森のかけら | 大五木材


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日頃からお世話になっている四国桂設計さんが事務所を改装されということで、弊社の木材も一部使っていただきました。以前にこのブログでもご紹介させていただきましたが四国桂設計大野純平さんは、年代的にも近く感覚も似ていらっしゃる青木住巧青木英章さんと一緒によく弊社にも足を運んでいただきます。若い次世代の建築に携わられる方が、本やネットではない「リアル木材」の質感や本物の感覚や木にまつわる話を求めてご来店いただけるのは本当に嬉しいことです。

それに応えるべくこちらとしてもできる限り分かりやすく木の説明やお話をさせていただき、リアル木材を楽しんでいただこうと思っているものの、求められている肝心な話以外の逸話や伝承、などの小噺的な話に脱線してばかりなので反省しているところ。さて、事務所の移転に伴い、材のご提案をさせていただかねばならないのですが、ご自分で「」と名乗られているぐらいなのですから当然、カツラの木をお薦めしないわけにはいかないでしょう!それでまずはカツラをご提案。

ただ、その時弊社の手持ちのカツラの材は、長さ2m前後で耳付きの柾目のものが少ししか残っておりませんでしたので、幅を剥ぎ合わせて打ち合わせ用のテーブルに使っていただくことになりました。それで仕上がったのがこちら!多少「追い柾」も混じっているものの、カツラの柾目の幅剥ぎテーブル。先日からカツラの木の特徴についてはご説明してきましたが、人間の体温にもっとも近いと表現される通り、とても温もりが感じられる木です。ただし柾目なので板目よりやや堅い。

 

愛媛にもカツラは自生しているものの木材市場に出てくることは稀で(ほとんどなくて)、愛媛の建築の現場では馴染みの薄い木です。個人的に非常に興味のあった私は、北海道や東北からカツラの材を仕入れてきたのですが、愛媛では認知度が低く、1梱包を売り切るのに何年もかかりました。今回使っていただいた材で弊社のカツラの柾目もようやく底が見えたわけですが、そうなればそうなったで妙に寂しく感じてしまう・・・のは悪い癖。使っていただいてこそなんぼですから。続く・・・




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