森のかけら | 大五木材


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本日は家具の納品をさせていただくためにワンズさんの南予の新築現場に伺いました。作らせていただいたのは、ブラックチェリーのダイニングテーブル。ブラックチェリーは、ブラックウォールナットと並んで北米産広葉樹の人気を二分する木で、とりわけ女性の方から高い支持を受けています。特徴は日本のヤマザクラと非常によく似ていますが、樹そのものの大きさが圧倒的に違いますので、節や暴れ、ねじれも少なくて3mや4mの長い材でも杢目がシュッと通っていて、優美で上品

 

ブラックウォールナットとブラックチェリー、この二大巨頭は不思議とどちらかの流れができると、一方に偏った注文が多くなることが多いのですが、ここ暫くブラックウォールナットの流れが続いていて、久しぶりにブラックチェリーの出番となりました。テーブルこそブラックチェリーですが、4脚揃えさせていただいた飛騨産業さんのスピンドルチェアーはブラックウォールナット+ナラという事で、奇しくもこの場に二大巨頭が揃い踏みという事になりました。

 

画像を見てもらえば分かるように、全身ほぼ赤身で揃えた赤備えとなっていますが、いくらブラックチェリーといえども当然白太(辺材)もあります。仕上がりは赤身で揃えるという事に重きを置いていますので、テーブルの天板は木表・木裏込々で幅剥ぎしています。それも樹が大きくて節が少なく木目が整っているというブラックチェリーならでは。仕上げは当然のことながら植物性オイル、材の中に眠っていた赤色が濡れ色になり、より濃厚になって現れてきています。

 

室内照明や反射の影響もありますが、実物は画像よりもやや赤みを帯びた褐色です。一端落ち着くとその後はゆっくりと時間をかけて濃くなっていくのですが、加工直後は光の影響を非常に受けやすい木なので、非常に気を使います。例えばこのようなテーブルに仕上げてもらった後でも、夏の強い日差しだとものの数10分でも直射日光に当たっていれば、その部分だけ濃い褐色になって、日の当たってない部分との差は明瞭。夏に限らず冬場でも、直射日光は非常に危険です。塗装の工程で迂闊にマスキングテープなどでも貼っていたまま、日に当ててしまうと大変な事になるので、取り扱いには細心の注意が必要です。ご購入していただいて日頃使っていく分に関しては、室内の照明ではほとんど影響を受けることはないので心配されることはありません。明日に続く・・・




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