森のかけら | 大五木材


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 ★今日のかけら・#185 【ニヤトー】 Nyatoh  アカテツ科・広葉樹・東南アジア産

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20141101 1以前に鉛筆に使われる木『イチイ』の項で、少しだけ触れたことがあったのが、『ペンシルシーダー(鉛筆の木)』の名称を持つ『二ヤトー』という木。インドシナ半島から東南アジアの島を経てパプア・ニューギニア(以下PNG)、南太平洋、オーストラリア、ニュージーランドまで広く分布しているアカテツ科の数属の比較的軽軟な樹種の総称です。100種以上もの樹種の総称として使われているということもあって、「二ヤトー・グループ」に含まれるメンバーの個性も呼び名もさまざま

 

Exif_JPEG_PICTURE主なものだけでも、ナトー/Nato(フィリピン)、Palai(インド)、Masang(タイ、ソロモン)、Viet(ベトナム)、Sacau(フィジー)、Nato(フィリピン)などなど。日本での一般的な呼び名であるニヤトー(Nyatoh)が使われているのは、マラヤ、サワラク、ブルネイ、サバ、インドネシアなど(国と地域)。そして問題のペンシルシーダー(Pencil cedar )という呼び名が使われているのがPNG。そこでは色調に合わせてホワイト・プランチョネラ、レッド・プランチョネラとも呼ばれています。

 

20141101 3100種を超す大グループですから呼称が多いのも当然で、その個体差にも幅がありひと口にニヤトーといっても重さも硬さもさまざま。気乾比重も0.47〜0.89までと相当幅があるのですが、サバでは0.88以下のものをニヤトー、それより重いものをニヤトーバトゥ(Nyatoh batu )と呼んで区別しています。なのでこの辺りでもニヤトーとバトゥ(愛媛ではバツと言いますが)と、それぞれの名前で呼び分けられていましたが、今ではそのどちらも使われる量が激減していずれの名前を聞く事もなくなりました。

 

Exif_JPEG_PICTURE昔はよくバツを敷居などに使ったものですが、なんといってもこの木は重い!また、肌目が粗くシリカを含んでいる事から蝋を触っているような独特の触感があり(それで敷居など滑りを求められる場所に使われるのですが)、持ち運び中に粗いそげらが手に刺さる事もしばしば。ところでなぜにこの木が『ペンシルシーダー』と呼ばれるのかという理由は今もまだ分からない(鉛筆に使われているわけでもないのに)だけでなく、なぜ広葉樹の木なのにシーダー(スギ)という針葉樹を指す言葉が付いているのか?

 




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