森のかけら | 大五木材


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20151001 1私が大学を卒業して大五木材に入った当時(今からおよそ四半世紀前)、会社を切り盛りしていた専務と営業担当の方は前年度末に一緒に退職しており(別の材木屋として開業)、残っていたのは配達の運転手さんと女性の経理担当のふたり。さすがにそれではらちが明かないという事で、社長(私の父親)が個人で商売をされていた年配の材木屋さんを引き抜いてきました。社長は実家の建設会社と兼職していたものの、こちらには週に一、二度出て来る程度でした。

 

20151001 2そもそも父親は土建屋で、材木屋としてはどこかで仕事を学んだとかいうわけでもなく完全自己流でした(その当時はバブル景気で、それでも充分に仕事量がありましたし、細かな事よりもスケール、物量で勝負する時代でしたので、豪放磊落を絵にかいたようなうちの父親のような人物が活躍できた時代だったのです。その後同世代の親世代の葬儀などに出ると、同じような話を幾つも聞きましたので、やはりそういう豪快で男気溢れる時代の材木屋たちが沢山いたのでしょう)。

 

20151001 3その後数年してその年配の材木屋さんも辞められて、そこからは誰に何を教えてもらうでもなく、見るもの聞くもの触るものすべてが勉強であり、そのすべてが血肉であり、栄養であり毒であり、なんやかんやでここまで来たものの、先祖代々受け継いできた家訓や材木屋の掟のようなものがあるでなし、明快な仕事のルールがあるでなし。ま、それぐらい軟体動物であったからこそ業態の変化に耐えれたのかもしれませんが。なので仕事の内容も日々激しく変わっていっております。

 

20151001 4 なので材木屋の仕事といっても、普通のまともの伝統ある会社のそれとは随分違うものだとは思いますが、とりあえず子どもたちには、1日目はちょうど知り合いの大工さんに頼んでいた器具の制作のお手伝い、ビス打ちなどをさせ、出荷前の【森のかけら】の中身の確認や、家内の木の玩具の整理などをしてもらい、2日目は倉庫で少し木の話などをして、家具職人・善家君のところで実際に鉋掛けなどを体験。帰ってからは端材を使って木工や木材の整理などをしてもらいました。

 

20151001 5わずか2日間で何をどこまで学べるというモノではありませんが、息子を含め材木屋の仕事を選んでくらた生徒が二人いた(幾つか選択肢があって、希望の多い場合は第二希望になるとかそういう裏事情はこの際聴かなかったこととして)という事はとても嬉しかったのと、息子がもし将来この仕事を天職に選んだとしても、自分が年老いても遊べるだけの振り幅を残しておかねばなるまいと、硬く決意させてくれた体験学習でありました。断言しておこう、材木屋は最高であると




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