森のかけら | 大五木材


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20160312 1しばらくの間欠品していてマニアの方々にご迷惑をお掛けしていた『リグナムバイタのりんご』がようやく入荷致しました。硬質で重みのある世界の広葉樹を選んで加工している『森のりんご』ですが、その中でもっとも人気のあるのが「世界でいちばん重たい木・リグナムバイタ」です。チューリップウッドボコーテ、キングウッド、ゼブラウッドウェンジなどかなり個性的な木を選んで作っている『森のりんご』ですが、やはり特徴の際立つ木が惹かれるようでは人気は圧倒的。

 

在庫の様子を見ながら不定期で加工している『森のりんご』ですが、リグナムバイタに関しては完成した端から売れていく状況です。だったらいくらでも作ればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、材そのものが高価な上に希少で簡単には入手することが出来ず、作りたくても作れないという裏事情もありました。それがたまたま木材市場に出ていたリグナムバイタを少しだけまとめて仕入れることができましたので、今回2ダースぐらいのりんごを作ることが出来たのです。

 

世界で一番重たい木として知られるリグナムバイタですが、以前『今日のかけら』でご紹介したように特徴のよく似た近縁の3種の木を、商業流通上まとめて『リグナムバイタ』の総称で呼んでいます。なので、図鑑やネットで見るリグナムバイタとは若干色合いや雰囲気が違っているかもしれませんがご了承ください。18世紀に西インド諸島で発見されて、リグナムバイタという名前には「生命の木」の意味があり、ヨーロッパなどでは古くからその樹脂の薬効が知られていました。

 

日本には明治時代頃に『グアヤック』の名前で輸入されていましたが、『ユソウボク癒蒼木』の名前でも紹介されています。瘡は「きず、できもの、梅毒」のことで、昔は梅毒のことを「瘡っ気(カサッケ)」と言っていたらしく、この木から取れる「グアヤック脂」が梅毒の治療に使われていたことから、瘡(梅毒)を癒す木という意味で、中国でも『癒蒼木』の名がつけられていました。それが日本に伝わり、癒蒼木の音読み(ユソウボク)が和名となったと言われています。

 

また、癒蒼木の脂は万病に効くともされ大変重宝されたそうで、乱伐もされたようです。またこの木自体成長が遅いことから大きな材が得られにくいこともあり、流通量も圧倒的に少ないのです。まあ、材木屋が扱う木というよりは、数珠や仏壇などの工芸屋さんとかが扱われる木なので、そちらのルートで流通していると思われます。空気に触れると化学反応を起こして艶やかで深い緑に染まっていきます。世界で一番重たくて、生命の木の名を持つリグナムバイタのりんごいかがでしょうか?

※  リグナムバイタのりんご ¥5,000(税別)⇒ 申し込みはこちらから




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