森のかけら | 大五木材


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20141106 1本日は『おとなの部活動』のプチ修学旅行、いや課外授業。という事で、愛媛県今治市市玉川町にある『栄福寺』さんへ一同集結。栄福寺のご住職・白川密成さんが今回の主役です。妄想して暴走するおとなたち(猛獣)猛獣使い藤田雅彦氏)が遂に見切りをつけて寺に預けにきた・・・そういうわけではありません。かといって悟りやら仏心などには縁遠い「おとな」が救いを求めにやってきたわけでもありません。目的は、いけてるお坊さん・密成さんと一緒にお寺でデザインの話なぞをさせていただこうというもの。

 

20141106 2言いだしっぺは私ではないのですが、最近不思議とお寺とご縁が続いておりまして、今回の話があった時にも何やら偶然ではないご縁のようなものを感じずにはいられませんでした。実はこの少し前に今治市内のあるお寺さんとご縁があって、ご自宅のテーブルなどを納品させていただいたのですが、その後別のお寺さんから護摩木(護摩を焚くときに燃やす木)の注文をいただき現在おお急ぎで製作中。更に今治市内の別のお寺の庫裏(くり)を新築される際に内装の木材を納材させていただきました。

 

20141106 3なんだろうこの偶然はと思っていた疑問が、密成さんのお話を聞いて解けました。私は今回初めて栄福寺さんに行ったのですが、着いてまず目に飛び込んでくるのは、普通お寺では見かける事のない、場違いとも思える不思議なコンクリート造の建物。これは建築家である密成さんの実兄が設計された『栄福寺演仏堂』という建物。この建物を見るだけでも密成さんが我々「おとな」と同類の人間であるということが分かります。嗚呼、密成さんもお坊さんの格好をしているだけで中身はきっと我々と同じ仲間なんだと

 

Exif_JPEG_PICTUREで、お寺とのご縁の話ですが、お寺とはもともと日本の伝統文化の拠り所であり、その伝統が連綿と受け継がれている場所なのです。ライフスタイルの洋風化、目まぐるしいほど加速する消費社会の中で、忘れされつつある、あるいは省略されつつある、日本古来の作法や儀式、文化が継承され日々それを実践されている場所がお寺。そう考えれば、そこで使われるもの、そこに集まるものは伝統的な自然素材であるし、物事の根底にあるのがそれらを美しい、尊いと思い、愛でて、大切にしようとする心

 

Exif_JPEG_PICTUREならば自然素材のモノが集まるのは道理だし、木材・陶芸・布・自然農法など自然素材のモノを扱う我々が吸い寄せられるようにお寺に集まった、集められたのも自然の摂理なのでしょう。密成さんのお話は、難しい宗教用語抜きながら、デザイン関係の横文字がバンバン飛び出すシンプルで分かりやすい『イケてるお話』で、それ伺いながらいちいち合点が行く事ばかり。ひとに何かを伝えるという1点においては、宗教もモノづくりも同じ。また檀家さんを増やすという事も、ファンを増やすという事と同じ。

 

Exif_JPEG_PICTUREそれが万人に理解されるものではなく、100人にひとりかふたりの心に深く届くものであればいいという考え方もまさに我が意を得たり。なんだ、宗教ってこんなに明快で分かりやすいものだったのか~!本質さえ分かれば後は枝葉、嗚呼それも木と一緒ではないですか。自然素材と宗教は同根!見よ、この悟りの境地に入ったわれら「おとな」たちの真剣な眼差しを!しかし後にこの悟りはそれぞれが都合よく解釈し、ひたすらに妄想を暴走させるガソリンとなっていくのでありました。それも「おとな」の作法。続く・・・

 




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