アルコールのお世話になり、このまま飲み続けていたら肝臓がもつかなと心配もされていたのですが、自然と酒量が減ってきたのは、内なる臓器の見えざる抑制力でしょうか・・・
先日も書いたように新たな取り組みも決意しているので何よりも健康が第一。適量を楽しく友と盃を傾けれるぐらいが丁度いい塩梅です。さて、これからはこういう形でさまざまな業種の方々といろいろな業態でコラボしたり、連携する事が増えてきそうで、その場面場面に合わせた商品構成も必要になってきます。イベントで手軽に換える商品開発を・・・と思っている間にすぐ時間が経ってしまいます。アウェイの1日限りのイベントで感じるのは、木のモノ(づくり)に対する世間一般とのギャップ。
相対でじっくり時間をかけて話し合いながら木の魅力をお伝えする、弊社来店型のやり方が通用するのはホームという前提ですが、その前提を踏まえたモノづくりをしてきた身としては、瞬間瞬間でモノを売っていくやり方にはどうしても馴染まない部分があります。それでは裾野は広がらないという人もいますが、生活必需品でもない嗜好品の宿命としては、「関心のある人に届ける」スタンスでもいいのかなあと思います。酒蔵の奥の方で、熱い木のファンの来場をお待ちしています!!
今年、久万高原町を舞台に大人が楽しめる(自分達が楽しいと思う)面白い事をやろう!という合言葉を胸に三人の男が集結。集まった三人の男とは、ブルーマーブルのオーナーにしてカメラマン、スターウォーズと珈琲を愛する藤山健さん、久万林業の祖の遺伝子を受け継ぐ元メカニックにして、ライ・クーダーと故郷を愛する井部健太郎君、そして私の3人。共通項は、大の映画好きで、本人あるいは身内が木の仕事に携わっている事、そして自分の子供たちの時代には今より少しでも暮らしやすく楽しみがある時代にしたいという思い。
以前から、その思いあれば早くやらねばと語り合っていたものの、このままでは「口先番長」になりかねないと遂に始動!わずかながら社会の中に今の暮らしを見直そうという気運はあるものの、流れを待っているだけでは自分の時間に間に合いません。この日、47歳になり、自分がバリバリ体が動かせて心を燃やせる残り時間を逆算すると、今動いておかないと後悔してしまいます。同じ思いの同世代の人間が身近に3人もいて、共通の趣味や嗜好があるというのは偶然ではなく運命!
先日、井部君の会社・久万造林に集結して、まずはフィールドの確認。藤山さんは初めて来られましたが、聞きしに勝るグッド・ロケーションにえらく感動されていました。身近にありすぎて自分達では気づかない事が多すぎる「灯台下暗し」状態が長かった我々木材人としては、大いに反省する一方、眠れる宝を武器に変えれる大きな機転でもあります。眠れる宝は物質的なものだけでなく、製材機械の片づけをしてガランとなった大倉庫の中には大いなる夢が詰まっています。
3人にはそれがしっかりと見えました!倉庫の裏には幾つものビニールハウスが広がり、野菜が作られています。その野菜は、井部君の会社の野菜部門『八百屋・木っちん』の方で、県内外の各地へ届けられています。最近では『クックパット』での販売もしているようですが、農業への取り組みもかなり本格的な事になっています!裏の畑で採れたての野菜を調理してその場で食べる事も可能で、料理のプロが加わった事で可能性がグッと広がりました。藤山さんは早速味見でご満悦!
3人で何をやるのか?その詳細についてはまだお伝えできませんが、ようやく念願だったプロジェクトが動き始めました。50歳まぢかのいいおっさん達が、青臭い夢を語りながら情熱を傾けてみようと思います。久万の山をバックに構想を練りながら、それぞれの頭の中には、眼前にあるクロスロードの先の完成図がくっきりと見えています。何年か前に蒔き始めた小さな希望の種が、この春ようやくちょっと芽が出てきたところ。
主力取扱商品を、土台や梁・桁や柱などの構造材から、造作材やフローリングなどの内装材にスライドさせてからもう10年以上が経ったでしょうか。当時は、急ぎで桁が要ると飛び込んできた大工さんに「材木屋のくせに桁の1本も置いてないのか?!」と呆れられたり、「おたくはそれで何屋なの?!」と嘲笑されたり、「そんなやり方にはついていけない」と離れられたお客さんもいました。あれから10数年、今でも弊社の倉庫にはほとんど構造材の姿はありません。
かつては弊社の狭い倉庫の中で、3組も4組もの大工さんが競って墨つけをして木を刻んでいましたが、それも遠い昔の話。今やそのほとんどがプレカットとなっています。その転換期に材木屋としていろいろな選択肢がありました。手刻みにこだわる工務店と手を組み家一軒分の木材を提供する道、構造材の在庫を充実させてスケールメリットを求める道、設計士と組んで「材木屋と建てる家」として直接住宅建築に乗り出す道等々。私が選んだのは、王道から逸れた変わりモノを扱う変わり者材木屋の道。
国の内外を問わない耳付き板や平板、決してメジャーではない特殊なフローリング、【森のかけら】はじめ全国各地の木製クラフト製品や木製玩具などなど。その中に「構造材」という選択はありませんでした。もはやそこには我々『流通業』と呼ばれる職種が入れる隙間が見えませんでした。先見の明があったとかなかったとかそういう問題ではなく、ただ自分がしたくないモノはやりたくなかっただけで、どうせやるなら自分が好きなもの、好きな事をしたいというのが大前提だったのです。
いま倉庫の中には、申し訳程度に土台と柱が数本置いてはありますが、そんな変わりモノ材木屋に先日珍しく桧の化粧柱の注文が!しかも1日に3件も!昔なら大量に在庫していた化粧柱からどうぞご自由に選んでくださいという感じでした。何せ桧の化粧柱は、構造材の中でも花形役者!4方無節なんて事になると1本で4、5万円もするような大トロ中の大トロでした。複雑な感慨に浸りながら久々の4面化粧の桧柱の加工。変りモノ屋といえどもたまには、王道商品を扱うこともあるのです。
先月末の某日、松山市内の千舟町にオープンした『久万高原ダイニング』さんにお邪魔しました。設計はグローブコンペティションの山田徹さんが手掛けられ、盟友・井部健太郎君の久万造林さんが木材を納材しました。弊社からは何も納材させていただいたわけでもないのですが、職人さんをはじめ知り合いたちの関わった現場にお邪魔させていただくのは楽しいものです。仲間のした「仕事」を見ておきたい、見せておきたい、見てもらいたい、そういう考えの仲間がだんだん増えてきました。
面白そうな現場に行くと、あの人もこの人も関わっていたという事があって、強い結びつきを感じる機会も増えてきましたが、それなりに経験も積み、人間関係も広がり、合わせて歳も重ねたということでしょう。こういう面白い仕事を目指しているから一緒に面白いことしてみないか?という山田さんからの誘い水のようでもありましたが、目指す『森の出口』に定型はありません。同じベクトルに向いた人間が集まって、町の中に面白い『森の出口』が沢山出来たら、なんと楽しいではありませんか!
材木屋は、図面に書かれたサンプルを持ってきて、現場に材料さえ入れたらお役御免。材木屋風情が現場に口を出すなという風潮がありましたが、それはそれ、仕事と割り切ってそういうお勤めもさせていただきますが、自分の仕事に責任や誇りを持っているのは限られた職種の人の専売特許ではありません。友に汗を流した仲間が同じ視線で現場を語れるような関係が増えていくのが理想です。互いの意見を尊重し認め合う事が出来たら、自然と現場で笑顔も出てきます。
井部君のところでは木材だけではなく、久万高原町で植え育てている野菜や新鮮な卵なども納めさせていただくそうです。今回は弊社は関わりは薄かったのですが、これからの材木屋は現場が完成して終わりではありません。店舗であれば、オープン後に関われる「木の仕事」を求め、自分達の持っているネタでコラボの出口を探ります。飲食業なら、箸や箸置き、器やまな板、鍋敷きからコースター、ボトルキープのホルダーにお品書きなどなど。材木屋が関われる場面はまだまだあります。
店内はたっぷり木が使われていてワイルドな雰囲気を醸し出していますがくどさがなく、スギもヒノキもほどよい存在感。久万造林の倉庫で眠っていた木材たちも街の中で落ち着ける場を見つけたようです。店の中央部には、鋸跡を適度に残した大きな1枚板のイチョウのテーブルが鎮座ましましています。肩肘の張らないリラックス出来るお店です。その日はコーヒーをいただきましたが、近いうちにどっしり腰を据えて久万高原町の季節の味覚を楽しませていただく日も遠くないような予感がします。
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