森のかけら | 大五木材


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さて、そのホルトノキなのですが、樹齢200年ということでかなり大きなモノだと聞いていたのですが、実際に見てみると想像以上に大きくてビックリ!今までこんなに大きなホルトノキを見たことがなかったのですが、樹齢200年ということで内部に洞(ウロ)もあって、枝にも腐食があり、そのため根こそぎ倒れてしまったようです。それでも根元に近いところから伐採できて、根本部分で幹回りは2mほどもありました。ただし老木ということもあり、内部の洞や腐りがどこまで入っているか挽いてみないと分かりません。

切断面を見ると、芯がかなり赤黒かったのですが、ホルトノキそのものの断面や材面を見たことがないので、これが普通なのかどうなのかも分かりません。倒れたのは1本でしたが、二股に分かれていたため1~2m程度にカットしてもらい、なるべく無駄にならないように、大きな割れや腐食部分を避けて、できる限り板に挽いてもらうことにしました。神社にあって200年もの間ひとびとを見守ってきた木なのですから、端切れも無駄には出来ません。いつも製材してもらう瀬村製材所の瀬村社長もそんな事は十分承知!

まずは小さめの枝を数本分挽いてもらったのがこちら。形も大きく曲がり、かなり凹凸もありますが、こういう木はお手の物。使い方はいくらでもあります。これから一枚ずつ桟をいれて時間をかけて乾燥させていくわけですが、やはり内部もなかなか個性的な色合いに染まっていました。愛媛の南部や九州の一部では、この木を使って杓子を作るそうですが、それはこの木が黄白色ということで、その色合いを利用していることから、『シラキ』の別名でも呼ばれているということなので、本来の辺材はもっと白いのかしら?

まあこれはこれでホルトノキに間違いはないので、一般的なそれと色目が少々違っても気にしません。とはいえ、この木の削った色合いが見たいので、コブの付近の小さなところを数枚プレーナーで削ってみました。すると、かなり濃い茶赤褐色の心部分と、樹皮の近くに赤い帯のようなものが出たり、表情もさまざま。図鑑には、「辺と心材の境が不明瞭で黄白色」とあるから、かなり異質なのだと思われますが、200年生の木なのですから一般的な常識など通用しなくて当たり前なのです!続く・・・




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