森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTURE昨日のブログで、「お寺は自然素材の寄る場」というような事を書きましたが、実際に栄福寺さんには自然素材を代表する「木のモノ」も沢山集まっておりました。まず目に入ったのは境内にある鐘楼。それがいつ頃建てられたものなのかは存じませんが、そこには堂々たる棕櫚(シュロ)の鐘撞棒のお姿が!以前に『今日のかけら/棕櫚』の項で、棕櫚は繊維分が多くて身がしっかり詰まっているので鐘撞棒に利用されているという事を書きましたが、私も実際に棕櫚が使われているのをこの目で見るのは初めて。

 

Exif_JPEG_PICTURE 長年使いこまれた棕櫚は、何も気にしなければただの丸太に思えるほどに風雪に耐えた歴史が深々と刻み込まれておりました。折角ですので、棕櫚の鐘撞棒に出会えたこと、密成さんとのご縁が出来たことなど諸々の感謝の思いを込めてゴオンひと突きさせていただきました。玉川の町に響く音色までも余韻たっぷりに優しく聞こえてしまうのは、もはや悟りの境地?!更に驚いたのは、今回お話を伺った「栄福寺演仏堂」の床に『国産のクリのフローリング』が貼ってあった事。しかも無垢材に床暖房。

 

20141107 3一歩足を踏み入れた瞬間に国産のクリだという事は分かりました。サイズや木柄の雰囲気から類推するに恐らく、岩手あたりのクリだと思われます。弊社では国産のクリのフローリングはよく使わせていただいておりますが、最近建てられたお寺でクリとは・・・素晴らしい!ナラのように雄々しく緻密ではない、クリの何とも純朴でおおらかな木目の雰囲気が、一般人にとって非日常的なお寺という『ハレ』の場所の緊張感を解きほぐしてくれているかのようです。そうか確かにクリは『褻(ケ)』の似合う木だ

 

Exif_JPEG_PICTURE建物の外の足元にはブラジル産のマニルカラ(恐らく)、トイレの壁にはヒノキ、などといろいろなところの「木」が地域材なんて人が作った「境界」をひょいと飛び越えて集まり、うまく調和して心地よい空間を作り出しているではありませんか。そういえば見せてくださった数珠にも『ウェンジ』や『ゼリコテ(シャム柿)』などの貴重な唐木が使われ玉石混合の美を作っていました。嗚呼、これぞ文字通り森の曼荼羅!良い悪いは別に、地域材への行き過ぎた執着が可笑しく感じられるほどに、『超越』しております!

 

Exif_JPEG_PICTUREやはり寺こそは木を語るにもっとも相応しい場所なのかもしれません。会の冒頭でおれぞれの自己紹介があったのですが、企業のメンバーはここぞとばかり自社商品の説明を兼ねてPRもしたのですが(私だけ?)、持参した【森のかけら】を机の上に広げた時、密成さんの目が輝いたのを見逃しはしませんでした。もうこの部屋にこそあるべきものでしょう、という事で半ば強制的に【森のかけら】をお持ちいただき記念写真。う〜ん、なんと座りのいい組み合わせでしょうか!『お寺にこそかけら』・・・続く。

 




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