森のかけら | 大五木材


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20160306 1昨年もこの時期に参加させていただいたのですが、今年も高い競争率を勝ち抜いて見事参加させていただいた『酒と和食のプロに聞く和食と日本酒の付き合い方』。といっても応募してくらたのは、大学からの旧友・伊予足場の岡慎治君。考えてみればもう30年以上の付き合いになるのですが、まさか将来同じような木の仕事をするようになろうとは・・・。まあ何あともあれ、お誘いいただき友とはかくもありがたいものとこういう時だけ感謝。会場は今年も道後の老舗旅館『ふなや』。

 

20160306 2今年の蔵元は『松山三井』で有名な栄光酒造(株)さん。「大分三井」を親に持つ、愛媛で育成された品種・松山三井を使って、50%まで精米して作られた純米吟醸酒からスタート。もちろん、その前には栄光酒造の清水健太郎社長から酒造りや米のお話を聞いているのですが、目の前に日本酒を並べられては気もそぞろ。お酒と一緒にとふなやの久保田昌司料理長が腕によりをかけて、テーマの日本酒に合うように調理された美味しい食事も味わうのですがやはりメインは日本酒。

 

20160306 3四国には、愛媛の伊方杜氏、越智杜氏と、高知の土佐杜氏の3つの職人集団グループがあって、栄光酒造さんは瀬戸内海が発祥の越智杜氏の流れを汲むそうです。何年か前のブログで書きましたが、小さな酒蔵で奮闘する女性の酒造りを描いた『夏子の酒』という漫画が大好きで、若い頃に何度も何度も、本当にページが擦り切れるくらい読みました。私の酒の知識の多くはそこで学んだものといってもいいぐらい。蔵元のしきたりや不条理な慣習など材木屋に通ずるものありと共感、慰めの日々。

 

20160306 4酒造りもかなり頑固な職種で、新しいことに取り組むには越えなければならない障壁の多い世界だと思います。作っているものが、個々人の味覚に訴える嗜好品であるというのも、杢や柄に希少性や美意識などの価値を見出す『銘木』の仕事にも似ていると感じるのです。さすがに私も馬齢を重ねて、若い頃のように一升瓶で馬鹿飲みするような無謀なことはしなくなりまして、ちびりちびりと盃を傾けながら銘木のようにワビサビを楽しもうと思っているのですが、このテーブルだけ酒が減るのが早い!?




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