森のかけら | 大五木材


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愛媛大学さんとのコラボして製作している木製マグネット「森のしるし」を納品するために『愛媛大学ショップえみか』さんを訪れたのですが、この時期当大学に行く楽しみは、色鮮やかに紅葉したモミジバフウの並木を見る事です。モミジバフウの大木がズラリと居並び、大振りな葉が赤や黄色に色づきカラフルなモミジバフウ・ストリートは、いつもながら惚れ惚れする美しさで、沢山の落ち葉が足元までも美しいモザイク模様に染め抜きます。カメラを構えるのは当然ながら、形のいい落ち葉は拝借させていただきます。

いつ頃から植えられていたのか知らないのですが、きっと私が隣の大学から時々遊びにお邪魔していたおよそ四半世紀前にも恐らく今と同じ光景がそこにはあったのだと思います。木の事には一切興味の無かった当時の私には、目には映っていたのでしょうが、モミジバフウのことなどまったく見えてはいませんでした。母校の松山大学(当時は松山商科大学)の校内にどんな木があったのかなんてさえ思い出せれませんし、まさか将来そんな事で母校の事を振り返るような日が来ようとは夢にも思いませんでした。

愛媛大学のキャンパスは多くの学生で賑わっていますが、その中のどれほどの数の学生が、目の前にある樹を見ているでしょうか。今の感覚のまま学生時代に戻れたら、まずは校内樹を1つ1つ写真に収めて手作りマップを作り、葉っぱや樹皮の観察、落ち葉を収集、剪定時には小枝を使って商品化と、大学の樹という素材を骨までしゃぶって味わい尽くす自信があるのですが・・・今にして思えば、随分とモッタイナイ事をした青春時代だったと思いますが、当時そんな感覚を持っていたら、友達のいない奴だったことでしょう。

これって単に職業柄というよりもこの年齢になって感じる感覚なのかもしれません。納品に行った日はちょうど耐震工事か何かの工事で業者さんの姿もありましたが、このモミジバフウも伐採される事もあるのでしょう。その時には、「産業廃棄物」などにはせずにしっかりと「大学の眠れる資源」を目覚めさせ骨の髄まで利用してあげて欲しいものです。いくら図々しくなったとはいえ、ビニール袋を広げて落ち葉を詰め集めるほどの図太さはありませんので心の中でモッタイナイを唱えながら名残惜しく大学を後にしたのです。

 




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