森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTURE血は水よりも濃いといいますが、わが息子が中学校の図書室から借りてきた本のタイトルは『空想科学読本』(メディアファクトリー社)。怪獣の登場するアニメやロボット漫画などに描かれている事象を現代科学、物理学の視点から大真面目に分析・解析するというエキセントリックな本で初版は1996年。私も若かりし頃面白がった読んだものですが、それがずっと続いているようで、息子はその第9弾(2010年発行)を借りて帰って、この本面白いよと私に紹介してくれました。

 

2041117 2第一弾が発刊された時かなり話題になって読まれた方も多いと思うのですが、登場するのはマジンガーZやらウルトラマン、ガッチャマンなどまさに我々世代のキャラばかりで、あの懐かしいキャラの禁断のお約束破りという面も興味をそそられました。作者の方が1961年生まれという事で、我々にはどストライクのネタばかりなのですが、その後もこんなに続いているとは知りませんでした。さすがに9弾ともなるとワンピースやら最近の題材も取り上げられていましたが・・・

 

20141117 3内容は、例えば『マジンガーが全力疾走すると兜甲児が複雑骨折する』とか『ウルトラセブンが巨大化するには最低でも9時間半は必要』、『ウルトラマンは体重3万5000tもあるが、毎回毎回地響きを立てて着地しているので近所の住民は大迷惑』など、アニメ・漫画の世界の事象を数値化して科学の目で大真面目に論じていて、こんなしょーもない事に大真面目に取り組む大人がいるという現実がとても嬉しく、どんな事でも飯のタネになるのだと、その当時無性に感心した覚えがあります。

 

20141117 4その後、人気本の宿命として、その理論はおかしいとか、その数式には無理がある、怪獣やヒーローに対する知識不足などといった側面から批判本まで発売されました。そちらの方はサラッと目を通しただけで買ってまでは読まなかったのですが、私にはただの揚げ足取りにしか感じられませんでした。『空想科学読本』はアニメや漫画のトンデモ事象を冷静に分析しながらもそこには元ネタへの愛が感じられましたが、批判本は原書あってこその存在であるはずなのに原書への愛が感じられませんでした。

 

Exif_JPEG_PICTUREものづくりも一緒で、誰かが最初にある新しいモノ、商品を生み出したとします。後からそれをアレンジしたり手を加えるのは日本人のお手のものではありますが、最初に出来たものが不完全なものだったとしても、後から改良されたものがいかに使いやすく洗練されたものであったとしても、オリジナル以上にリスペクトを受ける事はありえませんし、私も絶対そんな気持ちにはなりません。オリジナルへの愛や尊敬なき批判は空疎で薄っぺらく、ただの妬み、言葉が心にまで届きません




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