森のかけら | 大五木材


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以前に『モート・レイニーハウス』の主とジューサンケンチクセッケイ石村隆司君が二人でご来店いただき、ダイニングテーブルの木選びをしていただいた話をアップさせていただきましたが、その時選ばれたのが『赤紫の貴婦人・パープルハート』でした。そのテーブルがようやく完成しましたので、改めてここでご紹介させていただきます。加工直後は茶褐色ですが、しばらくするとサーッと鮮やかな紫色に変わっていきます。今回は写真のように5枚の板で幅剥ぎさせていただきました。

脚は黒塗りのアイアンですが、建設関係の会社にお勤めのご主人の友人が制作していただきました。強烈な紫色とアイアンの黒がベストマッチで、パープルハートの紫色が一層引き立ちます。鉄脚という事で、シンプルな作りながら結構な重さ!木であれば、大抵の木でも、どれぐらいの大きさでどれぐらいの重さがあるのか大体検討がつきますが、鉄の場合は見た目を裏切る重さにいつもいつも腰が折れそうになります。この脚も見た目は細く見えるかもしれませんが結構な重さ!

石村君とふたりでどうにか室内に運び込み設置。水平な場所で持つのであればそれほどでもないのですが、縦に起こしたり、不安定な持ち方をするとテーブルの重みが掌に食い込んできます。加工そのものは職人さん(もちろん今回も善家君)に依頼しているので、せめて木選びと納品の時にしっかり関わっていないと、自分にとっても「楽しみどころ」がありませんし、こうやって重さを体で実感する時こそが家具納品の醍醐味なのです。なので納品時に困難を極めれば極めるほど興奮~!

本来の家具屋さんって営業と配達は当然分離していてもっとスマートなものかもしれませんが、最後にお客さんの喜ぶ顔を見れないなんてモッタイナイにもほどがある!その瞬間に出会えなければ、この仕事の意義そのものがなくなってしまうような気すらしてしまうので、遠方に宅急便等で納めさせていただく場合は何とももどかしいのです。かつて、「色合いがどぎつ過ぎてこんな色の木が一般住宅で売れるか~!」と罵倒した大工さんがいましたが、道極めればそこに友あり

現在、弊社にはこのパープルハートの薄板(厚み25㎜前後、長さは2m~2.6m程度、幅は100~250㎜前後)が200枚前後あります。中南米原産ですが、現地ではウッドデッキに使われるほど(モッタイナイ!)硬質な木であるため、結構反りやねじれ、歪みもありますが、その色彩のインパクトは他の木の追随を許しません。小口から見ると長年の埃や汚れで薄汚く見えますが、「ボロは着てても心は錦」ではありませんが、ひと削りすれば美しくも妖しい赤紫の衣をまとった貴婦人がそこに現れます。

 




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